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【2026年版】Teams無料版は業務で使える?60分の時間制限とEssentials 599円との違い|旧無料版の廃止後はどうなった

現行のTeamsの無料版が廃止!新しい無料版Teamsとは?

Microsoft Teamsとは、マイクロソフト社が提供するコラボレーションプラットフォームのことです。Microsoft 365のサービスの一つでもあり、社内でのコミュニケーションや共同作業を円滑する機能を多く搭載しています。

多くの企業で導入されているTeamsですが、2023年4月12日に無料プランが終了し、新たな内容の無料プランが提供されています。

本記事では、Teamsの新たな無料プランの内容と、旧無料プランとの違いについて解説します。

この記事は2023年に「旧無料版の廃止」をお伝えしたものですが、2026年9月時点の公式情報にあわせて全面的に加筆しました。
いま検索でたどり着く方の多くは、廃止そのものではなく「無料版のまま仕事で使い続けていいのか」を知りたいはずなので、そこから先にお答えします。

先に結論(3行)
Microsoftは公式のよくある質問で、Teams無料版を「個人使用」だと明言しています。会社の道具として設計されていません。
判断の分かれ目は「60分で足りるか」ではなく、会社がアカウントを管理できるかです。無料版には管理画面そのものがありません。
業務で使うなら Teams Essentials 月599円かMicrosoft 365 Business Basic 月1,049円。差は1人あたり月450円で、その450円で独自ドメインの法人メールとストレージ100倍が付きます。

目次

30秒でわかる早見表

知りたいこと 答え(2026年9月時点)
無料版のグループ会議は何分まで 最大60分(Teams同士の1対1通話は最大30時間)
無料版の会議は何人まで 1つの会議あたり最大100人
無料版のストレージ 1人あたり5GB
会社で使っていい? 使えるがMicrosoftは個人使用と位置づけ。業務常用は有料版を推奨
いちばん安い有料版 Teams Essentials 月599円(税別・年払いの月額換算)
法人メールも要るなら Microsoft 365 Business Basic 月1,049円(税別・同上)
まず何をする 社員が何のアカウントでTeamsに入っているかを数える

金額はいずれも2026年9月時点でMicrosoftの公式サイトに表示されている税別・年払いの月額換算です。料金は改定されるため、見積りの前に公式ページで必ず最新額をご確認ください。

Teamsの料金プラン

はじめに、Teamsの料金プランについて解説します。Teamsは、下記の5つの料金プランから選択することが可能です。

  1. Micorosoft Teams 無料プラン:無料
  2. Microsoft Teams Essentials:1ユーザー月額599円(税抜・年間契約の月額換算/2026年9月時点)
  3. Microsoft 365 Business Basic:1ユーザー月額1,049円(税抜・公式最新/2026年7月改定後)
  4. Microsoft 365 Business Standard:1ユーザー月額2,098円(税抜・公式最新/2026年7月改定後)
  5. Microsoft 365 Business Premium:1ユーザー月額3,298円(税抜・公式最新)

1、2の「Teams 無料プラン」と「Teams Essentials」は、Teams 単体で契約するプランとなっています。
「Microsoft 365」から始まる3、4、5のプランは、Microsoft 365 のアプリケーションの一つとして Teams を利用できる形です。

2023年4月12日に終了したプランは、1の無料プランだけであり、その他の有料プランに関してはそのまま利用することができます。

2026年9月時点の公式価格

プラン 月額(税別・年払いの月額換算) Teamsの位置づけ 独自ドメインの法人メール
Teams 無料版 0円 Teams単体 なし
Microsoft Teams Essentials 599円 Teams単体 なし
Microsoft 365 Business Basic 1,049円 Microsoft 365に含まれる あり(100GB)
Microsoft 365 Business Standard 2,098円 Microsoft 365に含まれる あり(100GB)
Microsoft 365 Business Premium 3,298円 Microsoft 365に含まれる あり(100GB)

Business Standard は月間契約にすると2,518円になります。年払いと月ごとの契約で単価が違う点は、相見積りをそろえるときに必ず確認してください。

見積りを比べる前にそろえる3つ
税抜か税込か。上の金額はすべて税別です。30名のBusiness Basicなら消費税だけで年37,764円が乗ります。
年払いか月ごとの契約か。同じプランでも2割前後変わります。
Copilotが含まれていないか。公式の比較ページは Business Standard を「+ Copilot Business」のセット価格(3,523円)で表示することがあり、単体価格の2,098円と混ざりやすい場所です。

一般法人向け Microsoft Teams のプランと価格(Microsoft公式) ➡

旧Teams無料版と新しいTeams無料版の違い

旧Teams無料版と、新しいTeams無料版では参加人数や利用できる機能等が変わっています。

主な変更点を表にまとめましたので、ご覧ください。

プラン名 (旧)無料版 (新)無料版
料金 無料 無料
参加人数 1組織300人 100人
グループ会議 無制限 最長60分
チャットユーザー数  無制限 100人
ファイルストレージ 10GB 5GB
ファイル添付上限 2GB/人 2GB/人
Outlook/Skype
連絡先インポート
〇 〇
電話/Webサポート × ×

変更点について詳しく解説します。

⚠ 上の表は2023年当時の比較です。1点だけ現在と違います
表の最終行にある「電話/Webサポート ×」は、2026年9月時点の公式サイトでは「カスタマー サポートにいつでもアクセス可能」に変わっています。
参加人数100人・グループ会議60分・ストレージ5GBは、現在も同じです。

参加人数・チャットユーザー数

Teamsへの参加人数は、廃止した(旧)無料版では1組織あたり300人となっているのに対し、新しいTeams無料版では100人までとなっています。

また、チャットユーザー数も旧無料版では無制限でしたが、新しいTeams無料版では100人までとなっています。

グループ会議ができる時間

グループ会議ができる時間は、旧無料版では無制限でしたが、新しいTeams無料版ではでは最長60分となっています。

利用できるファイルストレージの容量

利用できるファイルストレージの容量についても、旧無料版では10GB利用できましたが、新しいTeams無料版で5GBまで利用することが可能です。

旧無料版は、中小企業などで主に活用されていましたが、新Teams無料版はチームでの共同作業がより難しくなっています。そのため、新しい無料版は個人で無料で利用したいという向けの内容だといえるでしょう。

新しいTeams無料版と有料版の違い

企業でTeamsを単体で利用したい場合、機能が限定されている無料版よりも1ユーザー月額599円(税抜)で利用できる「Microsoft Teams Essentials」がおすすめです。

利用できる機能や違いについて表にまとめました。

⚠ 表の見方(2026年9月時点)
料金は2026年9月時点のMicrosoft公式価格(税抜・年間契約の月額換算)に更新しています。参加人数300人・会議30時間・ストレージ10GBは現在も同じです。
あわせて、表にある「電話/Webサポート」も、現在は無料版でもカスタマーサポートにアクセスできるようになりました。サポートの有無はEssentialsを選ぶ理由ではなくなっています。
プラン名 (新)無料版 Teams Essentials
料金 無料 1ユーザー月額599円(税抜)
参加人数 100人 300人
グループ会議 最長60分 最長30時間
チャットユーザー数 100人 300人
ファイルストレージ 5GB 10GB
電話/Webサポート × 〇
Outlook/Skype
連絡先インポート
× ×
使用状況レポートと分析 × ×

Teams Essentialsでは、参加人数・チャットユーザー数が、100人→300人へとアップグレードしています。また、グループ会議は最長60分→最長30時間に、ファイルストレージは5GB→10GBとなっています。

さらに、Teams Essentialsの場合、電話やWebサポートを受けられるメリットもあります。ITツールをこれまでに活用したことがない企業や、社内にITに詳しい社員がいない場合、サポートを受けられるTeams Essentialsのプランがおすすめです。

Microsoftは無料版を「個人使用」と明言している

ここが2026年にいちばん大事な点です。無料版が使えるかどうかを機能表で比べる前に、Microsoft自身がこの製品をどう位置づけているかを見てください。
公式サイトのよくある質問に、次のやり取りがそのまま載っています。

Teams の無料版は個人使用ですか?
はい。Teams の無料版では、通話、チャット、コミュニティを通じて、友人、家族、連絡先と 1 つの場所、1 つのアプリで集まり、つながりを保つことができます。

「中小企業でも使えるか」という質問にも回答があり、こちらは少し言い方が違います。

この無料製品は、中小企業や非営利団体でも使えますか?
Teams の無料版は、中小企業や非営利団体を含め、誰でも利用できます。ただし、さらに堅牢なビジネス オプションや機能をご希望の場合は、一般法人向けソリューションから始めることをおすすめします。

つまり「使うこと自体は禁止されていないが、業務で使うなら法人向けから始めてほしい」というのが公式の立場です。
規約違反ではないので、使っている会社を責める話ではありません。ただ、会社の連絡手段として選ぶときは、この前提を知ったうえで決めたほうが後で困りません。

無料の Microsoft Teams(Microsoft公式・よくある質問) ➡

2026年時点のTeams無料版で、できること・できないこと

2023年の記事公開当時から、無料版の位置づけは「家庭向け」へさらに寄りました。公式サイトに載っている内容を、そのまま表にします。

項目 無料版の内容(2026年9月時点)
料金 0円
グループ通話・会議 最大60分
1対1の通話 最大30時間(相手もTeamsを使っている場合)
1つの会議の参加者 最大100人
クラウドストレージ 1人あたり5GB
チャット メールアドレスか電話番号がある相手と無制限
ファイル共有・タスク・投票 利用できる
データの暗号化 会議・チャット・通話・ファイルが対象
カスタマーサポート いつでもアクセスできる
管理者用の管理画面 なし

「60分まで」はグループ会議だけ。1対1の通話は30時間

ここは実務でいちばん誤解されているところです。
60分で切れるのは3人以上のグループ通話と会議で、Teams同士の1対1の通話は最大30時間まで無料で続けられます。
ただし相手もTeamsを使っていることが条件で、電話番号への発信は対象外です。

そのため「上司と部下の1on1」「取引先の担当者と1対1の打ち合わせ」しかしない使い方なら、無料版でも時間の面では困りません。
逆に、朝礼や定例会議のように3人以上が集まる場面が週に何度もあるなら、60分の壁は毎週ぶつかります。

自社がどちらかを判断する方法
直近1か月のTeams会議のうち、3人以上が参加した会議が何回あったかを数えてください。
それが月に数回なら無料版でも回ります。週に何回もあるなら、会議のたびに入り直す手間が積み上がっているはずです。
1回入り直すのに2〜3分。週5回なら月およそ1時間。時給2,500円換算で月2,500円ぶんの時間が、599円のプランを買わないために消えています。

Microsoft 365 PersonalやFamilyを契約していると制限がゆるむ

あまり知られていませんが、個人向けの Microsoft 365 Personal または Family を契約していると、家庭向けTeamsの制限が次のように変わります。

項目 無料版 Personal / Family を契約している場合 実務でどう変わるか
グループ通話・会議の上限 最大60分 最大30時間(30倍) 60分で切れて入り直す作業がなくなる
1つの会議に呼べる人数 最大100人 最大300人(3倍) 全社集会や取引先向け説明会も1回で開ける
1人あたりのクラウドストレージ 5GB 1TB=1,024GB(約205倍) 数か月で埋まる心配がなくなる

ただしこれは個人向けの契約です。会社の連絡手段を社長個人のMicrosoft 365 Personalで賄うと、そのアカウントを持っている人が辞めた時点で全社の会議が止まります。
一時しのぎにはなりますが、社内の標準として据えるものではありません。

Essentials 599円とBusiness Basic 1,049円、どちらを選ぶ?

業務で使うと決めたあと、中小企業が実際に迷うのはこの2つです。差は1人あたり月450円。この450円で何が増えるのかを、Microsoftの公式比較表からそのまま並べます。

項目 Teams Essentials(599円) Business Basic(1,049円)
1つの会議の参加者 300人 300人
会議の長さ 30時間 30時間
会議の録画・文字起こし ○ ○
クラウドストレージ 1人10GB 1人1TB(100倍)
独自ドメインの法人メール × ○(プライマリ100GB+アーカイブ50GB)
ライブキャプションの言語 英語のみ(後述) 30以上の言語
ブレークアウトルーム × ○
Planner・To Do・Lists × ○
Bookings(予約)・シフト × ○
SharePointのチームサイト × ○(プラン1)
Copilot Studio for Teams × ○
Web版のWord・Excel・PowerPoint ○ ○

会議そのものの性能は、実はほとんど同じです。300人・30時間・録画まで599円で使えます。差が出るのは会議以外の部分で、とくに大きいのが次の2つです。

なお最終行のWeb版Officeは、どちらのプランにも付きますが、Web版のWordやExcelは無料のMicrosoftアカウントでも使えます。
ここはEssentialsを選ぶ理由にはなりません。
パソコンにインストールして使うデスクトップ版が必要なら、Business Standard以上が必要です。

⚠ Essentialsには独自ドメインの法人メールが付かない

Teams Essentials は「会議とチャットのためのプラン」です。info@自社ドメイン のような独自ドメインのメールアドレスは作れません。

いまメールをレンタルサーバーやプロバイダのアドレスで運用していて、「Teamsが安くなるならまとめたい」と考えている場合、Essentialsを選ぶとメールだけ別契約のまま残ります。
月500円前後のメール代を払い続けるなら、差額450円のBusiness Basicにしたほうが総額は下がります。

当社のご相談でよくある勘違い
「Teamsだけ使いたいから、いちばん安いEssentialsで」とご相談をいただくことがあります。
よく伺うと、同じ会社がメール用にレンタルサーバーを月1,000円前後、ファイル共有用にクラウドストレージを月500円前後、別々に払っていることが珍しくありません。
その場合はBusiness Basicに寄せたほうが、管理画面も請求書も1つに減って、総額も下がります。先に「いま何にいくら払っているか」を並べてから決めてください。

⚠ ライブキャプションの言語は、プランではなくIDの種類で決まる

公式の比較表を見ると Essentials のライブキャプションが「英語のみ」になっていて、「有料にしたのに日本語の字幕が出ない」と誤解しやすい箇所です。
ただし注釈を読むと、条件はプランではありません。

ライブ キャプションは、Microsoft アカウントの ID では英語で利用でき、Microsoft Entra の ID ではその他の 30 以上の言語でも利用できます。

つまり会社として職場アカウント(Microsoft Entra ID)で契約していれば、日本語のライブキャプションが使えます。
英語のみになるのは、個人のMicrosoftアカウントのまま使っている場合です。
会議の字幕や議事録を使いたい会社は、プランの上げ下げより先に「社員が何のアカウントでサインインしているか」を確認してください。

Google Workspaceを使っている会社でも、Essentialsは選べる

Teams Essentials の公式ページには「カレンダーを Outlook または Google と接続」と明記されています。
普段はGoogle Workspaceを使っていて、取引先がTeamsなので会議だけTeamsに合わせたい、というケースでは現実的な選択肢になります。

ただしこの場合も、ファイルの置き場所はGoogleドライブのまま分けておくほうが混乱しません。
Teams側に10GBしかないのに、両方にファイルを置き始めると「最新版がどちらにあるか分からない」状態になります。

Microsoft Teams Essentials(Microsoft公式) ➡

30名の会社で比べると、年額はいくら違う?

1人あたりの月額は数百円の差ですが、人数と年数をかけると印象が変わります。30名で1年ぶんを並べます。いずれも税別・年払いです。

プラン 1人あたり月額 30名の年額 この金額で得られる主なもの
無料版 0円 0円 60分・100人・5GB。管理画面なし
Teams Essentials 599円 215,640円 30時間・300人・録画・1人10GB
Business Basic 1,049円 377,640円 左記+法人メール+1人1TB+Planner等
Business Standard 2,098円 755,280円 左記+PCにインストールするOffice
Business Premium 3,298円 1,187,280円 左記+Intune・Defender for Business・Entra ID P1
判断の順番(この順で1つずつ答えると決まります)
1. すでにMicrosoft 365 Business Basic以上を契約していないか。契約していればTeamsは含まれています。追加費用はゼロです。
2. 独自ドメインのメールが要るか。要るならBusiness Basic以上。要らないならEssentialsで足ります。
3. WordやExcelをパソコンにインストールしたいか。したいならBusiness Standard以上。
4. 会社のパソコンやスマホを管理したいか。したいならBusiness Premium。

EssentialsとBasicの差は30名で年162,000円です。
金額だけ見れば小さくありませんが、その162,000円で法人メール30人分と30TBぶんのストレージが手に入ると考えると、別々に契約するより安く収まる会社のほうが多いのが実感です。

無料版を業務で使い続けると、どこで詰まる?

「60分で切れるのが不便なだけなら、我慢すればいい」と考える方は多いです。
ただ実務で問題になるのは時間ではなく、会社がそのアカウントに一切関与できないことのほうです。

起きること なぜ起きるか 気づくタイミング
誰がTeamsに入っているか会社が把握できない 無料版には管理者用の管理画面が存在しない 人が増えてから。数えようとして初めて気づく
退職者のアカウントを会社が止められない アカウントの持ち主は会社ではなく本人 退職の当日。社内グループに残ったままになる
過去のやり取りを引き継げない チャットは本人のアカウントの中にある 担当交代のとき。経緯が全部消える
何があったか後から調べられない 監査ログを取る仕組みがない 情報の持ち出しを疑ったとき
社外の人がどこまで見られるか制御できない 外部共有の範囲を会社側で決められない 取引先に資料を渡したあと
5GBがすぐ埋まる 1人5GB。写真や資料を数か月やり取りすると届く ファイルが送れなくなった日
取引先に個人アドレスで連絡することになる 独自ドメインのメールが付かない 名刺や見積書を出すとき
解約やアカウント削除でデータが消える 無料版は本人のアカウントに紐づく 止めたあと。戻せない
実際にあったご相談
「前任者がTeamsで取引先とやり取りしていたのに、退職後に何も見られなくなった」というご相談は、無料版を業務で使っている会社で繰り返し起きます。
有料版であれば、管理センターから退職者のアカウントを停止し、データの引き継ぎ先を指定できます。無料版にはその操作をする画面自体がありません。
退職の手続き表に「Teamsのアカウントを止める」という1行を書けるかどうかが、無料と有料の実質的な分かれ目です。

なお、「無料で使えるものをわざわざ有料にする必要があるのか」という論点は、セキュリティ製品でもまったく同じ形で起きます。
無料版そのもののリスクの考え方は、姉妹サイトのこちらの記事が詳しいので、あわせてご覧ください。本記事はTeamsのプラン選びの側、下記は「無料のソフトを業務に使うこと」そのものの側です。

法人向けの無料セキュリティソフトは危険?「タダ」のリスク(C-compe) ➡

退職時にアカウントをどう止めるかという論点そのものは、Teamsに限らずすべてのクラウドサービスで共通です。手順の考え方はこちらにまとめています。

退職者のアカウント、ちゃんと削除していますか?(C-compe) ➡

結局、自社はどのプランを選べばいい?

ここまでの内容を、そのまま答えが出る形に並べます。左の列で自社に当てはまるものを探してください。

自社に当てはまるもの 結論 そう言い切れる理由
すでにMicrosoft 365 Business Basic以上を契約している いまのTeamsをそのまま使う(追加費用0円) Basic以上にTeamsが含まれているため、別途契約すると二重払いになる
メールは既に別で運用していて、会議とチャットだけ整えたい Teams Essentials(月599円) 300人・30時間・録画まで599円に含まれ、会議性能はBasicと同じ
独自ドメインのメールもこれから整えたい Business Basic(月1,049円) 差450円で法人メールとストレージ100倍が付き、別契約より総額が下がる
WordやExcelをパソコンにインストールして使いたい Business Standard(月2,098円) デスクトップ版のOfficeはStandard以上にしか含まれない
会社のパソコン・スマホの管理やウイルス対策も一緒に整えたい Business Premium(月3,298円) Intune・Defender for Business・Entra ID P1が追加費用なしで付く
社外の人と月に数回、1対1か少人数で短く話すだけ 無料版のままでよい Teams同士の1対1は30時間、グループ会議も60分まで使えるため制限に当たらない
やり取りを会社の記録として残す必要がある 無料版は不可。最低でもEssentials 無料版には管理画面と監査の仕組みがなく、会社として記録を保持できない
迷ったら Business Basic
EssentialsとBasicの差は1人あたり月450円、30名で年162,000円です。
その差額で、独自ドメインの法人メール・1人1TBのストレージ・SharePoint・Plannerが付きます。
あとからEssentialsからBasicへ乗り換えると、メールアドレスの配布と取引先への周知をやり直すことになります。最初にメールまで含めて決めておくほうが、結果的に手間が少なく済みます。

無料版から有料版に移すとき、つまずく5つ

プランを決めたあとの移行作業で、実際に手が止まるのは次の5つです。順番に片付けると1〜2週間で終わります。

つまずくところ 先に決めておくこと 飛ばすとどうなるか
無料版のチャット履歴とファイル 残したいやり取りは事前にファイルとして書き出す 切り替え後に過去のやり取りを参照できなくなる
独自ドメインのメールアドレス info@ や自分の名前など、配るアドレスの形を先に決める 運用開始後に変えると取引先への周知をやり直すことになる
社員が個人アカウントのまま入っている 全員が職場アカウントでサインインし直す日を決める 同じ人が2つ表示され、どちらに送ればいいか分からなくなる
無料版で作ったコミュニティ 法人側でチームとチャネルを作り直す前提で計画する 移せると思って準備せず、当日に作業が止まる
無料版のアカウントをいつ止めるか 1〜2週間は両方を生かす並行期間を取る 早く止めすぎて、連絡が届かない相手が出る
解約するとデータは削除されます
Microsoftの公式ページに「サブスクリプションがキャンセルされると、関連するデータがすべて削除されます」と明記されています。
無料版から有料版へ移す場合も、有料版を解約する場合も同じです。止める前に、残したいファイルを手元かクラウドストレージへ移してください。

まとめ

今回は、Teamsの新たな無料プランの内容と、旧無料プランとの違いについて解説しました。

今回の旧無料プランと新たな無料プランの違いは、下記の表のとおりです。

プラン名 (旧)無料版 (新)無料版
参加人数 1組織300人 100人
グループ会議 無制限 最長60分
チャットユーザー数  無制限 100人
ファイルストレージ 10GB 5GB

新しい無料プランは、個人で無料で利用したい方向けの内容となっているため、企業でTeamsを利用したい場合は、「Microsoft Teams Essentials」のプランがおすすめです。

⚠ 2026年時点の補足:おすすめは会社の状況で分かれます
上の「Teams Essentialsがおすすめ」は、メールを別で運用していて、会議とチャットだけ整えたい会社の場合です。
独自ドメインのメールもこれから整えるなら、差額450円の Microsoft 365 Business Basic(月1,049円)のほうが総額は下がります。
すでにBusiness Basic以上を契約している会社は、Teamsが既に含まれているので追加契約は不要です。

また、オンライン会議のツールとして「Google Meet」もよく導入されています。TeamsかGoogle Meetか、どちらを導入するか迷っている方は、下記の記事もご覧ください。

 

 

 

 

Teams無料版の変更は、どう捉えればいい?

「使えなくなる」という捉え方だけで判断すると、必要のないプランを選んだり、逆に業務が止まる状態を放置したりします。次の表で、自社がどれに当たるかを確認してください。

自社に当てはまるもの 結論 そう言い切れる理由
無料版のまま、社内の連絡に使い続けている 有料版へ切り替える 管理画面がなく、退職者のアカウントも監査の記録も会社側で扱えない
会議が60分で切れて毎回入り直している Teams Essentials(月599円)で解消する 会議は30時間まで延び、入り直しの手間と中断がなくなる
ファイルが5GBで足りなくなってきた Business Basic(月1,049円) 1人1TBになり、SharePointのチームサイトも使えるようになる
取引先に個人のメールアドレスで連絡している Business Basic以上 独自ドメインの法人メールはEssentialsには含まれない
1対1の短い打ち合わせにしか使っていない 当面は無料版のままでよい 1対1は最大30時間で、この使い方なら制限に当たらない
この表の使い方
上から順に見て、1つでも当てはまったら、その行の結論がいまの答えです。
複数当てはまる場合は、いちばん上の行を優先してください。管理できていない状態は、会議時間や容量より先に手を打つ価値があります。
料金は改定されるため、発注の前にMicrosoft公式の一次情報で最新額をご確認ください。

中小企業は、どの順番で進めればいい?

要件を整理し、公式で条件を確認してから移行を設計する、という順番は変わりません。ただ実務では「どこでどれくらい時間がかかるか」が分からず止まります。
目安と、飛ばしたときに起きることを添えました。

進める順番 やること 所要の目安 飛ばすとどうなるか
1. 要件整理 利用人数・必要機能・管理とセキュリティの要件を書き出す 1〜2時間 各社が違う前提で見積もるため、相見積りが比較できない
2. 公式確認 現行プラン・価格・条件をMicrosoft公式で確認する 30分 改定前の古い金額(例:Essentials 430円)で予算を組み、30名で年60,000円以上ずれる
3. 過不足の回避 Web版で足りるか、デスクトップ版や端末管理が要るかを見極める 1時間 使わない機能に人数分の費用を払い続ける
4. 移行設計 履歴・連絡先・メールアドレスの引き継ぎ手順と並行期間を決める 半日 切り替え当日に作業が止まり、連絡が届かない相手が出る

最大のつまずきは、古い無料版の情報のまま運用して、機能が足りないことに気づかないまま業務が止まることです。
当社は中小企業のMicrosoft 365の導入・移行を、要件整理からプラン選定・移行設計まで伴走支援しています。

定着させるコツ
切り替えの案内をメールで1通送って終わりにすると、半分の社員は個人アカウントのまま残ります。
部署ごとに15分だけ時間を取り、その場で全員にサインインし直してもらうほうが確実です。
あわせて、管理センターを触れる人を最初から2〜3名つくってください。1名だけだと、その人の不在時にアカウントの停止も追加もできなくなります。

見積りを取る前に、この6つを書き出す

Teams無料版判断チェック

プランの比較よりも先に、次の6項目を埋めてください。これが埋まっていないまま相見積りを取ると、各社が違う前提で見積もるので比較そのものが成立しません。

確認すること 書き出す内容の例 それで決まること
Teamsを使う人数 正社員18名・パート7名・役員2名の計27名 300人以下ならBusinessの各プランが使える
いま使っているアカウント 個人アカウント12名・職場アカウント9名・未導入6名 切り替え作業がどれくらい必要か
独自ドメインのメールの要否 現在はレンタルサーバーのメールを月1,100円で利用中 Essentialsで足りるかBusiness Basic以上が要るか
3人以上の会議の頻度 週3回・1回あたり60〜90分 60分の制限が実務に効いているかどうか
保存したいファイルの量 1人あたり月およそ1GB増えている 5GBや10GBで足りるか、1TBが要るか
管理を任せられる人 総務の2名(ITの専任担当はいない) 管理センターを誰が触るか、サポートをどこまで求めるか
とくに見落とされやすいのが3行目と6行目
メールを別で払っていることに気づかないまま「安いほう」を選ぶと、契約が2本のまま残って総額が下がりません。
管理を任せる人を決めずに契約すると、入退社のたびに「誰がアカウントを作るのか」で止まります。最初に2〜3名決めてください。

より詳しい一次情報は公式の解説もあわせてご確認ください。

Microsoft 365 公式(一次情報) ➡

デジタル化・AI導入補助金は使える?

Microsoft 365の導入は、条件が合えばデジタル化・AI導入補助金の対象になる場合があります。ただし「いまの契約のプランを上げるだけ」では対象になりにくい点にご注意ください。

ケース 補助金の使いやすさ 見落とすとどうなるか
無料版から有料版へ新規に導入する 対象になりうる 登録ITツール以外を選ぶと申請できず、30名なら年377,640円を全額自社負担
EssentialsからBasicへプラン変更する 対象になりにくい 既存契約の変更は新規導入と見なされにくく、差額年162,000円は補助の対象外になりやすい
会計・勤怠・電子契約とまとめて導入する 対象になりやすい 1ツールずつ申請すると、同じ手間を2〜3回繰り返すことになる
交付決定より前に発注・契約した 対象外 申請日ではなく交付決定日が起点。数日の前倒しで全額が対象外になる

補助率や上限額、対象になるITツールは年度ごとに変わります。実際に申請できるかは公募要領とIT導入支援事業者への確認が必要です。
Teams単体で申請するより、会計や勤怠と合わせて「紙とメールの作業を減らす」取り組みとして組み立てたほうが、申請の手間に見合います。

デジタル化・AI導入補助金 公式サイト(一次情報) ➡

今日からできる3ステップ

プランを決める前に、この3つを埋めてください。合計30分ほどで、どのプランにすべきかがほぼ決まります。いずれも費用はかかりません。

ステップ やること 所要時間 分かること
1 admin.microsoft.com を開いてみる 5分 開けなければ無料版か、管理者が誰か分からない状態
2 社員がどのアカウントでTeamsに入っているか数える 20分 個人アカウントと職場アカウントが混ざっていないか
3 直近1か月で3人以上の会議が何回あったか数える 5分 60分の制限が実際に効いているかどうか
この3つのメモが、そのまま相談資料になります
1で開けなかった場合、まず決めるのは「誰を管理者にするか」です。プラン選びはその次です。
2で個人アカウントが混ざっていたら、切り替えの日を1日決めて全員で揃えるのがいちばん早い方法です。
3が月に数回なら、急いで有料にする必要はありません。週に何回もあるなら、599円のEssentialsでも入り直しの手間はなくなります。

当社は中小企業のMicrosoft 365の導入と移行を、プラン選定から社員への案内までお手伝いしています。
いまの契約に含まれていないか確認するだけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

Microsoft 365|アーデント取扱いサービス ➡

この記事のよくある質問(FAQ)

本記事に関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q. 無料版は何が変わりましたか?

A. 2023年4月に旧無料版が終了し、現在の無料版はグループ会議が最大60分・1会議100人・1人5GBです。
2026年時点ではMicrosoftが公式に「個人使用」と位置づけており、管理者用の管理画面もありません。

Q. 業務に無料版で足りますか?

A. 1対1の短い打ち合わせが中心なら足ります。1対1の通話は最大30時間まで使えるためです。ただし会社として記録を残したい場合は足りません。誰が入っているかを会社が把握できないためです。

Q. 中小企業はどう選びますか?

A. 独自ドメインのメールが要るかで分かれます。要らなければTeams Essentials(月599円)、要るならBusiness Basic(月1,049円)です。
差は月450円で、法人メールとストレージ100倍が付きます。

Q. 最新の料金はどう確認しますか?

A. Microsoft公式のプラン比較ページで確認します。税抜か税込か、年払いか月ごとの契約かで単価が変わります。
比較ページはCopilotを含むセット価格を表示することがあるため、単体価格は各プランの個別ページで確認してください。

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