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Google Meetの背景変更・ぼかしのやり方|設定できない原因と、会社のロゴ背景を追加費用ゼロで配る方法【2026年版】

Google Meetの背景を設定してWeb会議に参加する様子

テレワークが普及した影響もあり、自宅からWeb会議や打ち合わせ等を行う機会が以前よりも多くなりました。Web会議の際に意外と目に入るのが「背景」です。

Web会議を行う前に、生活感があまり見えないようにバーチャルな背景に変更したり、ぼかしたりなど色々と気を遣う方も多いのではないでしょうか。
Web会議でよく利用されるツールの一つである「Google Meet」でも、バーチャル背景の設定や背景をぼかす機能などにも対応しており、簡単な操作ですぐに設定できます。

本記事では、Google Meetの背景変更のやり方をわかりやすく解説します。

先に結論(30秒で読めます)

・背景は会議に入る前でも、会議中でも変えられます。ぼかしは「少しぼかす」「ぼかす」の2段階です。

・会社のロゴ入り背景を全社員に配る機能は、Google Workspaceに追加費用ゼロで付いています。管理コンソールから、1つの組織部門またはグループにつき最大15枚まで登録できます。

・同じことをMicrosoft Teamsでやるには Teams Premium(1ユーザー月1,499円・税別)が必要で、30名なら年間539,640円かかります。ここが両者のいちばん大きな違いです。

まずは、よく聞かれることだけを先にまとめます。

知りたいこと 答え(2026年10月時点)
どこで設定する? 自分の映像(セルフビュー)の右下にある[ビジュアル エフェクトを適用]から。会議に入る前のプレビュー画面でも、会議中でも開けます
ぼかしは何種類? 「背景を少しぼかす」と「背景をぼかす」の2段階。右下のぼかしアイコンを1回押すだけでも適用できます
スマホでも使える? 使えます。ただしAndroidは9以降+Galaxy S9以降/Pixel 3以降など、iPhoneは8以降(iOS 12以降)という条件があります
会社の背景を全社に配れる? 配れます。管理コンソールから、1つの組織部門またはグループにつき最大15枚まで。追加費用はかかりません
追加の料金は? 背景機能そのものに追加費用はありません。AI背景の生成やスタジオ系のレタッチなど一部の機能は、エディションによって使えないことがあります
反映にかかる時間は? 管理者が設定を変えてから、社員の画面に反映されるまで最長で24時間かかります
いちばん多い失敗は? 共有ドライブに置いた背景画像の閲覧権限が外れて、全社員の背景が突然使えなくなることです

読む順番(お急ぎの方へ)

・とにかく自分の背景を変えたい方は、このすぐ下の「背景変更のやり方」だけ読めば完了します。

・設定できなくて困っている方は、記事の中ほどにある「設定できない7つの原因」から読んでください。

・会社として背景を統一したい情シスの方は、「会社のロゴ入り背景を、全社員に配れる?」から読んでください。

目次

Google Meetの背景変更のやり方

Google Meetとは、Googleが提供しているビデオ会議ツールのことです。音声通話やチャット機能、画面共有などはもちろん、GoogleカレンダーやGmailなどの他のGoogleサービスともスムーズに連携できます。

Google Meetでは、2020年9月から「背景をぼかす機能」が追加され、2020年11月から「バーチャル背景」が新たに追加されました。

ここでは、ビデオ通話を始める前に背景をぼかしたり、バーチャル背景を設定したりする手順を説明していきます。(パソコンからの操作方法になります)

ビデオ通話前に背景を変更する方法(ぼかし・バーチャル背景への変更)

はじめにビデオ通話前に背景を変更する方法を紹介します。

①「Google Meet」を起動する。

Google Meet 操作画面

 

②「新しい会議を作成」をクリックする。

Google Meet 操作画面

③「三点メニュー」をクリックする。

Google Meet 操作画面

④「ビジュアル エフェクトを適用」をクリックする。

Google Meet 操作画面

⑤背景変更を行う際には「エフェクトなし/ぼかし」から行います。

Google Meet 操作画面

●一番左を選択した場合

Google Meet 操作画面

 

Google Meet 操作画面

 

●真ん中を選択した場合

Google Meet 操作画面

Google Meet 操作画面

●一番右を選択した場合

Google Meet 操作画面

Google Meet 操作画面

この通り、一番左を選択した場合は背景はそのままの状態ですが、真ん中か右を選択すれば、自分が写っている画面の背景をぼかすことができます。

⑥ぼかすのではなく、バーチャル背景を変更したい場合、下記の「背景」を選択します。

Google Meet 操作画面

例えば、「妖精のコテージ」や「書斎」、「ジャングルの中のベランダ」など42種類の背景があり、その中から好みのものを選ぶことができます。

また、赤枠の箇所を選択し、自身でアップロードした画像を背景にすることも可能です。

Google Meet 操作画面

一度設定した背景は、次の会議でもそのまま適用されています。一度設定すれば、その都度設定する必要はありません。

ぼかしは2種類ある。どちらを選べばいい?

Google Meetのぼかしは、強さを2段階から選べます。実際には「何もしない」という選択肢も含めて、次の3つから選ぶことになります。

選べる3つ 画面の見え方 向いている場面
何も設定しない 背景がそのまま映ります 会社の会議室など、映って困るものが何も無い場所
背景を少しぼかす 背景の輪郭がうっすら残ります 自宅だが、部屋の雰囲気は見えてもかまわない社内会議
背景をぼかす 背景がほとんど判別できなくなります 取引先との商談や採用面接など、生活感を見せたくない場面

迷ったら「背景をぼかす」を選んでおけば問題ありません。背景画像と違って処理が軽く、古いパソコンでも比較的動きます。セルフビューの右下にあるぼかしアイコンを1回押すだけでも適用できるので、会議が始まってから慌てたときはこれがいちばん速い方法です。

⚠️ ぼかしは「確実に隠せる機能」ではありません

Googleの公式ヘルプには「背景を変更すると、機密情報が画面に映ってしまう可能性があります」と注意書きがあります。ぼかしても背景にあるものが見えにくくなるだけで、何が置いてあるか分からなくなるとは限りません。

書類やホワイトボードが背後にある場合は、ぼかしに頼らず物理的に片付けるか、向きを変えるのが確実です。

会議に入る前でも、会議中でも設定できる

「会議が始まってからだと間に合わない」と思われがちですが、公式の手順でも「会議に参加する前または会議中に」と書かれており、どちらのタイミングでも設定できます。
参加前のプレビュー画面で先に設定しておけば、入室した瞬間から背景が適用された状態になります。

なお、操作するときに知っておくと戸惑わない点が2つあります。1つは、エフェクトをクリックするとカメラが自動的にオンになることです。カメラを切ったまま設定しようとすると、意図せず映像が入るので注意してください。

もう1つは、Googleアカウントにログインしていない参加者や、会議への参加をリクエストする必要がある参加者は、会議中にのみ背景を変更できるという点です。
社外の方を招いた会議で「入る前に設定できない」と言われた場合は、この条件に当てはまっている可能性があります。

在宅勤務で背景をぼかしてWeb会議に参加する様子

バーチャル背景を設定するメリット

バーチャル背景の設定を設定することで、下記のようなメリットがあります。

メリット①相手に良いイメージを与えられる

これまでに会ったことがないお客様と初めてWeb会議を行う場合、第一印象が非常に大切です。背景の色や内容を変更することによって、相手に対して良いイメージを与えられる可能性が高くなります。

相手に与えたい印象によって、バーチャル背景の色見を選ぶのがおすすめです。例えば、「ホワイト」を基調とした背景を選べば清潔感のある印象になり、「イエロー」を基調とした背景を選べば元気で明るい印象を抱きやすくなります。

メリット②印象に残る背景を設定すればお客様に覚えてもらいやすい

例えば、会社のロゴや商品画像など印象に残りやすい背景を設定すれば、お客様に覚えてもらいやすいといったメリットもあります。企業の会見やイベント等の発表のシーンにおいて、背景に企業ロゴが並んでいるシーンを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。ロゴを見ればどの企業の会見なのかが一目で分かりますし、記憶にも残りやすくなります。

Web会議の際にも背景に企業ロゴ等や商品等を設定すれば、お客様の記憶にも残りやすくなるでしょう。

バーチャル背景を設定する際の注意点

バーチャル背景を選ぶ際の注意点は、場の雰囲気に合わせて背景を選択する必要がある点です。シリアスで緊張感がある場になる可能性がある場合、ポップな印象を与える可能性がある背景は避けて置いた方が良いでしょう。

Web会議の内容・雰囲気に合わせて適切な背景を設定するようにしましょう。

スマホ(iPhone・Android)でも背景は変えられる?対応している端末は

スマートフォンのMeetアプリでも背景のぼかしとバーチャル背景を使えます。ただし端末の世代とOSのバージョンに条件があり、古い機種では[エフェクト]そのものが表示されません。
会議に参加する前でも会議中でも、自分の映像(セルフビュー)の下にある[エフェクト]をタップし、[背景]タブから選びます。

端末 背景を変えられる条件(公式) 操作の入口
Android Android 9 以降 + Galaxy S9 以降/Pixel 3 以降などの対応機種 セルフビュー下の[エフェクト]
iPhone iPhone 8 以降 + iOS 12 以降 セルフビュー下の[エフェクト]
iPad iPad 第5世代以降 + iOS 12 以降 セルフビュー下の[エフェクト]

公式にも「背景のエフェクトを使用すると、バッテリー使用量が増えることがあります」と明記されています。外出先からスマホで参加する場合は、充電が少ないときはぼかしを切る運用にしておくと会議の途中で落ちるのを防げます。

背景変更ができない・ぼかしが出てこないときの7つの原因

「手順どおりに操作しているのに[背景とエフェクト]が出てこない」というご相談は少なくありません。その多くは操作ミスではなく、ブラウザ側か管理者側の設定が原因です。上から順に確認してください。

原因 確認すること 対処
① ブラウザのバージョンが古い Windows・Linuxは Chrome M114 以降、Firefox 110 以上、Edge(Chromium)114 以降。MacはSafari 16.4 以降も対応 ブラウザを最新版に更新する
② グラフィックアクセラレーションがオフ Chromeの[設定]>[システム]を開く 「グラフィック アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオンにしてChromeを再起動
③ WebGLが無効になっている webglreport.com を開き[Major Performance Caveat]が[No]か見る グラフィックドライバを更新するか、ブラウザを再起動する
④ 管理者が機能をオフにしている 会社のGoogle Workspaceかどうか 情シス・管理者に「背景と特殊効果」の設定を確認してもらう
⑤ Googleアカウントにログインしていない ゲスト参加や参加リクエストが必要な状態か ログインしていない参加者は会議中にしか背景を変えられない
⑥ スマホの機種・OSが対象外 上の表の条件を満たしているか 対応機種から参加するか、パソコンで参加する
⑦ パソコンの性能が足りない CPUが4コア以下(論理コア8個未満)、または仮想デスクトップ(VDI)を使っている 自動でクラウド処理に切り替わるが、使える背景が制限されることがある

意外と多いのが④です。会社のGoogle Workspaceでは、管理者が背景や特殊効果の利用可否を設定できます。同じ手順でも「自分は変えられるのに、ある部署の人だけ出てこない」という場合は、端末ではなく管理コンソールの設定を疑ってください。

「背景の文字が左右逆に見える」のは不具合ではありません

自分の映像に会社ロゴなどを入れると、文字が鏡文字に見えて驚く方がいます。これは仕様です。公式にも「セルフビューでは背景が左右逆向き、つまり反転表示されますが、会議の他の参加者には正しい向きで表示されます」と書かれています。自分の画面だけの見え方なので、直す必要はありません。

会社のロゴ入り背景を、全社員に配れる?(追加費用ゼロ)

「取引先とのWeb会議で、社員によって背景がバラバラなのが気になる」というご相談をよくいただきます。
ここがGoogle Meetのいちばん強いところで、Google Workspaceを契約していれば、会社で用意した背景画像を管理コンソールから全社員に配れます。追加費用はかかりません。

管理コンソールでGoogle Meetの背景設定を確認する情シス担当者

管理コンソールのどこで設定するか

操作にはGoogle Meetの管理者権限が必要です。情シス担当者が1人で完結でき、所要時間は画像の準備を含めても半日あれば足ります。

手順 操作する場所 所要の目安
1. 管理コンソールを開く admin.google.com にログイン(Google Meetの管理者権限が必要) 1分
2. メニューをたどる [アプリ]→[Google Workspace]→[Google Meet] 1分
3. 動画設定を開く [Meet の動画設定]→[ビジュアル エフェクト] 1分
4. 適用する範囲を選ぶ 左の一覧から組織部門(主に部署)またはグループを選ぶ 3分
5. 画像を登録する 「ユーザーは自分の背景を画像に変更できる」をオンにし、[管理者によって提供されたカスタム画像]で共有ドライブ上の画像を指定する 10〜20分

このとき「ユーザーは自分の背景を画像に変更できる」の下には、①ユーザー自身が提供するカスタム画像 ②季節のストック画像 ③管理者によって提供されたカスタム画像 の3つの選択肢があります。会社の背景を配りたい場合は③を使います。
①を許可すると、組織外の参加者を含めすべての参加者が自分の画像を使えるようになるので、ここは会社の方針に合わせて決めてください。

登録できる画像の条件は決まっている

公式に条件が明記されているので、画像を作る前に確認しておくと手戻りがありません。

決まっていること 具体的な値 守らないとどうなるか
ファイル形式 JPEG PNGなど他の形式では登録できない
画像の向き 横向き 縦向きの画像は想定されていない
画像の大きさ 最大 1,920×1,080 ピクセル これを超える大きさの画像は登録できない
登録できる枚数 1つの組織部門またはグループにつき最大15枚 16枚目を足したいときは、どれかを入れ替える必要がある
画像の置き場所 全員がアクセスできる共有ドライブ 個人のマイドライブに置くと、作った人が退職したときに全社員が使えなくなる

いちばん多い失敗は、共有ドライブの権限が外れること

設定そのものより、運用でつまずくのはここです。公式ヘルプにも次のように明記されています。

画像の閲覧権限が失われたり、ドライブから画像が削除されたりした場合、ユーザーは背景として画像を使用できません。

出典:Google Workspace 管理者ヘルプ「Google Meet ユーザーの背景と特殊効果を管理する」

つまり、共有ドライブの権限を誰かが変えた瞬間に、全社員の背景が一斉に使えなくなります。
防ぎ方は決まっていて、画像のアクセス権を「リンクを知っている全員」にし、共有の権限は「表示権限」にしておくことです。編集権限を渡すと、社員が画像そのものを差し替えられてしまいます。

もう1つ覚えておきたいのが画像の名前です。ドライブ上のファイル名がそのまま背景のラベルになり、スクリーンリーダーもその名前を読み上げます。
「背景1.jpg」ではなく「会社ロゴ_ブルー.jpg」のように、意味がわかる名前を付けてください。

Teamsと比べると、費用の差がはっきり出る

同じ「会社の背景を全社に配る」をMicrosoft Teamsでやろうとすると、Teams Premium という追加ライセンスが必要になります。ここが両者のいちばん大きな違いです。

比べる項目 Google Meet Microsoft Teams
会社の背景を全社に配る 管理コンソールから配布できる(追加費用なし) Teams Premium(1ユーザー月1,499円・税別)が必要
30名で1年あたりの追加費用 0円 539,640円
登録できる枚数 1つの組織部門またはグループにつき最大15枚 最大50枚
画像の条件 JPEG・横向き・最大1,920×1,080 PNG/JPEG・360×360〜3840×2160
管理画面の場所 管理コンソール > Google Meet > Meetの動画設定 Teams管理センター > カスタマイズ ポリシー

すでにGoogle Workspaceを使っているなら、払うものはありません

この機能のために新しく契約するものはありません。まず管理コンソールを開いて、ビジュアル エフェクトの設定がオフになっていないかを確認してください。

オフのままだと、社員の画面には背景の項目そのものが出てきません。「背景が変更できない」という問い合わせの原因が、実はここだったというケースは珍しくありません。

情シスが先に決めておきたい5つの設定

背景の設定は、社員に案内する前に管理者側で方針を決めておくほうが手戻りがありません。管理コンソールの[ビジュアル エフェクト]で決められるのは、おおむね次の5つです。

決めること どこで設定するか 見落とすとどうなるか
画像の背景を許可するか 管理コンソール > Meetの動画設定 > ビジュアル エフェクト オフのままだと、社員の画面に背景の項目自体が出てこない
会社指定の画像を配るか 同画面の[管理者によって提供されたカスタム画像] 部署ごとに自前の画像が使われ、対外的な見え方が揃わない
社員自身の画像を許可するか 同画面の[ユーザー自身が提供するカスタム画像] 許可すると、組織外の参加者を含めすべての参加者が自分の画像を使えるようになる
特殊効果(フィルタ)を許可するか 同画面の「ユーザーは特殊効果を使用できる」 商談中に装飾的なフィルタが使われる可能性が残る
どの部署に適用するか 左側で組織部門(主に部署)またはグループを選択 グループの設定は組織部門の設定を上書きするため、意図しない部署まで広がる

設定する前に知っておきたい4つの注意点

・反映まで最長24時間かかります。朝に設定して「変わらない」と慌てないよう、案内文にもこの一文を入れておいてください。

・これらの設定が効くのはGoogle Meetの「会議」だけです。公式にも「通話やメッセージには影響しません」と明記されています。

・Google Workspace for Education を使っている場合は、背景をストック画像や季節の画像にしか変更できないことがあります。

・VDI(仮想デスクトップ)を使っている場合は、利用できるエフェクトの選択肢が限られ、待機室でエフェクトをプレビューできません。

会社の背景画像の運用ルールを相談する担当者

パソコンが重い・カクつくときはどうする?

背景のエフェクトは、映像を加工しながら送る処理なので、端末に相応の負荷がかかります。「背景を設定したら会議がカクつくようになった」というご相談は、古いパソコンが残っている会社で特によく起こります。

症状 疑うところ 対処
背景を設定すると映像がカクつく 端末のCPU性能 ぼかしだけにする。背景画像より処理が軽い。あわせて使っていないアプリを閉じる
ノートパソコンの電池の減りが早い 背景エフェクトの処理 公式にも「バッテリー使用量が増えることがあります」と明記。電源につなぐか、長時間の会議ではエフェクトをオフにする
背景の項目が出てこない ブラウザとグラフィック設定 Chrome M114以降/Firefox 110以降/Edge 114以降が必要。ブラウザの「グラフィック アクセラレーション」をオンにする
背景の一部が相手に見えていない 映像のトリミング 公式に「他の参加者を表示するために映像がトリミングされることがあり」と記載。仕様なので設定では直せない

クラウド側で処理する仕組みもあるが、日本は対象地域に入っていない

Googleには「クラウドベースの処理」という仕組みがあり、静止背景画像・ぼかし・露出調整を端末ではなくクラウド側で処理できます。
公式には「バッテリーを節約し、プロセッサの使用量を削減して、会議の品質を向上させます」と説明されており、4コア以下のCPU(論理コアが8個未満)やVDI環境では自動的にこちらが優先されます。

⚠️ 2026年10月時点では、日本で使える前提にしないほうが安全です

公式が挙げている対象エディションの一覧に Business Starter が入っていません。
また対象地域の一覧にも、日本を含む東アジアの記載が見当たりません(北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、中央アジア、東南アジア、中東、北アフリカ、南アフリカが挙げられています)。

公式には「今後、対応地域を拡大していく予定です」とあるため、いずれ使えるようになる可能性はあります。ただし現時点では、端末側で処理される前提で考えておくのが安全です。

なおデバイスベースの処理はすべてのエディションで利用できると公式に明記されています。古いパソコンが多い会社は、クラウド処理を当てにせず、ぼかしのみを案内する運用にしてください。

情シスが見落としやすい8つのつまずき

実際にご相談をいただく中で、設定そのものより運用でつまずくことのほうが多い項目をまとめました。

つまずくところ 何が起きるか 先に決めておくこと
共有ドライブの権限 画像の閲覧権限が外れた瞬間、全社員の背景が使えなくなる 「リンクを知っている全員」+「表示権限」で共有し、権限を触る担当者を決めておく
画像をマイドライブに置く 作った担当者が退職するとファイルごと消える 必ず共有ドライブに置き、退職手続きのチェックリストに「背景画像の持ち主」の1行を足す
画像のファイル名 「背景1.jpg」のような名前がそのままラベルになり、スクリーンリーダーも読み上げる 「会社ロゴ_ブルー」など、意味のわかる名前を付ける
15枚の上限 部署ごとに足していくと、すぐ上限に当たる 全社共通2〜3枚+部署別で運用し、使われていない画像を年1回棚卸しする
反映までの時間 設定した当日に「変わらない」という問い合わせが来る 最長24時間かかることを、案内文に明記しておく
グループ設定の上書き グループの設定が組織部門の設定を上書きし、意図しない部署まで広がる 組織部門で統一し、グループでの個別設定は例外だけにする
ドライブの保持ポリシー 保持ポリシーがカスタム画像にも適用され、ある日画像が消える 背景画像用のフォルダを保持ポリシーの対象から外しておく
ぼかしを過信する 「ぼかしているから大丈夫」と、机の上の書類を映したまま画面共有してしまう 画面共有はデスクトップ全体ではなくウィンドウ単位で、というルールを1行で配る

この中で当社のご相談でいちばん多いのは、1行目と2行目です。背景画像を作った担当者が自分のマイドライブに置いたまま異動・退職し、ある日全社員の背景が選べなくなるというパターンです。
画像を置く場所を最初に決めておくだけで防げます。

費用はかかる?補助金は使える?

背景の設定そのものにお金はかかりません。かかるとすれば、画像を作る費用と社内に周知する工数だけです。

項目 金額の目安 備考
Google Meetの背景機能 0円 Google Workspaceの契約に含まれる
会社指定の背景の配布 0円 管理コンソールの標準機能。追加ライセンスは不要
背景画像の制作 0〜50,000円程度 社内で作れば0円。デザイン会社に依頼する場合の目安
設定と社内周知の工数 半日〜1日 情シス1名が管理コンソールを設定し、案内文を配るまで

では補助金が使えるかというと、ここは正直にお伝えしておきます。

確認すること 判断のポイント
背景の設定変更だけで補助金が使えるか 使えない可能性が高い。すでに契約しているサービスの設定を変えるだけでは、補助の対象になりにくい
対象になりうるケース Google Workspaceをこれから導入する、Web会議用の機器も一緒にそろえる、といった業務全体のデジタル化と合わせて申請する場合
交付決定前の発注 対象外。先に契約・発注してしまうと補助金が使えなくなるため、順番に注意する
要件の確認先 制度の要件は年度ごとに変わるため、必ず公募要領を確認し、判断に迷う場合は専門家に相談する

背景だけを目的に補助金を申請するのは、手間に対して得られるものが見合いません。一方で、Web会議の環境全体を整える(マイク・カメラ・回線・Google Workspaceの契約)といった形であれば、対象になる部分が出てきます。

背景変更はなぜ重要なのか?

背景変更は身だしなみの話ではなく、映り込みによる情報漏えい対策として捉えると判断がはっきりします。自社がどこまでやるべきかは、次の表の当てはまる行を見れば決まります。

自社に当てはまるもの 結論 そう言い切れる理由
会議のほとんどが会社の会議室から ぼかしも背景画像も必須にしなくてよい 映って困るものが無い場所なら、設定の手間のほうが大きい
在宅勤務で参加する社員がいる ぼかしを標準にする 生活空間の映り込みは本人も気づきにくく、ルール化しないと防げない
背後にホワイトボードや書類棚がある ぼかしまたは指定背景を必須にする 公式も「背景を変更すると、機密情報が画面に映ってしまう可能性があります」と注意している
取引先との商談が多い 会社指定の背景を配る 社員ごとに背景が違うと、会社としての見え方が揃わない
購入から5年以上のパソコンが多い ぼかしのみを案内する 背景画像は処理が重く、映像がカクつく原因になる
オンラインで採用面接を行う 会社指定の背景を必須にする 応募者から見える景色が、そのまま会社の印象になる

迷ったときの結論

数えるのは「在宅で会議に参加する人が何人いるか」の1つだけです。1人でもいるなら、「在宅で参加するときはぼかしを標準にする」という1行を決めてください。これだけで、映り込み事故のほとんどは防げます。

会社指定の背景を配るかどうかは、取引先との会議が月に何回あるかで決めれば十分です。月に数回しかないなら、ぼかしのルールだけで足ります。

 ポイントは、設定は数手順で終わるのに、運用ルールがなければ映り込み事故は防げないという点です。情報保護の観点で標準を決めることが、安全なオンライン会議の出発点になります。あわせて画面共有の範囲も決めておいてください。
背景をぼかしていても、画面共有でデスクトップ全体を映せば、開いている資料のファイル名はそのまま相手に見えます。

中小企業はどう運用すべき?

運用は、個人任せにせず最低限のルールを決めることが重要です。進める順番と、それぞれを飛ばすと何が起きるかをまとめました。

進める順番 やること 所要の目安 飛ばすとどうなるか
1. 現状を見る 管理コンソールで背景の設定がオンになっているか確認する 10分 社員から「項目が出てこない」と問い合わせが来てから気づく
2. ルールを決める 在宅参加はぼかし必須、商談は指定背景、と2行だけ決める 30分 個人任せになり、守る人と守らない人に分かれる
3. 画像を用意する JPEG・横向き・1,920×1,080以内で2〜3枚作り、共有ドライブに置く 半日 あとから画像を足すたびに権限の設定をやり直すことになる
4. 配る 管理コンソールで組織部門を選び、画像を登録する 20分 部署ごとに自前の画像が使われ、対外的な見え方が揃わない
5. 周知する 案内文を配り、部署ごとに5分だけ実際に設定してもらう 1時間 案内メールを送っただけでは、半分の社員は設定しない

いちばん効くのは5番目です

案内メールを1通送って終わりにしないでください。部署の朝礼で5分だけ時間を取り、その場で全員に1回設定してもらうほうが、確実に定着します。

設定そのものは数クリックで終わるので、やって見せれば覚えてもらえます。時間がかかるのは手順ではなく、「やるきっかけ」のほうです。

 最大のつまずきは、設定を個人任せにしてしまい、機密の映り込みや生活感の露出が起きることです。当社は中小企業のオンライン会議・情報管理の運用整備を伴走支援しています。管理コンソールを触れる人を2名以上つくっておくことも、あわせておすすめしています。
設定を変えられる人が1名だけだと、その方が不在の日に何も動かせなくなります。

Meet背景運用チェック

Meet背景運用チェック

社内でルールを決める前に、次の6つを書き出してみてください。この6行が埋まれば、ぼかしだけで足りるのか、会社指定の背景まで配るべきなのかが自動的に決まります。

確認すること 書き出す内容の例 それで決まること
在宅で会議に参加する人は何人いるか 営業3名、事務2名 ぼかしを標準ルールにするかどうか
その人の背後に何が映るか ホワイトボード、書類棚、家族の生活空間 ぼかしで足りるか、指定背景まで必要か
取引先との会議は月に何回あるか 月8回 会社指定の背景を作る価値があるか
使っているパソコンの年式 購入から5年以上が10台 背景画像を配るか、ぼかしだけにするか
管理コンソールを触れる人は何人いるか 1名 設定を変えられる人を2名以上にする必要があるか
背景画像を置く場所は決まっているか 共有ドライブ「全社共有」の中 担当者の退職時にファイルが消えないか

見落とされやすいのは最後の2行です

管理コンソールを触れる人が1名しかいない、背景画像が個人のマイドライブにある。この2つが重なっていると、その担当者が辞めた日に、全社員の背景が選べなくなります。

どちらも今日のうちに直せます。管理者をもう1名増やし、画像を共有ドライブに移すだけです。所要時間は30分もかかりません。

今日からできる3ステップ

ここまでの内容を、実際に手を動かす順番に並べ直しました。すべて追加費用ゼロでできます。

STEP やること 所要の目安
STEP1 管理コンソールを開き、[ビジュアル エフェクト]の設定が今どうなっているかを確認する 10分(0円)
STEP2 在宅で会議に参加する人が何人いるかを数え、「在宅参加はぼかしを標準にする」の1行を決める 20分(0円)
STEP3 会社の背景画像を1枚だけ作って共有ドライブに置き、管理コンソールから配ってみる 半日(0円)

STEP3まで通すと、Teams Premiumなら30名で年間539,640円かかる機能を、追加費用ゼロで使っていることが確認できます。
すでに契約しているものの中に使っていない機能が残っていないか、という視点で見直すきっかけにもなります。

自社の状況別に、次に読む記事

Microsoft Teamsも使っている方は

Google Meetをもっと使いこなしたい方は

会議の環境や品質を整えたい方は

Google Workspaceの管理や費用を見直したい方は

より詳しい一次情報は公式の解説もあわせてご確認ください。

Google 公式「背景を変更する、ビジュアル エフェクトを使用する」 ➡

Google 公式「Google Meet ユーザーの背景と特殊効果を管理する」(管理者向け) ➡

この記事のよくある質問(FAQ)

本記事に関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q. 背景変更はどこでできますか?

A. 自分の映像(セルフビュー)の右下にある[ビジュアル エフェクトを適用]から開きます。会議に参加する前のプレビュー画面でも、会議中でも設定できます。エフェクトを選ぶとカメラが自動でオンになる点だけ注意してください。

Q. どんな効果がありますか?

A. 背後の書類やホワイトボード、在宅時の生活空間が映り込むのを防げます。ただし公式も「機密情報が画面に映ってしまう可能性があります」と注意しており、ぼかしても確実に隠せるわけではない点には注意が必要です。

Q. 動作が重くなりませんか?

A. 背景処理は端末に負荷がかかるため、購入から年数の経ったパソコンでは映像がカクつくことがあります。公式にもバッテリー使用量が増えると明記されています。重いときはぼかしだけにする、使っていないアプリを閉じるなどで軽減できます。

Q. 組織で統一する意味はありますか?

A. あります。Google Workspaceなら管理コンソールから会社指定の背景を配れ、追加費用はかかりません。同じことをTeamsで行うにはTeams Premiumが必要で、30名なら年間約54万円の差が出ます。

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クラウドサービスは安全?Microsoft 365・Google Workspaceのセキュリティ設定チェックリスト

法人向けセキュリティ比較サイト c-compe.com の関連解説で、背景・選び方・注意点の詳細が確認できます。

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まとめ

今回は、Google Meetの背景変更のやり方について詳しく解説しました。

Google Meetの背景変更は、生活感があまり見えないようにすることが主な目的ですが、相手に良いイメージを与えられる可能性があったり、印象に残りやすくなったり、様々なメリットがあります。

ただし、Web会議の内容・雰囲気に合わせて、適切な背景を設定するようにしなければなりません。特にこれまでに会ったことがないお客様と初めてWeb会議を行う場合、第一印象が大切になるため注意するようにしましょう。

Google Meetは、背景変更以外にもユーザーが使いやすい機能を多く搭載しています。下記の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。

 

 

また、Google Meet以外にも「Zoom」や「Teams」などを利用してWeb会議を行う企業も多く見られます。それぞれの特徴やメリットについて下記の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

 

 

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