ひかりクラウドPBXの機能や料金を紹介!メリット・デメリットも
日本最大の通信企業グループであるNTTが提供するサービス「ひかりクラウドPBX」は、複数の拠点をもつ企業にとって大変利便性の高いサービスです。
そこで、本記事ではひかりクラウドPBXの導入を検討している事業者へ向けて、ひかりクラウドPBXの機能や利用料など、詳しいサービス内容について解説します。
ひかりクラウドPBXとは
ひかりクラウドPBXとは、専用アプリケーションを用いてスマートフォンでの社内外通話が可能となるクラウドPBXサービスで、NTT東日本、NTT西日本が提供しています。
ひかりクラウドPBXはNTTの光IP電話「ひかり電話」を利用し、ビジネスフォンのPBX機能(構内電話交換機)をクラウド化することで、パソコンやスマートフォンをビジネスフォンとして利用できるサービスです。
近年では、新型コロナウイルスの感染拡大予防策としてテレワークを推進する企業が増えており、働き方も多様化しています。
ひかりクラウドPBXなら、社外にいてもスマートフォンを活用してオフィスの電話番号から発信や内線通話が可能となるため、テレワークにおける業務効率化に最適なサービスとして人気です。
なお、NTTのクラウドPBXサービスには、ICT全般に対するサポート体制が充実した「ひかりクラウドPBX(まるらくオフィス)」と、ベーシックな「ひかりクラウドPBX」の2種類のプランがあります。どちらも基本的な機能は変わりませんが、外線利用時に契約するプロバイダサービスや設置機器には違いがあります。
以下の記事で詳しく解説しています↓
ひかりクラウドPBXの主な機能や料金
従来のビジネスフォンから置き換わりつつあるクラウドPBXサービスは、インターネット環境が整っていれば場所を問わずどこでも内線・外線通話が可能となる人気のサービスです。
ひかりクラウドPBXは、上記のほかにも専用のアプリケーションをインストールすることでスマートフォンから会社への入電対応が可能で、導入にかかるコストが低いことも特徴のひとつです。
以下では、ひかりクラウドPBXの特徴としてより詳しい機能や料金などをご紹介しています。ひかりクラウドPBXの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
主な機能
ひかりクラウドPBXは、PBX機能をクラウド化することでインターネット環境があれば場所に縛られずにどこでも内線・外線通話が可能になるPBXサービスです。
主な機能としては、パソコンやスマホで外線の取り次ぎや内線通話、保留転送、留守番電話機能、マルチライン機能などが挙げられます。なお、内線機能は最大999内線で、内線・外線を合わせた同時接続数(チャネル数)は最大200チャネルとなっています。
1台のスマートフォンで内線・外線・携帯電話と3つの番号の使い分けが可能となるため、外出先や自宅でのテレワーク中でもさまざまなビジネス対応ができるようになることが大きな特徴といえます。
初期費用
ひかりクラウドPBXを利用するには、NTTのインターネット光回線である「フレッツ光」の契約が必要となります。
また、外線通話を行うには同じくNTTの「ひかり電話オフィスA」または「ひかり電話オフィスタイプ」の契約が必要となります。
ひかりクラウドPBXはPBX機能をクラウド化しているため主装置の工事手配の必要はありませんが、プロバイダサービスや電話回線を新たに契約する場合はそれぞれ初期費用がかかります。
また、ひかりクラウドPBXを設置する際に新設工事費として、1工事ごとに16,500円(代行設定あり)が初期費用として必要になるほか、レンタルIP電話を新設する際は機器の購入費や新設工事費なども別途必要となります。
月額利用料
ひかりクラウドPBXの月額利用料は、利用するIDの数と全体チャネル数(内線・外線の同時接続数)に応じて月額利用料が設定されています。
契約プランには、10チャネルまで利用可能な「10 IDパック」、20チャネルまで利用可能な「20 IDパック」などがあり、「10 IDパック」では1契約ごとに月額利用料11,000円が必要となります。
また、チャネルを追加する場合は10チャネルごとに月額利用料が必要になるほか、IDを追加する場合も同じく追加ID利用料660円が別途必要になります。そのほかにも、業務用としてレンタルIP電話機を導入する場合は、機器レンタル料として1装置ごとに月々935円が必要です。
ひかりクラウドPBXを導入するメリット
ひかりクラウドPBXは、小売・ショッピング業や建設業、情報サービス業などさまざまな業種で活用されているPBXサービスですが、導入するメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
そこで、ひかりクラウドPBXの特徴をふまえた導入のメリットを5つご紹介します。
導入コストや運用コストを削減できる
ひかりクラウドPBXはクラウド上のサーバーにPBXを設置するため、高額な初期費用や設置工事費がかかるビジネスフォンと比べて、導入コストを大幅に削減することができます。
また、ビジネスフォンの故障予防として行われる定期的なメンテナンスも不要となるため、運用コストを削減することができる点も大きなメリットといえます。
スマートフォンを内線に利用できる
ひかりクラウドPBXなら、専用アプリケーションを用いることで既存のスマートフォンで内線通話ができるようになるため、オフィスにいなくてもスピーディーな社内伝達が可能になります。
また、内線通話は無料となるため、頻繁に内線通話でやりとりをする際も電話代を気にせず利用することができます。
外出先でも電話のやり取りができる
スマートフォンの内線化だけでなく、専用のアプリケーションをインストールすることで、スマートフォンから会社の電話番号で電話をかけることも可能になります。
外出先であっても場所を問わず円滑な連絡ができるため、オフィスに戻ってから連絡という時間のロスを無くすことができます。また、社員個人のスマートフォンを利用する際も、個人の電話番号を知られるといった心配がないため、プライバシー保護の観点でも安心です。
さらに、スマートフォンからの外線利用はひかり電話経由での通話となるため、携帯電話の通話料金と比べて通話料を削減できるというメリットもあります。
インターネットネット上で電話帳を共有できる
ひかりクラウドPBXには、インターネット上で電話帳を共有できる機能が備わっています。
また、電話帳の編集や追加、削除などもすべてインターネット上で行えるため、ビジネスフォンでは時間がかかる電話帳の整理もスムーズです。
空いたオフィススペースを有効活用できる
ビジネスフォンやPBXを利用する場合、主装置をオフィスに置くためのスペースを確保する必要があり、必然的に社員が活用できるオフィススペースは狭くなってしまいます。
しかし、ひかりクラウドPBXならクラウド上にPBXを設置するため、ビジネスフォンやPBXのように主装置をオフィスに設置する必要がありません。これにより、オフィスを広々と利用することができ、空いたスペースを有効活用して業務効率化を図ることも可能となります。
ひかりクラウドPBXを導入するデメリット
ひかりクラウドPBXを導入するメリットは多くある一方で、少なからずデメリットもあります。具体的なひかりクラウドPBXを導入するデメリットとしては、以下のことが挙げられます。
人数が10人単位
最低契約のアカウント数単位が、10人になります。ですので、例えば2人で使う場合も10人分の契約が必要ですし、
11人の場合、20人分の契約が必要となります。そのため、毎月のコストがけっこう高くなります。
ランニングコストが発生する
ビジネスフォンやPBXの設置と比べると、ひかりクラウドPBXの導入に必要な初期費用は少なく見積もることができます。ただし、利用するにあたっては月額利用料が必要となるため、ランニングコストが発生します。
ひかりクラウドPBXを利用している間は永続的に月額利用料がかかるため、長期的にみた際にビジネスフォンを導入するほうが全体的なコストを安く抑えれる可能性もあります。
発信できない電話番号がある
ひかりクラウドPBXでは、スマートフォンで外線通話をするにあたって発信不可の電話番号があります。
IP電話機とVoIPゲートウェイ装置の場合は発信不可の電話番号はありませんが、スマートフォンの場合「110」「118」「119」から始まる電話番号は発信不可となります。
また、ソフトフォンの場合は発信不可の電話番号がより多くあるため、導入する際は対応可能な電話番号かどうかを確認する必要があります。
通話品質が安定しない可能性がある
ひかりクラウドPBXに限らず、クラウドPBXはインターネットを経由して音声通話をつなぐため、インターネット環境によっては通話品質が安定しないことがあります。
それは、専用アプリケーションを利用してスマートフォンで外線・内線通話をする場合にも同様のことがいえます。
そのため、インターネットがつながりにくい場所における通話では、電話が途中で切れるなどのトラブルが起きる可能性があることを理解しておかなければなりません。
光回線との契約が必要となる
他社が提供しているクラウドPBXサービスのなかには、回線敷設不要で契約できるものもありますが、ひかりクラウドPBXは「フレッツ光ネクスト」「フレッツ光ライトプラス」「フレッツ光ライト」のいずれかの契約が必要です。
フレッツ光の契約には初期費用のほか、月額利用料も必要となるため、格安なクラウドPBXサービスと比べると運用コストはやや高めといえます。
連携できる外部ツールが少ない
ひかりクラウドPBXは光回線に特化した通話システムであるため、顧客管理ツールなどの連携可能な外部ツールが少ない点がデメリットとして挙げられます。
しかし、安定したインターネット環境やWi-Fi、セキュリティ対策の面では大手通信企業ならではの手厚いサポートが充実しており、企業のテレワーク推進・活用においては安心のサービスといえるでしょう。
ひかりクラウドPBXを導入すべき企業とそうではない企業
ここまで、ひかりクラウドPBXの特徴と導入のメリット・デメリットをご紹介してきました。これらの情報をふまえ、ひかりクラウドPBXを導入すべき企業と導入すべきではない企業の特徴を具体的にご紹介します。
導入すべき企業
新型コロナウイルスの感染拡大など、社会的背景からテレワークの導入を検討しているという企業や、在宅勤務やテレワークだけでなく会社全体で業務効率化を図りたいという企業で、かつ人数規模が社員数が300名を超えるような企業には、ひかりクラウドPBXの導入がおすすめです。
ひかりクラウドPBXなら、インターネット環境があれば私用のスマートフォンでオフィスの電話番号からの発信や内線通話が可能になるため、テレワークの導入をより効果的に進めることができます。
また、ビジネスフォンのように定期的なメンテナンスの必要がなくなることで、担当者の業務負担を軽減することができ、働きやすい環境の整備を行うことも可能になります。
さらに、複数の拠点間における通話がビジネスフォンによって外線通話となっている企業においても、ひかりクラウドPBXを導入するメリットは大いにあります。
ひかりクラウドPBXは、拠点内だけでなく拠点間における通話もすべて無料の内線通話となるため、ビジネスフォンからひかりクラウドPBXに変えることで通話料金の削減につながります。
また、ひかりクラウドPBXならスマートフォンでの内線通話が可能になるため、オフィスに不在であっても業務に支障をきたすことなく円滑なコミュニケーションを図ることができます。
導入すべきではない企業
ひかりクラウドPBXのプランには「10IDパックプラン」というプランがありますが、こちらは10チャネルまで利用可能なプランで、月額利用料は11,000円となっています。
他社が提供するクラウドPBXサービスを比べると、上記の月額利用料は相場よりもやや高めという印象です。
そのため、1つの拠点のみで10チャネルも使用しないような中小企業や小売店などにとっては割高なサービスになる可能性が高く、導入はあまりおすすめできません。
まとめ
NTTが手がけるひかりクラウドPBXは、ビジネスフォンのPBX機能をクラウド化することで、従来のビジネスフォンと比べて初期費用やメンテンナンス費などの運用コストを抑えることができます。
また、専用アプリケーションを用いてスマートフォンをビジネスフォンとして利用できる点も大きな特徴で、近年のテレワーク需要に対する電話業務の効率化が図れるサービスとなっています。
ただし、ひかりクラウドPBXの導入にあたっては永続的に相場よりもやや高めの利用料が毎月発生するため、複数拠点を有しない小規模企業にとってはランニングコストがデメリットとなることもあります。
一方で、複数拠点を有する大規模企業には、設備投資に対するコスト削減やテレワークにおける業務効率化といった面において大変便利なサービスといえるでしょう。
以上のことから、ひかりクラウドPBXの導入を検討する際は、事業所の規模や導入目的に対して得られるメリットとコスト面に着目してみるとよいでしょう。
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