AppSheetのデプロイとは?無料のデプロイしていない状態だとできないこととは?
Googleが提供しているAppSheetは、様々なタイプのアプリケーションを簡単に作ることができます。AppSheetはGoogle アカウントがあれば無料で利用できますが、無料プランでは様々な制限があります。
有料プランでは利用できる機能が増え、さらに複数人で作ったアプリを共有できるようになりますが、ここで必要となるのがDeploy(デプロイ)です。Deployとは、アプリを実際に使える環境に配置することを指します。
本記事では、AppSheetでデプロイしないとできないことについて解説します。AppSheetで作れるアプリの例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
AppSheetでデプロイしないとできないこと
AppSheetでデプロイしないとできないことは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
10人以上のユーザーとアプリを共有して使用する | デプロイしていない状態でも10名までは使うことができますが、11名以上はデプロイする必要があります。 |
Automationによるオーナー以外へのメール送信 | アプリのオーナー以外に、該当従業員やまったく外部のアドレスにメールを送るにはデプロイが必要 |
ファイル生成 | レコードの内容を挿入した見積もりや請求書などをドキュメントやPDFで生成するにはデプロイが必要 |
スケジュール処理 | 月末や朝8時などのスケジュール処理には、アプリのデプロイが必要 |
サインインによるユーザー認証 | ログインしたユーザーごとに、例えばその営業マンの担当する案件だけを表示するとか、上長には全レコードを表示するなどのユーザーごとに表示するデータの切り分けはデプロイが必要 |
このような機能を利用したいときは、AppSheetではデプロイが必要です。デプロイするためには、有料プランで契約する必要があります。
デプロイが必要かどうかを確認する方法
デプロイが必要かどうかは、「Deployment Check」で確認できます。以下の手順で確認することが可能です。
①AppSheetの画面の左側にある「Manage」をクリックする
②Deployタブの「Deployment Check」を開く
③「Run Deployment Check」をクリックする
AppSheetの無料プラン・有料プランの違い
AppSheetの無料プラン・有料プランの違いを表にまとめました。
無料プラン | 有料プラン | |
ユーザー数 | 自分ひとりのみ | 複数のユーザーでアプリを利用できる |
利用目的 | 個人での利用
(開発、テストのみ) |
複数人での利用
(デプロイ、業務での使用) |
機能 | あり | 上位プランほど利用できる機能が増える |
AppSheetの無料プランは個人向けのプランとなっており、アプリの開発やテストのみに対応しています。
有料プランは複数人での利用にも対応でき、デプロイして作ったアプリを業務で使用することが可能です。また、上位プランほど利用できる機能が増えていきます。AppSheetの料金プランについては以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
AppSheetで作れるアプリの例
AppSheetを使えば、様々なタイプのアプリを簡単に作成できます。ここでは、AppSheetで作れるアプリの例を3つ紹介します。
①備品発注管理アプリ
備品発注管理アプリでは、発注する備品名や注文予定日などを一括管理することができます。仕事で使う備品はまとめて発注できるため、運送料を抑えることが可能です。AppSheetでの備品発注管理アプリの作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。こちらの記事を参考にしてください。
②勤怠管理アプリ
AppSheetでは、勤怠管理アプリも作成できます。勤怠管理アプリでは、社員の出退勤や有給管理、有休付与日などをまとめて管理することが可能です。社員数が多ければ多いほど勤怠管理は煩雑になりやすく、手間もかかります。勤怠管理アプリを利用することで、勤怠管理の負担を大きく軽減できるでしょう。
以下の記事で弊社がAppSheetで作った勤怠アプリをご紹介しています。実際の作り方なども詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
③在庫管理アプリ
在庫管理アプリは、企業の商品や備品などを管理できるアプリです。手動で在庫を管理するとなると、戸数のカウントミスや発注ミスといったヒューマンエラーにつながりやすくなります。また、社員の管理負担も大きくなるでしょう。
在庫管理アプリは上記の課題を解決でき、効率的に在庫管理を行えるようになります。
まとめ
今回は、AppSheetでデプロイしないとできないことについて解説しました。AppSheetでデプロイしないとできないことは、以下のとおりです。
●10人以上のユーザーとアプリを共有して使用する
●Automationによるメール送信
●ファイル生成
●スケジュール処理
●サインインによるユーザー認証
このような機能を利用したいときは、AppSheetではデプロイが必要になります。デプロイするためには、有料プランでの契約が必須です。業務で使えるアプリをAppSheetで作りたい場合は、まずは有料プランで契約する必要があります。
AppSheetは備品発注管理アプリや勤怠管理アプリ、在庫管理アプリなど、様々なタイプのアプリを簡単に作れるのが魅力です。業務の効率性を上げたい方、アプリを使って生産性を向上させたい方は、ぜひAppSheetでのアプリ作成を検討してください。
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