GoogleのAppSheetでできること、料金を徹底解説!
昨今のDX推進の潮流において、システムやアプリケーションの開発を外注せず、社内のリソースのみで行う取り組みが注目されています。
このような内製化を実現する方法の一つとして「AppSheet」を活用する企業が増えています。AppSheetはノーコードでアプリを開発できるため、社内にITに関する専門知識を持った人材がいない企業でもスピーディーに開発作業を進められます。
本記事では、AppSheetでできること、導入するメリットについて解説します。AppSheetの料金についても詳しく解説しますので、導入を検討している方はぜひご参考にしてください。
AppSheetとは
AppSheet とは、Google Cloud のサービスの1つとして提供されている「ノーコードでアプリケーションを開発できるプラットフォーム」のことです。
ノーコードとは、コーティング作業を行うことなくアプリを開発する手法のことを指します。IT人材の不足が大きな課題となっているIT業界において、ノーコード開発の注目度は年々高まっています。
AppSheetでできること
AppSheetを導入すれば、以下の3つが可能になります。
①現場で使えるアプリケーションの開発
AppSheetでは、画面上での設定や関数の記載により現場で使えるアプリケーションをすぐに構築することが可能です。
AppSheetでは、GoogleスプレッドシートやGmailなど、普段業務で使っているデータを使用してアプリ開発ができるのが特徴であり、データベースなどの環境をわざわざ構築する手間はありません。
例えば、外部のベンダーにアプリケーション開発を依頼する場合、見積もりや契約、発注などの手続きに時間が掛かってしまうケースがほとんどです。
AppSheetでアプリケーションの開発を実施すれば、社内にIT人材がいなくても開発作業を進められるようになります。
②Google Workspaceの各サービスとの連携
前述した通り、AppSheetはGoogleスプレッドシートやGmailなどの「Google Workspace」の各サービスと連携することが可能です。
※Google Workspaceについては、以下の記事で詳しく解説しています。
例えば、Gmailの画面上にAppSheetで作成したアプリを表示して、Gmail上で操作したり、AppSheetで顧客情報を一元管理したりといった作業が可能になります。
普段の業務でGoogle Workspaceを活用している企業であれば、特にAppSheetのメリットを享受できるでしょう。
③定型作業の自動化
AppSheetは「AppSheet Automation」という機能が備わっています。Automationを利用すれば、普段実施している定型作業を自動化することができます。
例えば、スプレッドシートからドキュメントへの転記作業や報告書の作成業務などがある場合、Automation を利用することで効率化することが可能です。これらの定型かつ繰り返しの多い作業を自動化することで、業務効率を大幅に上げることができるでしょう。
AppSheetの基本プラン料金表
AppSheetの基本プランの料金表は以下の通りです。
Free | Starter | Core | Enterprise Standard | Enterprise Plus | |
料金 | 無料 | $5/ユーザー/月 | $10/ユーザー/月 | 問い合わせが必要 | 問い合わせが必要 |
利用できる機能 | ・一通り基本機能を利用できる
・外部公開不可 |
・基本的なアプリ開発
・自動化 |
・NFCの利用やセキュリティ管理
・メールでのサポート |
・機械学習
・外部API の利用 |
・ガバナンスポリシーの策定
・Google AIなど高度なデータ接続も可能 |
自動メール送信 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動タスク作成、GAS連携 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
OAuthプロトコルを使用して、GoogleやMicrosoftなどクラウドストレージのアカウントを使用してサインイン | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
QRコードスキャン | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリのイベントまたはスケジュールに基づいてデータ変更と Webhook を自動化 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーザー管理、セキュリティフィルター、データ更新モードの変更、モバイルの暗号化 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
OCR、機械学習モデル | × | × | × | 〇 | 〇 |
各種API連携 | × | × | × | 〇 | 〇 |
Active Directory、OpenID Connect、Okta、Cognito連携 | × | × | × | 〇 | 〇 |
アプリのライフサイクル管理、エラーレポートの自動化、ユーザー操作の追跡 | × | × | × | 〇 | 〇 |
チームでのデータソース共有、ドメイン認証、コネクタの共有 | × | × | × | 〇 | 〇 |
オンプレミスのデータソースにODataから接続。Google AI(Doc AI)など高度なデータ接続 | × | × | × | × | 〇 |
ガバナンスポリシーを策定してチームで共有。アプリ作成者レポートとアラートの自動化 | × | × | × | × | 〇 |
AppSheetサーバーのリソース割り当てを増やしたり、履歴を長期間保存 | Low | Low | Low | Midium | High |
サポート | × | × | メールサポート | 優先サポート | 優先サポート |
Appsheetは作成したアプリを外部へ公開しない限り、無料で利用できます。最大10ユーザーまでは無料で共有できるため、小規模な利用では無料プランで十分だといえます。
外部公開や10ユーザー以上で利用する場合は、Starter、Core、Enterprise Standard、Enterprise Plusから選ぶことになります。Enterprise Standard、Enterprise Plusの料金に関しては、問い合わせる必要があります。
AppSheet pubilerproプランについて
Publisher proプランは、外部ユーザーにアプリを公開するプランです。
そのため、アプリを構築するユーザーではなく、利用するユーザー分は課金しないプランで、料金は月額50ドルです。
数多くのユーザーに公開する場合にはこちらがお得です。
ただし、外部ユーザーはログインせずに、そのアプリを使うことになります。そのため、大事な発注等で使うと、本当に誰が発注したかの責任が不明確になりますので、気を付けましょう。
アプリの公開(デプロイ)について
実は、Appsheetは、アプリの外部公開(デプロイと言います)をしない限り、料金が発生しません。
そのため、例えばGoogle workspaceを契約しているユーザー内で、10名未満で使う場合は、無料で使うことができます。
ただし、無料で公開していない状態だと、特定の動作をしたら、メールを送信するなどのいくつかの機能に制限がかかります。
なお、有料契約をすれば、すべての機能が開放されます。
AppSheetのメリット
AppSheetを導入することで、社員がITやプログラミングに関する知識を持っていなかったとしても、短時間で高機能なアプリを作れるようになります。
また、現場メンバーが開発に携わることで、現場の課題を解決できるアプリを開発できるメリットもあります。開発費を抑えつつ、業務効率化につながるアプリを開発できるでしょう。
また、普段からGoogle Workspaceを活用している企業の場合、GoogleサービスとAppSheetを連携することでさらに生産性が高い業務を実施することが可能です。
まとめ
今回は、AppSheetでできることや導入するメリット、料金について解説しました。
AppSheetを利用すれば、現場の課題解決に最適なアプリを社内でスムーズに作れるようになります。ぜひAppSheetを使ってアプリ開発を行ってみてください。
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