Microsoft 365 Business StandardとPremium、中小企業はどちらを選ぶ?違いと選び方を解説
「Microsoft 365 のBusiness Standard と Business Premium、うちの会社はどちらを選べばいいの?」——これは中小企業の経営者・情シス担当の方から最もよくいただくご相談のひとつです。 プラン名が似ていて料金も近いため、違いが分かりにくいのが正直なところだと思います。
結論から言うと、2026年に新しく契約・見直しをする多くの中小企業にとっては、Business Premium のほうが「安全なデフォルト(標準的な選択肢)」になりつつあります。 理由は2つあります。①Premium にしか付かない強力なセキュリティ機能(Defender・Intune など)が、今や中小企業を狙うサイバー攻撃への必須の備えになっていること。②2026年7月の料金改定でStandard は値上げ・Premium は据え置きとなり、両者の価格差が縮まったことです。
とはいえ「全社必ず Premium」というわけではありません。 本記事では、両プランの違いを料金・セキュリティ・デバイス管理の3つの軸で整理し、中小企業が後悔せずに選ぶための判断基準を、ICTオフィス相談室の導入支援の現場目線で解説します。
Business StandardとPremiumは何が違う?
まず大前提として、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams・Exchange(メール)・OneDrive・SharePoint といった「日常業務で使うアプリ」は、Standard も Premium も中身は同じです。 違いが出るのは、セキュリティと端末(パソコン・スマホ)の管理機能の部分だけ、と覚えておくと一気に分かりやすくなります。
主な違いを一覧にすると次のとおりです。
| 項目 | Business Standard | Business Premium |
|---|---|---|
| 料金(月額・税抜の換算参考値) | 1,874円→2,099円 (2026年7月〜値上げ) |
3,298円 (据え置き) |
| Officeアプリ(Word/Excel等) | ◯ | ◯ |
| メール・Teams・OneDrive・SharePoint | ◯ | ◯ |
| Defender for Business (ウイルス・不正侵入対策) |
× | ◯ |
| Intune(PC・スマホの一括管理) | × | ◯ |
| Microsoft Entra ID P1 (条件付きアクセス等の高度なID管理) |
× | ◯ |
| Defender for Office 365 P1 (危険なメール添付・リンク対策) |
× | ◯ |
| 情報漏えい対策(Purview DLP) | × | ◯ |
※料金は年契約・1ユーザーあたり月額・税抜の換算参考値です。 販売形態(Microsoft直販・代理店・CSPなど)や契約条件で実際の金額は異なります。最新の正確な料金は必ず公式サイトや契約先でご確認ください。
つまり、Premium は「Standard + セキュリティ・端末管理のセット」という関係です。 この「プラスされる部分」に価値を感じるかどうかが、選択の分かれ目になります。
なぜ価格差が縮まっている?2026年7月の料金改定
Microsoft は2026年7月1日から、法人向けプランの料金を改定しました。 中小企業に関係が深いのは次のポイントです。
| プラン | 改定前 | 改定後(2026年7月〜) | 変化 |
|---|---|---|---|
| Business Basic | 899円 | 1,049円 | +16.7% |
| Business Standard | 1,874円 | 2,099円 | +12.0% |
| Business Premium | 3,298円 | 3,298円 | ±0%(据え置き) |
注目すべきは、Standard は値上がりした一方で、Premium は据え置かれた点です。 これにより両プランの月額差は従来より縮まり、「あと少しの差額で、セキュリティ機能がまるごと付いてくる」状態になりました。
なお、今回 Standard が値上げされた背景には、生成AIアシスタント「Copilot Chat」など提供価値の拡充があるとされています(Microsoft公式の案内による)。 いずれにせよ、Premium が据え置かれたことで「セキュリティを重視するなら Premium」という判断が、コスト面からもしやすくなった点は中小企業にとって見逃せない変化です。

実際、Premium に含まれる Defender for Business や Intune を後から単体で買い足すと、合計で1ユーザーあたり月1,000円以上かかるケースもあります。 「セキュリティを別で揃える」より「最初からPremium」のほうが割安になりやすい——これが価格面からPremiumがおすすめされやすくなっている背景です。
Premiumだけに付くセキュリティ機能とは?
Premium で追加されるのは、主に次の5つの機能です。 いずれも「中小企業が自前で用意するのは難しいが、攻撃者は中小企業こそ狙ってくる」という領域をカバーしています。

① Microsoft Defender for Businessとは、パソコンやスマホをウイルス・ランサムウェア・不正侵入から守る「EDR」と呼ばれる仕組みです。 感染の兆候を検知して自動で隔離まで行えるため、専任のセキュリティ担当がいない会社の心強い守りになります。
② Intuneとは、社内のパソコンやスマホを管理画面から一括設定・管理できる仕組み(MDM)です。 紛失した端末を遠隔でロック・初期化したり、私物スマホで会社のメールを安全に使わせたりできます。
③ Microsoft Entra ID P1とは、ログインのセキュリティを高める高度なID管理機能です。 「会社のネットワーク外からのアクセスには追加認証を求める」といった条件付きアクセスを設定でき、不正ログインを大きく減らせます。
④ Defender for Office 365 Plan 1とは、メールの添付ファイルやリンクを開く前に安全かどうかチェックする機能です。標準のメール保護より一段強く、巧妙化する標的型攻撃やフィッシング対策に効きます。
⑤ Purview の情報漏えい対策(DLP)とは、マイナンバーやクレジットカード番号などの重要情報が、メールやファイル共有で社外に流出しそうになったときに自動でブロック・警告する仕組みです。
これらは「あれば便利」ではなく、取引先から求められるセキュリティ要件や、サイバー保険の加入条件を満たすうえでも効いてくる実務的な機能です。Standard ではいずれも利用できません。
中小企業はどちらを選ぶべき?
「結局うちはどっち?」を判断するための基準を、ケース別に整理しました。 次の表で、自社に当てはまる項目が多いほうが目安になります。
| こんな会社・状況 | おすすめ |
|---|---|
| 顧客情報・個人情報・図面など、守るべきデータを扱う | Premium |
| テレワーク・私物スマホで業務メールを見る人がいる | Premium |
| 情シス専任がいない/少人数で端末管理が手作業 | Premium |
| 取引先からセキュリティ対策の提出を求められる | Premium |
| 社内のみで使い、別途EDR等のセキュリティを既に導入済み | Standard |
| まず最小コストでOffice・Teamsだけ使いたい | Standard |
ICTオフィス相談室でご支援する中小企業では、「全社をPremiumに統一」または「リスクの高い部署だけPremium・残りはStandard」のどちらかに落ち着くケースが多いです。 プランはユーザー単位で混在できるため、まずは経営層・経理・営業など機密情報に触れる人からPremiumにする、という段階的な始め方も有効です。
判断に迷う場合は、「Standardにして後からセキュリティを買い足すと、結局いくらかかるか」を試算してみてください。多くの場合、最初からPremiumのほうがシンプルで割安になります。
補助金でPremiumの導入コストは抑えられる?
「セキュリティのためにPremiumにしたいが、台数が多いと費用が気になる」という場合に検討したいのがデジタル化・AI導入補助金の活用です。 クラウドツールの導入費用の一部が補助対象になる場合があり、Microsoft 365 のようなグループウェア・セキュリティ強化の取り組みと相性が良いケースがあります。
ただし、補助金は対象要件・補助率・公募期間が年度ごとに変わります。 「どのプランの、どの費用が、どこまで対象になるか」は申請時点の公募要領の確認が必須で、専門家への相談をおすすめします。 アーデントでは補助金を活用したコスト削減と、Microsoft 365 の導入・設定・移行までを一括でご支援しています。まずはお気軽にご相談ください。
導入・移行で情シスが注意すべきこと
StandardからPremiumへは、契約プランの変更だけで切り替えられます(データの移行は不要)。 ただし、追加されたセキュリティ機能は「契約しただけ」では効果を発揮しません。管理者側での初期設定が必要です。最低限おさえたいのは次の3点です。
- 多要素認証(MFA)と条件付きアクセスの有効化:まずここから。不正ログイン対策の効果が最も大きい。
- Intuneでの端末ポリシー設定:パスコード必須・暗号化・紛失時の遠隔ワイプなどを最初に決める。
- Defenderの通知・運用担当の決定:検知アラートを誰が見るかを決めておかないと宝の持ち腐れになる。
これらの設定は Microsoft 365 管理センターから行います。 設定項目が多く、初期は専門家と一緒に進めると安全です。
アーデントのクラウドサービス紹介サイト「aclouds」でも、中小企業向けの Microsoft 365 導入支援をご案内しています。
aclouds|Microsoft 365の導入支援を見る ➡
各プランの正式な機能一覧やよくある質問は、Microsoft公式の情報もあわせてご確認ください。
Microsoft公式|Business Premium のFAQ ➡
よくある質問(Q&A)
Q. Business StandardとPremiumで、使えるOfficeアプリに違いはありますか?
A. いいえ。Word・Excel・PowerPoint・Outlook などのアプリ自体は両プランで同じです。 違いはセキュリティと端末管理の機能の有無だけです。
Q. StandardからPremiumへ後から変更できますか?
A. できます。プラン変更で切り替えられ、メールやファイルなどのデータ移行は不要です。 ユーザーごとに違うプランを割り当てる「混在」も可能です。
Q. 小さな会社でもPremiumのセキュリティ機能は必要ですか?
A. 近年はむしろ中小企業が攻撃の標的になっています。 テレワークや私物端末の利用がある、顧客情報を扱う、取引先からセキュリティ対策を求められる、のいずれかに当てはまるなら、Premiumを前向きに検討する価値があります。
Q. Premiumと同じセキュリティを、Standard+別ソフトで揃えるのと比べてどちらが安いですか?
A. ケースによりますが、Defender for BusinessやIntuneを単体で買い足すと合計コストがPremiumを上回ることが多く、最初からPremiumのほうが割安かつ管理がシンプルになりやすいです。
Q. E3・E5プランとは何が違いますか?
A. E3・E5は主に大企業向けで、ユーザー数の上限がなく、より高度な機能が含まれます。 従業員300名程度までの中小企業は、まず Business 系プラン(Standard/Premium)で十分なことがほとんどです。
まとめ:迷ったら「Premium寄り」で考える
Business Standard と Premium の違いは、突き詰めると「セキュリティと端末管理が付くかどうか」の一点に集約されます。 2026年7月の料金改定でStandardが値上げ・Premiumが据え置きとなり価格差が縮まった今、多くの中小企業にとってPremiumが安全で割安な標準的な選択肢になっています。
とはいえ自社の使い方・既存のセキュリティ対策によって最適解は変わります。 プラン選定から導入・設定・移行、補助金の活用まで、ICTオフィス相談室(株式会社アーデント)がワンストップでご支援します。まずはお気軽にご相談ください。
Microsoft 365の導入、プランの切り替え等をお考えの方
弊社を通してMIcrosoft365を導入頂くと以下のメリットがあります。
①デジタル化・AI導入補助金を活用して2年間半額で導入可能
②複数ツール導入で公式価格より3%お値引き
③他ITツールとの各種API連携もご提案可
④MIcrosoft365の導入、使い方もサポート対応可
まずは以下のフォームもしくはお電話でお問い合わせくださいませ。
お問い合わせはこちら⇒ 株式会社アーデント 03-5468-6097
※「Microsoft 365の記事を見た」とお伝え下さい。
Microsoft365お問い合わせフォーム
※法人向けサービスのみ対応しております。個人向けサービスは対応できませんので、ご注意ください。
必要な項目のすべてをご入力いただき、「アーデントに問い合わせる」ボタンをクリックしてください。必須のついている項目は必須入力項目です。
関連記事
・Microsoft365の安全なセキュリティ設定を解説・Teamsのウェビナーと会議の違いを分かりやすく解説!
・Power AppsとPower Automateの違いとは?
・Copilot in Power Appsとは?何ができるのかを詳しく解説!
・OneNoteの共有方法をわかりやすく解説!
・Microsoft Bookingsとは?機能、メリット・デメリットを徹底解説
・Exchange Onlineとは?機能、メリット・デメリットを徹底解説
・Sharepointとは?機能、メリット・デメリットを徹底解説
・OneDrive for BusinessとOneDriveとの違いとは?
・法人向けMicrosoft365のプラン、料金をとにかく分かりやすく解説
・Microsoft 365 Business StandardとE3プランの違いとは?
・Microsoft365とは?初心者向けに分かりやすく解説
・Teamsの使い方を初心者向けに分かりやすく解説!
株式会社アーデントは、デジタル化・AI導入補助金の支援事業者を行っております!
アーデントからデジタル化・AI導入補助金を使ってクラウドツールを導入するメリットは以下の通りです。
メリット①対象ツールを2年間、半額、もしくは1/4で利用可!
メリット②会計、経費精算、請求書処理、受発注ツール導入なら、PCやタブレットの購入も補助が受けられ半額!
メリット③補助期間終了後は、公式価格よりお値引き!
メリット④各種IT活用、DX、保守サポートでより貴社のIT化を促進、生産性を向上します!
【弊社取り扱いクラウドツール】
🔹オフィスソフト・グループウェア: Google Workspace※、Microsoft365、desk'nets NEO※
🔹ノーコード業務改善:kintone、Zoho※、楽楽販売、JUST.DB※、サスケworks
🔹コミュニケーション: サイボウズオフィス、Chatwork、LINE WORKS、zoom
🔹会計・経費管理: マネーフォワード、freee、楽楽精算、楽楽明細、楽楽請求、invox
🔹電子契約・文書管理: freeeサイン、クラウドサイン、GMOサイン、Adobe Acrobat
🔹セキュリティ対策: sophos、SentinelOne、ESET、ウイルスバスタークラウド
🔹バックアップ: syscloud、Avepoint
🔹RPA・自動化: RoboTANGO、DX-Suite、Yoom※、バクラクシリーズ
🔹勤怠・労務管理: 勤革時、楽楽勤怠、マネーフォワード
🔹物流・在庫管理: ロジザードZERO
🔹教育・マニュアル作成管理: iTutor、NotePM、leaf
🔹PBX・電話システム: INNOVERAPBX※、MOTTEL※
🔹端末管理:LANSCOPE、clomo
🔹リモートデスクトップ:RemoteOperator在宅
🔹受付ipad:ラクネコ※
🔹タスク管理、その他:Adobe creative cloud、Noota、JOSYS、backlog※
など
※こちらのツールは補助期間終了後の値引不可
また、上記以外のツールも取り扱いできるものが多々ありますので、一度ご相談ください。
デジタル化・AI導入補助金2026の詳細、お問合せはお電話頂くか、以下の記事を御覧ください↓
デジタル化・AI導入補助金お問合せ:03-5468-6097
以下の動画では、採択のポイントや申請にあたっての注意点などを詳しく解説していますので、
あわせてご覧ください!

株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
デジタル化・AI導入補助金を使って、150社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。ノーコードツールを使ったExcelやAccessからの基幹システム移行によるDX実績多数。
アマゾンで出版している書籍はこちら!
「AppSheetで作る中小企業の基幹システム」 ~Excel限界からの脱出。GoogleWorkspaceを使って、失敗しない業務アプリ導入を解説~
「Google Workspace完全活用マニュアル」 ~Google Workspaceをフル活用する方法を徹底解説!~
amzn.to/3w5zWfT
「中小法人向け サイバーセキュリティ完全ガイド」~サイバーセキュリティ対策で、特に中小企業が 守るべきポイントを網羅!~
amzn.to/3Y9Nm5n
ぜひチェックしてください!


















