フレッツ光クロス、V6プラス等でクラウドPBXが使えなくなった時の対処法
クラウドPBXとは
クラウドPBXは、スマートフォンやPCで、自宅でも、どこにいても、会社の代表番号の発信・着信ができるサービスです。テレワークに便利と多くの企業で導入されているものです。
フレッツ光クロス、V6プラス等とは
フレッツ光クロスは、NTTの光ファイバーで最大速度１０Gの新しいサービスです。このフレッツ光クロスは、IPOEという方式でネットにつなぐのですが、IPOE接続は、基本的にはV６と呼ばれるIPアドレスのサイトのみになります。主に、facebookや、google、youtubeなどです。それ以外の多くのHPはV4と呼ばれるIPアドレスになっており、接続が出来なくなってしまいます。
IPV4のIPアドレス例 ・・・ １９２．１６８．１．１
IPV6のIPアドレス例 ・・・2408:10:2281:b00:6ee4:daff:fe50:95a8
これを解決するのが、V6プラスと呼ばれるプロバイダーのオプションサービスです。この辺の細かい解説は以下の記事をご覧ください。
ざっくり言うと、V4のIPアドレスをカプセルで包んで、V6のIPアドレスに疑似的に変換して、接続する方法になります。これによって、どのHPでも閲覧、アクセスができるようになります。フレッツ光クロスは、このIPOE接続しかできませんので、必然的に、プロバイダーは、V6プラス等のオプションが付けられるサービスに限定されます。
その代わり、圧倒的な速度が出るんです。
フレッツ光クロス、V6プラス等では、クラウドPBXが使えない？！
この新しいサービス、フレッツ光クロスや、それ以外のV6プラスサービス等では、クラウドPBXがうまく稼働しない事例が報告されています。
原因は不明ですが、基本的には電話機がIPアドレスを本来は自動的に取得する（DHCP）という機能があるのですが、これがうまく働かないようです。このV6プラス等のサービスは、基本、日本以外だとあまり採用されていないようで、それが原因で、海外製の電話機ですと、そもそもこのV6プラスサービス等に対応していないのが原因と思われます。
解決方法
フレッツ光クロスや、各種V6オプションサービスを使った場合で、クラウドPBXの電話機がIPアドレスが取得できない場合、手動でIPアドレスを入力すれば解決します。
以下は、NTTのレンタルルーター XG-100NEのルーターで設定した事例です。
まずは、電話機のMACアドレスを調べておきましょう。
ルーターにログイン後、左側のメニューから、ルーター設定 ＞ DHCPv4サーバー設定をクリックします。
その後、空いているエントリ番号欄の編集ボタンを押します。弊社の環境だと、2台分設定があるので、3番目になりますが、空いている番号なら、どこに設定して頂いても大丈夫です。
以下の画面で、MACアドレスと、IPアドレスを打ち込んで設定する場完了です。IPアドレスは、他で使っていなそうなIPアドレスを設定します。
弊社のネットワークの場合、ルーター（デフォルトゲートウェイ）が、192.168.1.1というIPアドレスでしたので、最後の桁を修正します。
例えば、192.168.1.220とかですかね。最後は最大値254ですので、それを越えない範囲で設定しましょう。現在使っているかどうかは、WINDOWSのコマンドプロンプトで送信をすれば、確認できます。
windowsキー ⁺ R でコマンドプロンプトを起動させ、「ping 192.168.1.220」のように打ち込みます。使っていないIPアドレスの場合、「宛先ホストに到達できません」というエラーメッセージが出ます。使っている場合は、何秒かかったかが返ってきます。
最後に今回設定したIPアドレスを電話機に設定します。
ここは各電話機で違うと思いますので、販売元にご相談くださいませ。
以下の情報を設定します。
IPアドレス（IPV4）：今回指定したIPアドレス
デフォルトゲートウェイ：ルーターのIPアドレス
サブネットマスク：255.255.255.0（入れる必要がある場合）。なお、接続台数が254台を超えるようなオフィスの場合、この値を変更している可能性がありますので、その場合は、ルーターから接続台数設定を確認しましょう。ほとんどのオフィスでは、この値。
心配な方は、また、windowsキー＋Rでコマンドプロンプトを表示させ、ipconfig/allを打ち込んでエンターを押しましょう。以下のようにサブネットマスクが表示されます。
まとめ
以上がフレッツ光クロスや、IPV6オプション（V６プラス）等を使っている場合で、クラウドPBXが上手く稼働しない場合の解決方法になります！
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