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【2026年版】楽楽請求とは?料金は初期10万円+月3.5万円〜|楽楽明細・楽楽精算との違いと、補助金の対象外という事実

楽楽請求とは?メリット・デメリットを徹底解説

請求書の処理は、日常的に発生する重要な業務の一つです。しかし、取引先ごとに請求書のフォーマットが異なることで請求書の処理・管理が煩雑になったり、手入力による転記ミスが発生したりなど、さまざまな課題に直面するケースがよく見られます。こうした課題を解決できるのが「楽楽請求」です。

本記事では、楽楽請求の概要やメリット・デメリットを解説します。経理担当者や請求書処理の効率化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

先に結論(3行)
楽楽請求は請求書を受け取る側のシステムです。発行して送る側は同じラクスの「楽楽明細」で、名前は似ていますが向きが逆です。
料金は初期費用100,000円+月額35,000円〜(いずれも税抜)。月額の「〜」は、受け取る請求書の枚数で決まります。従業員数では決まりません。
公式のよくある質問に「デジタル化・AI導入補助金2026の補助対象ではございません」と明記されています。補助金を前提に予算を組むことはできません。

この記事では、公式サイトで確認できる2026年9月時点の料金・機能・上限値をもとに、「自社だといくらになるのか」「月に何件の請求書を受け取っていれば見合うのか」を、具体的な数字を入れて計算します。

目次

30秒でわかる早見表

確認したいこと 2026年9月時点の答え
提供元 株式会社ラクス(「楽楽精算」「楽楽明細」と同じシリーズ)
どんなシステムか 取引先から届く請求書を受け取って処理する側のクラウドシステム
初期費用 100,000円(税抜)。専任担当が2か月間伴走する導入支援を含む
月額費用 35,000円〜(税抜)。受け取る請求書の枚数とオプションで変わる
料金表の入手 公式サイトのフォームから請求する(プラン別の枚数と金額は非公開)
補助金 デジタル化・AI導入補助金2026の補助対象ではない(公式FAQに明記)
1ファイルの上限 20MB。専用メール受信は本文と添付の合計40MBまで
データの保存期間 11年4ヶ月

金額はすべて税抜です。公式サイトでは詳しい料金表がフォームからの請求制になっているため、プランごとの枚数と金額は資料を取り寄せて確認してください。

楽楽請求とは

楽楽請求とは、株式会社ラクスが提供しているクラウド型の請求書受領システムです。

従来は、紙やPDFで届く請求書を経理担当者が手作業で処理するのが一般的でした。楽楽請求を導入すれば、届いた請求書を自動でデータ化し、クラウド上で一元管理することが可能です。

この仕組みにより、経理担当者は請求書の確認や仕訳作成、支払依頼といった一連の作業を大幅に効率化できます。

紙・メール・Webダウンロードでバラバラに届く請求書を楽楽請求で一元管理する概念図

楽楽請求・楽楽明細・楽楽精算は何が違う?

実務でいちばん多い混乱が、この3つの取り違えです。名前が似ているため見積り依頼の段階で別製品の話になっていた、ということが実際に起こります。
3つは「請求書に対して何をするか」で完全に分かれています。

請求書を発行する側(楽楽明細)と受け取る側(楽楽請求)の違いを示した概念図

製品 請求書に対して何をするか 料金が変わる理由 料金(税抜)
楽楽請求 取引先から届いた請求書を受け取って処理する 受け取る請求書の枚数 初期100,000円+月35,000円〜
楽楽明細 自社の請求書・納品書を発行して送る 発行する帳票の枚数 初期100,000円+月25,000円〜
楽楽精算 社員の立替経費・交通費を精算する 利用する従業員数 初期100,000円+月30,000円〜
どれが必要かは「いま誰の作業が重いか」で決まります
経理が取引先からの請求書に埋もれている → 楽楽請求(この記事)
自社の請求書を毎月まとめて印刷・封入している → 楽楽明細
社員の交通費精算と領収書の確認に時間が取られている → 楽楽精算
3つとも重いという会社もありますが、同時に3本入れると設定と定着が追いつきません。いちばん時間を取られている1つから始めるのが現実的です。

なお、ラクスのシリーズにはこのほかに楽楽販売(販売管理)、楽楽勤怠(勤怠管理)、楽楽電子保存(帳票保存)、楽楽債権管理(入金消込)、楽楽人事労務があります。
いずれも別製品・別契約で、ひとつ契約すれば全部使えるという構成ではありません。

発行する側(楽楽明細)については記事の末尾で詳しく取り上げた記事を紹介しています。当社は楽楽請求・楽楽明細の両方を取り扱っているため、どちらが先かのご相談も承っています。

楽楽明細(請求書を発行する側)の詳細はこちら ➡

楽楽請求の機能

楽楽請求では、請求書の処理を効率化できる機能を多く搭載しています。主な機能を下記にまとめました。

機能 詳細
かんたん電子化&アップロード 紙の請求書は複数枚まとめて一括スキャンしてアップロードできるようになります。
PDFで届く請求書は指定したメールアドレスに請求書を送付いただくことで、システムが請求書を自動でアップロード
請求書読取 請求書がアップロードされる際は、高精度の請求書読取機能によって金額や取引先、支払期限をはじめとした支払いに関する情報を自動でデータ化。源泉徴収にも対応しています。
支払依頼 読み取った請求書をもとに、「楽楽請求」上で支払依頼申請もできます。
いつでも申請・承認ができるほか、費用計上先の設定や、複数部門での費用按分、費用額に応じた承認フローの分岐も可能
受取代行

※オプション機能

紙やメール(パスワード付・Webダウンロード形式含む)で届く様々な形式の請求書を、受領~アップロードまで代行する
仕訳の自動生成と
会計ソフト連携
請求書ごとに過去の仕訳や、事前に登録した仕訳パターンをもとに、勘定科目・負担部門・摘要などの仕訳データを自動で生成
振込データ自動生成 請求書のデータから、振込データ(FBデータ)を生成

加えて、楽楽請求は電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しています。請求書をアップロードすると自動的にタイムスタンプが付与され、電子帳簿保存法に則った形で保存が可能です。さらに、過去の請求書も日付・金額・取引先名などを条件に簡単に検索できます。

また、請求書に記載された事業者登録番号を自動で読み取り、国税庁のデータベースと照合する機能も搭載しています。仕入税額控除の経過措置区分管理も仕訳上で対応することが可能です。

楽楽請求の料金

楽楽請求の料金は、初期費用が100,000円(税抜)、月額費用が35,000円~(税抜)となっています。ただし、月額費用は受領する請求書の枚数やオプション機能の有無によって変動します。

この金額は2026年9月時点の公式サイトの表示と一致しています。ここでは、それぞれの中身をもう少し細かく見ておきます。

費目 金額(税抜) 含まれるもの・変わる条件
初期費用 100,000円 専用アカウントの発行と、専任サポート担当がWEB会議・電話・メールで2か月間伴走する導入支援
月額費用 35,000円〜 受け取る請求書の枚数でプランが変わる。オプションを付けると加算される
受取代行 要問い合わせ 紙やメールで届く請求書の受領〜アップロードを代行するオプション
自動照合 要問い合わせ 発注書・納品書と請求書の金額を自動照合するオプション(2026年8月提供開始)
見積りの前に数えるのは「従業員数」ではありません
楽楽請求の月額は受け取る請求書の枚数で決まります。従業員が30名でも、取引先が多くて月400枚届く会社と、月60枚で収まる会社では金額が変わります。
見積りを依頼するときは、直近12か月でいちばん請求書が多かった月の枚数を伝えてください。年間の平均で伝えると、繁忙期にプランの上限を超えて追加費用が発生することがあります。

株式会社ラクス「楽楽請求」料金ページ(一次情報) ➡

月にいくらかかる?何件受け取っていれば見合う?

結論から言うと、作業時間の削減額だけで月額を回収しようとすると、月およそ260件の請求書を受け取っている必要があります。
ただし実際に導入している会社が見ているのはそこではありません。順番に計算します。

年額はいくらになるか

期間 金額(税抜) 内訳
初年度 520,000円 初期100,000円+月35,000円×12か月
2年目以降 420,000円/年 月35,000円×12か月
5年総額 2,200,000円 初期100,000円+月35,000円×60か月

オプションを付けない最小構成の金額です。受取代行や自動照合を足すと、この上に加算されます。

削減できる時間を金額に直すと

公式サイトに掲載されている導入事例のうち、いちばん数字がはっきりしているのがトヨタエルアンドエフ宮崎株式会社の例です。
3拠点から届く月150件超の紙請求書を1人で処理していたところ、導入後は手入力がほぼ不要になり、月あたり約8時間の作業時間削減を実現したと公表されています。

この8時間を150件で割ると、1件あたりおよそ3.2分の削減です。経理担当者の時給を2,500円と置くと、1件あたり約133円が浮く計算になります。

月の受領件数 削減できる時間の金額(月) 月額35,000円との差
50件 約6,600円 ▲約28,400円(回収できない)
100件 約13,300円 ▲約21,700円(回収できない)
150件 約20,000円 ▲約15,000円(回収できない)
260件 約34,600円 ほぼ同額(ここが分かれ目)
300件 約39,900円 +約4,900円
500件 約66,500円 +約31,500円
この表の前提
1件あたりの削減時間3.2分は、公式の導入事例(月150件超で月約8時間削減)から当社が逆算した数値です。ラクスが公表している数値ではありません。
時給2,500円は、社会保険料などを含めた経理担当者の人件費の目安として当社が置いた値です。自社の実際の人件費に置き換えて計算してください。
紙の請求書が多いか、すでにPDFで届いているかによって、削減できる時間は大きく変わります。もともと紙が多い会社ほど削減幅は大きくなります。

それでも月100件の会社が導入している理由

公式サイトは導入効果を「請求書の受領から処理・保存にかかる手作業の時間を約60%削減する」と説明していますが、その注記には「月間請求書処理件数100件の企業における年間導入効果(ラクス調べ)」と書かれています。
つまりラクス自身が月100件の会社を想定顧客として示しています。

先ほどの計算では月100件だと時間の削減額は月13,300円で、月額35,000円には届きません。矛盾しているように見えますが、そうではありません。
楽楽請求は「時間をお金に換算して回収するツール」ではなく、「起きると高くつく事故を止めるツール」だからです。実際の判断軸は次の3つです。

判断軸 放っておくと起きること 止められると何が変わるか
受領漏れ・二重払い 支払いが1件抜けて取引先から催促が来る、同じ請求書で2回振り込む 受領から支払までの状況が一覧で見えるため、抜けと重複がその場で分かる
電子帳簿保存法への対応 メールで届いたPDFを担当者が手で共有フォルダに置く運用が続き、検索要件を満たせているか誰も確認できない タイムスタンプの自動付与と訂正・削除の履歴管理が仕組みとして残る
経理の属人化 担当者が休むと支払いが止まる、退職すると誰も引き継げない 承認ログと権限設定が残るため、他の人でも状況を追える

この3つのうち1つでも「実際に起きたことがある」または「起きたら困る」に当てはまるなら、年42万円はその保険料として考える余地があります。
逆に3つとも心当たりがないなら、急ぐ必要はありません。

向かない会社もあります

正直に書くと、月の受領件数が50件未満の会社には向きません。時間の削減額が月6,600円程度にしかならず、月額35,000円との差が大きすぎます。
この規模であれば、いま使っているクラウド会計ソフトの請求書受領機能や、もっと安価な単機能のサービスで足ります。

また、取引先に手書きの請求書が多い会社も効果が出にくくなります。公式のよくある質問に「手書きや不鮮明な請求書は読み取れない場合があります」と明記されているためです。
取引先上位20社の請求書の形式を先に確認してください。

公式が公表している導入事例の実数

時間の削減幅は会社の状況で大きく変わります。判断材料として、ラクスが公式サイトで公表している3社の数字を整理しました。
いずれも「導入前にどれだけ手作業が残っていたか」とセットで見てください。

企業 導入前の状況 公表されている効果
監査法人アヴァンティア 法人規模の拡大で請求書件数が約2倍に増え、処理が煩雑化していた 受領・承認状況を可視化し、処理時間を約1/2に短縮
トヨタエルアンドエフ宮崎 3拠点から届く月150件超の紙請求書を1人で処理していた 手入力がほぼ不要になり、月あたり約8時間の作業時間を削減
有限会社有田牧畜産業 請求書処理に約20日かかっていた 紙・手入力からの脱却で約半分に削減。月次報告が早まり経営判断も速くなった

3社に共通しているのは、導入前が「紙」と「手入力」だったことです。
すでにPDFで届いていて会計ソフトへの入力も仕組み化されている会社では、ここまでの削減幅にはなりません。

楽楽請求のメリット

楽楽請求の主なメリットは、下記の3つです。

請求書処理を大幅に効率化できる

毎月大量に届く請求書は、経理担当者の大きな負担となります。楽楽請求を導入すれば、紙やPDFなど形式の異なる請求書を自動で処理・保管することが可能です。これまで時間を要していた転記や仕分け作業が不要になり、請求書処理の効率化を実現できます。

充実したサポート体制によって安心して導入できる

楽楽請求では、導入時の初期設定から運用までを支援するサポート体制が整っています。経理システムを初めて導入する企業でも、安心して利用をスタートできるでしょう。

自社のルールに応じた承認フローを設定できる

楽楽請求では、会社ごとに異なる承認フローや支払依頼ルールにも対応することが可能です。金額条件に応じた分岐設定や、代理承認にも対応しており、組織変更や企業成長に合わせて柔軟にカスタマイズできます。

2026年に何が変わった?追加された機能と銀行連携

楽楽請求は2026年に入ってから機能追加が続いています。
ネット上の解説記事の多くは2025年以前の情報のままなので、いま検討するなら次の4点は押さえておいてください。

時期 何が追加されたか 自社で効いてくる場面
2026年7月 NTTデータ「TetraBRiDGE for Bank」とCSV連携を開始 共同利用型法人インターネットバンキング「AnserBizSOL」を使っている会社は、銀行ごとにログインし直す手間がなくなる
2026年8月19日 自動照合オプションの提供開始 発注書・納品書の総額と請求書の総額が合わない分だけを抽出できる
2026年8月 仕訳データの集約機能 部門・プロジェクト・取引先ごとにまとめ、複合仕訳の形式で会計ソフトへ一括連携できる
2026年8月 支払依頼の申請単位自由化 取引先をまたいで最大100件の請求書を1つの支払依頼にまとめられる。件名も設定できる
2026年8月 ユーザー自身でのパスワード再発行 ログイン画面から本人が再発行できるため、情シスや経理への問い合わせが減る
2026年10月(予定) あいち銀行の法人決済プラットフォーム「Arch Bridge」とAPI連携 東海エリアの企業は請求書の受領から振込・資金管理までを一続きにできるようになる

自動照合オプションは「総額が合わない請求書」を見つける機能

2026年8月19日に提供が始まった自動照合オプションは、発注書や納品書などの「請求根拠データ」を楽楽請求に取り込み、届いた請求書と自動で紐付けて金額を照合する機能です。
ラクスの発表では、請求根拠データの総額と請求書の総額が一致しない請求書だけを一目で判別できると説明されています。

有形商材の仕入れや、工事・人的サービスのように「発注してから請求が来るまでに数量や単価が動く」業種では、この突合が経理のいちばん重い作業になっていることがよくあります。

ただし、いまは総額レベルの照合です
ラクスは同じ発表の中で、「発注・納品データと請求書の明細単位での自動照合機能」は今後のアップデートで順次提供する予定と説明しています。
つまり2026年9月時点では、1行ずつの明細まで自動で突き合わせてくれるわけではありません。「明細が合わない」ことが多い会社は、見積り時に現時点でどこまで自動化できるかを必ず確認してください。

銀行との連携は「自社のメインバンクが対応しているか」で決まる

TetraBRiDGE for Bank は、NTTデータが提供する共同利用型法人インターネットバンキング「AnserBizSOL」を利用している金融機関の取引先が対象です。
あいち銀行の Arch Bridge は東海エリアが中心です。どちらも「すべての銀行で使える」わけではありません。

ラクスは TetraBRiDGE for Bank について「今回のCSV連携を第一弾とし、今後はよりシームレスな業務自動化を実現するため、API連携の提供に向けた開発を進めてまいります」と説明しています。
振込作業まで自動化したい会社は、自社のメインバンクが対応しているか、対応時期はいつかを見積りの段階で聞いてください。

ラクス「楽楽請求に自動照合オプションを提供開始」(一次情報) ➡

受領してから振込まで、どこまで自動になる?

「自動化される」と聞いて全部が無人になると思うと、導入後に期待とのずれが出ます。実際は工程ごとに自動化の度合いが違い、人が必ず見る場面が残ります。
公式の機能説明をもとに、5つの工程に分けて整理しました。

工程 楽楽請求がやること 人がやること
1. 受領 紙は一括スキャンで取り込み、PDFは専用メールアドレスに転送するだけで自動取込。取引先に直接アップロードしてもらうことも可能 紙をスキャナにかける(受取代行オプションを付ければここも代行できる)
2. 読み取り 金額・取引先・支払期限などをAIが自動でデータ化。源泉徴収にも対応 読み取り結果の確認。手書きや不鮮明なものは手入力が残る
3. 承認 金額に応じた承認ルートの分岐、複数部門での費用按分、拠点別の承認ルートに対応。承認の履歴も残る 承認そのもの(外出先やリモートからでも可)
4. 仕訳 過去の仕訳や事前登録した仕訳パターンから、勘定科目・負担部門・摘要を自動生成。会計ソフト取込用のCSVも出力 初回の仕訳パターンの登録と、生成された仕訳の確認
5. 振込 請求書データから振込データ(FBデータ)を生成。振込手数料の先方負担・当方負担の自動計算にも対応 銀行側での振込実行(銀行連携が使える環境なら手入力は最小化できる)

この表で分かるとおり、消えるのは「転記」と「探す」作業です。確認と承認という判断の工程は残ります。
「経理の人員を減らせるか」ではなく「同じ人数で月次を何日早められるか」で効果を見てください。

部署ごとに見せる範囲を分けられる?

請求書には仕入原価や外注費といった、社内でも見せる相手を選びたい情報が集まります。楽楽請求は権限設定で、ユーザーや役職ごとに見える範囲を絞れます。
公式のよくある質問には次のように書かれています。

やりたいこと 対応 運用上のポイント
他部署の請求書を見せない 「権限設定」機能で「自部門のみ閲覧可能」「承認のみ可能」といった制限をかけられる 最初に「誰が全社分を見てよいか」を2〜3名に絞って決めておく
誰がいつ承認したかを残す 承認の履歴(ログ)が残る 監査や内部統制の説明資料としてそのまま使える
拠点ごとに承認者を変える 承認ルートを拠点別に設定できる 拠点が増えたときの設定変更も運用開始後に可能
承認漏れを防ぐ 通知機能がある 承認が止まりやすい役職者には、通知の宛先を2名にしておく

経理が1名の会社では、この権限設定とログが「属人化を解く」ための実質的な仕組みになります。担当者が休んだときに、別の人がどこまで見てよいかを事前に決めておけるためです。

楽楽請求のデメリット

楽楽請求には多くのメリットがありますが、下記のようなデメリットも存在します。

導入時には社員教育や運用ルールの整備が必要になる

紙やExcel中心の請求書の処理から切り替える場合、ツールの使い方に関する教育や運用ルールの整備が必要です。そのため、導入初期は一時的に負担が増える可能性があります。

既存システムと連携できないケースもある

楽楽請求は、基本的な会計ソフトとは連携できますが、独自に構築したシステムや特殊な基幹システムと連携できないケースがあります。導入前に連携可能なシステムを確認することが重要です。

公式に書かれている上限とできないことは?

見積りの段階では話題に出ないのに、使い始めてから効いてくるのがこの部分です。
いずれも公式のよくある質問に書かれている数値で、競合の解説記事ではほとんど触れられていません。

項目 2026年9月時点の値 見落とすとどうなるか
1ファイルの上限 20MB ページ数の多い請求書や解像度の高いスキャンが取り込めず、分割する手作業が残る
専用メールでの受信 本文と添付の合計40MBまで 取引先が月末にまとめて送ってきたメールが弾かれ、受領漏れになる
請求書データの保存期間 11年4ヶ月 満了後はデータが保持されない場合がある。法人税法の保存年限との関係を確認しておく
読み取れないもの 手書き・不鮮明な請求書は読み取れない場合がある 手書き請求書の多い取引先が残ると、そこだけ手入力が続く
マスタの登録件数 各マスタに上限値が設定されている 取引先が多い会社は、上限に達してから気づくことになる

保存期間11年4ヶ月は何を意味するか

法人税法では帳簿書類の保存期間が原則7年、欠損金の繰越控除を行う事業年度については10年とされています。楽楽請求の11年4ヶ月という保存期間は、これをカバーする設計になっていると読めます。
なお、保存年限や保存方法の最終的な判断は顧問税理士にご確認ください。

契約前に必ず確認したい1点
公式には「保存期間満了後は当該データが保持されない場合があります」と書かれています。解約したとき、保存期間が満了したときに、データを自社側へ取り出せるのかを契約前に確認してください。
公式のよくある質問には「請求書データは一括でダウンロードできます」という項目もありますが、注意事項があると案内されています。一括ダウンロードの形式と条件をセットで聞いておくのが安全です。

株式会社ラクス「楽楽請求」よくあるご質問(一次情報) ➡

デジタル化・AI導入補助金は使える?

ここは多くの会社が期待する部分ですが、楽楽請求そのものは補助対象ではありません。公式のよくある質問に、はっきりと書かれています。

いいえ、「楽楽請求 クラウドサービス」は「デジタル化・AI導入補助金2026」の補助対象ではございません。
(株式会社ラクス「楽楽請求」よくあるご質問より引用・2026年9月時点)

補助金が使えるかどうかは、製品ごと・年度ごと・公募回ごとに変わります。
同じラクスのシリーズでも製品によって扱いが違うため、「ラクスの製品だから使えるはず」という前提で予算を組むと、あとから計画が崩れます。

確認したいこと 2026年9月時点の答え どう動くか
楽楽請求そのもの 補助対象ではない(公式FAQに明記) 初期100,000円と年420,000円を自社の予算で判断する
ほかの楽楽シリーズ 製品・年度・公募回で異なる 公式の「ITツール・IT導入支援事業者検索」で製品名を直接検索する
同時に導入する会計・経費精算・電子契約 登録ITツールであれば対象になりうる 1つの事業計画にまとめて申請したほうが申請の手間に見合う
交付決定前の発注 対象外 契約・発注は必ず交付決定を待ってから行う
補助金が使えないからこそ、先に件数を数えてください
補助金で半額になる前提が使えないということは、初期100,000円+年420,000円を、そのまま自社の判断で出せるかが問われるということです。
だからこそ、この記事の前半で出した「月に何件受け取っているか」の数字が効いてきます。30分で数えられる数字なので、見積りを取る前に必ず出しておいてください。

なお、要件は年度ごとに変わります。最終的には公募要領とIT導入支援事業者で必ず確認してください。当社は支援事業者として、対象になるかどうかの判定から申請までご相談いただけます。

デジタル化・AI導入補助金 公式サイト(一次情報) ➡

楽楽請求は何で評価する?

結論から先に言うと、自社が当てはまる行を1つ選べば答えが出ます。
楽楽請求は「受領→承認→支払→仕訳」を一気に電子化できますが、効く度合いは会社によってかなり違います。

自社に当てはまるもの 結論 そう言い切れる理由
月に受け取る請求書が260件を超える 楽楽請求を検討してよい 削減できる作業時間が月額35,000円に並ぶ水準になる
月の受領が50件未満 いまの会計ソフトの機能で足りる 削減額が月6,600円程度で、月額35,000円との差が大きすぎる
受領漏れや二重払いが実際に起きたことがある 件数が少なくても検討する価値がある 受領から支払までの状況が一覧で見えるため、抜けと重複がその場で分かる
経理が1名で、休むと支払いが止まる 属人化の解消を主目的に検討する 承認ログと権限設定が残るため、他の人でも状況を追える
発注書・納品書との突合に毎月何日もかけている 自動照合オプションまで含めて見積もる 総額が一致しない請求書だけを抽出できる(2026年8月提供開始)
取引先に手書きの請求書が多い 先に取引先の請求書形式を確認する 手書き・不鮮明な請求書は読み取れない場合があると公式が明記している
自社の請求書発行のほうが重い 楽楽明細のほうを先に検討する 楽楽請求は受け取る側で、発行する側の作業は減らない
迷ったら、この2つだけ数えてください
①直近12か月で、いちばん請求書が多かった月の受領件数。これで月額のプランと、見合うかどうかがほぼ決まります。
②そのうち紙で届いている割合。紙が多いほど削減効果は大きくなり、受取代行オプションが必要かどうかもここで決まります。
この2つの数字がないまま見積りを取ると、各社が違う前提で金額を出すため、そもそも比較になりません。

中小企業はどう導入すべきか?

申込から使い始められるまでには準備期間が必要です。順番を守れば特別に難しい導入ではありません。
公式サイトも、問い合わせ→打ち合わせ→契約→導入準備→運用開始という5段階の流れを示しています。

進める順番 やること 所要の目安 飛ばすとどうなるか
棚卸し 請求書受領・承認・支払のフローを整理し、月の受領件数と紙の割合を出す 30分〜半日 見積りの前提が揃わず、各社の金額を比べられない
設定 取引先・承認者・仕訳ルールの設定。金額による承認ルートの分岐は3段までに整理する 2〜4週間 いまの複雑な承認フローをそのまま再現しようとして、設定が終わらない
試作 対象業務を小さく試作・検証。まず1部門・1か月分だけ通してみる 2〜4週間 全社一斉に切り替えて問い合わせが集中し、経理が止まる
運用 取引先告知と運用ルールの整備。操作できる人を必ず2名以上つくる 1〜2か月 担当者が休んだ日に支払いが止まる

 最大のつまずきは、取引先告知が不十分で紙運用が残ることです。当社は中小企業の経理電子化を伴走支援しています。

あわせてお伝えしているのが、操作できる人を最初から2名つくっておくことです。請求書の処理は止まると支払いが遅れ、取引先との関係に直接響きます。
経理が1名しかいない会社ほど、導入初期のうちに総務や管理部門の誰か1人を「2人目」として育てておいてください。

楽楽請求の導入検討で受領件数と承認フローをオフィスで確認する日本人の経理担当者

楽楽請求評価チェック

楽楽請求評価チェック

見積りを依頼する前に、次の6つを書き出してください。この6行が埋まっていれば、そのまま見積り依頼書として使えます。
逆に埋まっていないと、各社が違う前提で見積もるため比較になりません。

確認すること 書き出す内容の例 それで決まること
月の受領件数 直近12か月で最も多かった月は380件、平均は290件 月額のプランと、そもそも見合うかどうか
届き方の内訳 紙140件・メールPDF180件・Webダウンロード60件 受取代行オプションが必要かどうか
手書き請求書の有無 取引先上位20社のうち手書きは2社 読み取りが効く範囲と、手入力が残る量
承認の段数 10万円未満は課長のみ、10万円以上は部長も、100万円以上は社長も 承認ルートの設定にかかる時間
使っている会計ソフト 弥生会計。勘定科目は独自に200件ほど追加している 仕訳データの連携方式と、マスタ取り込みの可否
振込に使う銀行 メインバンクは地方銀行。インターネットバンキングは共同利用型 銀行連携が使えるか、FBデータの手作業が残るか

特に見落とされやすいのが最後の2行です。会計ソフトと銀行は、契約してから「そのままではつながらない」と分かることが多い部分です。先に確認しておけば、見積りの段階で連携方式まで詰められます。

この記事のよくある質問(FAQ)

本記事に関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q. 楽楽請求とは?

A. 株式会社ラクスのクラウド型請求書受領システムです。
取引先から届く請求書を受け取って処理する側のシステムで、自社の請求書を発行して送る側は同じシリーズの「楽楽明細」になります。
名前が似ているので、見積りを依頼する前にどちらが必要かを確かめてください。

Q. どんな効果がありますか?

A. 公式サイトは「受領から処理・保存にかかる手作業の時間を約60%削減」としていますが、これは月間100件を処理する企業での年間効果(ラクス調べ)という前提つきの数値です。
実務で効くのは時間よりも、受領漏れ・二重払いを止められること、電帳法の保存を仕組みで満たせることの2点です。

Q. 中小企業に向きますか?

A. 月に受け取る請求書の件数で分かれます。月260件を超えていれば、削減できる作業時間だけで月額に見合う水準です。
月50件未満の会社には向かず、いま使っている会計ソフトの機能で足りることがほとんどです。件数が少なくても、受領漏れや属人化が実際に起きている会社は検討する価値があります。

Q. 最新の料金はどう確認しますか?

A. 2026年9月時点で初期費用100,000円+月額35,000円〜(いずれも税抜)です。
月額は受け取る請求書の枚数とオプションで変わり、プランごとの枚数と金額は公開されていません。公式サイトのフォームから料金表を請求し、自社の受領件数を伝えて見積りを取ってください。

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クラウド型請求書受領システム 楽楽請求

アーデントでは本サービスの導入支援・お見積りに対応しています。詳細は商品ページをご覧ください。

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導入でつまずくのはどこ?

当社が経理の電子化をご支援していて、実際に手戻りが起きるのは次の8つです。いずれも契約前に30分あれば潰せるものばかりです。

よくあるつまずき 具体的に何が起きるか 先に打てる手
受領件数を数えずに見積りを取る プランが決まらず、各社の金額が横に並ばない 直近12か月で最も多かった月の枚数を数える
届き方の内訳を把握していない 受取代行が必要かどうか判断できず、後から費用が増える 紙・メールPDF・Webダウンロードの3つに分けて数える
手書き請求書の割合を見ていない 読み取れず、その取引先だけ手入力が残る 取引先上位20社の請求書の形式を確認する
いまの承認フローをそのまま再現しようとする 分岐が増えすぎて設定が終わらず、稼働が数か月ずれる 金額による承認ルートの分岐を3段までに整理する
会計ソフトの連携方式を確認していない CSVの手作業取り込みが残り、仕訳の転記がなくならない 独自の勘定科目をそのまま取り込めるかを確認する
銀行の振込データ形式を確認していない FBデータが銀行に取り込めず、振込は手入力のまま メインバンクの全銀フォーマットと、銀行連携の対応可否を聞く
操作できる人が経理1名のまま 担当者が休むと支払いが止まり、取引先からの催促が来る 導入初期から2名以上が操作できる状態にする
保存期間満了後・解約後の扱いを確認していない 解約時にデータを取り出せず、電帳法の保存が途切れる 一括ダウンロードの形式と条件を契約前に確認する

今日からできる3ステップ

すべて追加費用ゼロで、合計1時間ほどで終わります。この3つの成果物が、そのまま見積り依頼書になります。

手順 やること 所要時間 終わったら手元に残るもの
STEP1 直近12か月で最も請求書が多かった月の受領件数を数える 30分 プランを決めるための1つの数字
STEP2 その内訳を紙・メールPDF・Webダウンロードの3つに分ける 15分 受取代行が必要かどうかの判断材料
STEP3 承認の段数と、金額で承認者が変わるかを1行で書く 15分 承認ルート設定の見積り根拠

STEP1を飛ばして「だいたい月300件くらいです」と伝えてしまうと、繁忙期に上限を超えてプラン変更が必要になったり、逆に過大なプランで契約してしまったりします。
数えるのは1時間ですが、効いてくるのは契約期間のすべてです。

電子帳簿保存法の電子取引データはどう守る?(c-compe.com) ➡

まとめ

今回は、楽楽請求の概要やメリット・デメリットについて解説しました。

楽楽請求を導入することで、請求書処理を効率化でき、電子帳簿保存法やインボイス制度にも安心して対応できるようになります。請求書処理の煩雑さに課題を感じている企業にとって、楽楽請求は業務効率化と法令遵守の両立を実現する有力な選択肢といえるでしょう。

株式会社ラクスでは、楽楽精算や楽楽明細、楽楽販売など、バックオフィス業務を効率化できるサービスを多く提供しています。各サービスの詳細を知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

 

 

 

 


株式会社アーデントは、デジタル化・AI導入補助金の支援事業者を行っております!



アーデントからデジタル化・AI導入補助金を使ってクラウドツールを導入するメリットは以下の通りです。

メリット①対象ツールを2年間、半額、もしくは1/4で利用可!

メリット②会計、経費精算、請求書処理、受発注ツール導入なら、PCやタブレットの購入も補助が受けられ半額!

メリット③補助期間終了後は、公式価格よりお値引き!

メリット④各種IT活用、DX、保守サポートでより貴社のIT化を促進、生産性を向上します!




【弊社取り扱いクラウドツール】

🔹オフィス・グループウェア:  Google Workspace※、Microsoft365、desk'nets NEO※
🔹ノーコード業務改善:kintone、Zoho※、楽楽販売、JUST.DB※、サスケworks
🔹コミュニケーション:  サイボウズオフィス、Garoon、Chatwork、LINE WORKS、zoom
🔹会計・経費管理:  マネーフォワード、freee、楽楽精算、楽楽明細、楽楽請求、invox
🔹電子契約・文書管理:  freeeサイン、クラウドサイン、GMOサイン、Adobe Acrobat、box
🔹セキュリティ対策:  sophos、SentinelOne、ESET、トレンドマイクロ、CloudGate UNO
🔹バックアップ:  syscloud、Avepoint、veeam
🔹RPA・自動化:  RoboTANGO、DX-Suite、Yoom※、バクラクシリーズ
🔹勤怠・労務管理:  勤革時、楽楽勤怠、マネーフォワード
🔹物流・在庫管理:  ロジザードZERO
🔹教育・マニュアル作成管理:  iTutor、NotePM、leaf
🔹PBX・電話システム:  INNOVERAPBX※、MOTTEL※、ZoomPhone※
🔹端末管理:LANSCOPE、clomo、ISM Cloud One
🔹リモートデスクトップ:RemoteOperator在宅
🔹受付ipad:ラクネコ※
🔹タスク管理、その他:Adobe creative cloud、Notta、JOSYS、backlog※
など



※こちらのツールは補助期間終了後の値引不可

また、上記以外のツールも取り扱いできるものが多々ありますので、一度ご相談ください。





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デジタル化・AI導入補助金お問合せ:03-5468-6097






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あわせてご覧ください!




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