紙の稟議書を廃止!Google WorkspaceとAppSheetで「スマホ承認フロー」を構築する手順
紙の稟議書を運用している場合、承認者が不在だと決裁が止まってしまったり、書類の所在が分からなくなったりするなど、さまざまなデメリットがあります。Google WorkspaceとAppSheetを活用すれば、スマホからでも承認作業を進められるようになり、紙の稟議書を廃止することが可能です。
本記事では、Google WorkspaceとAppSheetを使ってスマホ承認フローを構築する手順を分かりやすく解説します。
紙の稟議書運用で発生しがちな課題
紙の稟議書を運用する場合、以下のような課題が発生しがちです。
●承認者が社内にいないと決裁が止まる
●稟議書の所在が分からなくなる
●回覧・捺印に時間がかかる
●保管・検索が手作業で非効率
●改ざん・紛失のリスクがある
特に承認リードタイムの長期化は、業務スピードに直結します。意思決定が滞ることで、営業機会の損失や業務停滞につながる可能性も高くなるでしょう。
Google Workspace × AppSheetでスマホ承認フロー作成するメリット
Google WorkspaceとAppSheetでスマホ承認フローを作成することで、以下のメリットを得られます。
●スマホから承認・差戻しが可能になる
●稟議書データをクラウドで一元管理できる
●承認履歴が自動で保存される
●更新内容がリアルタイムで反映される
●紙保管が不要になり管理負荷を軽減できる
特にAppSheetは、Googleスプレッドシートをそのままデータベースとして利用できるため、新たなシステムを構築することなく導入でき、コストや準備工数を抑えやすい点が魅力です。
AppSheetでスマホ承認フローを作る手順
ここからは、AppSheetでスマホ承認フローを作る手順を解説します。以下のステップで操作を進めていきましょう。
①スプレッドシートの準備
②AppSheetでスプレッドシートを指定
③承認フローの設計
④通知方法の設定
①スプレッドシートの準備
まず、稟議書の管理台帳となるスプレッドシートを作成します。入力項目の例は以下のとおりです。
●申請番号
●申請者
●部署
●申請内容
●金額
●申請日
●承認ステータス
●承認者
●承認日時
●コメント
このスプレッドシートが、AppSheetで作成するアプリのデータベースとなります。
②AppSheetでスプレッドシートを指定
次に、AppSheetを開き、先ほど作成したスプレッドシートを指定します。データを読み込むだけで、基本的な入力画面や一覧画面が自動生成されるため、ゼロから画面を作り込む必要はありません。
③承認フローの設計
続いて、権限と承認操作を設定します。たとえば、以下の形で権限の設定が考えられます。
●申請者:稟議書の登録のみ可能
●承認者:承認ボタンが表示される
●管理者:すべての権限を付与
「Approve」「Reject」などのアクションボタンも作成し、ボタンを押すと承認ステータスが自動更新されるように設定します。
④通知方法の設定
承認依頼や決裁完了を自動通知したい場合は、以下の通知方法を設定できます。
●Gmail通知
●AppSheet内通知
●Google Chat連携
承認依頼をリアルタイムで通知できるため、承認の滞留防止にも効果的です。
稟議承認フローを社内へ展開する際のポイント
AppSheetで稟議承認フローを構築したとしても、現場で運用が定着しなければ効果は半減するでしょう。ここでは、社内展開をスムーズに進めるためのポイントを3つ紹介します。
① 原則として「紙の稟議書は使用しない」運用へ移行する
紙+クラウドという形で並行運用すると、情報が分散したり、どちらが最新版かわからなくなったり、承認漏れが発生しやすくなったりなど、さまざまな問題が起こりやすくなります。
移行開始日を明確に定め、AppSheetの稟議承認フローへ運用を統一することが重要です。
② データ保管・共有ルールを統一する
稟議書データはGoogleドライブの共有ドライブなどに一元管理し、保存場所・ファイル名・権限ルールを統一することが重要です。ルール化することで、検索性の向上や履歴管理の容易化、監査対応の効率化につながります。
③ 承認期限と代理承認ルールを決めておく
クラウド化したとしても、承認者が確認しなければ決裁は進みません。そのため、標準承認期限(例:2営業日以内)や不在時の代理承認ルール、緊急時の決裁フローなども決めておきましょう。
まとめ
今回は、Google WorkspaceとAppSheetを使ってスマホ承認フローを構築する手順について解説しました。
紙の稟議書を運用する場合、承認が滞留したり、所在が分からなくなったりといった課題が発生しがちです。スマホ承認フローを構築することで、どこからでも決裁できる環境が整い、承認スピードの向上や管理負荷の軽減が期待できます。
また、AppSheetはノーコードで利用できるため、専門的な開発スキルがなくても自社の運用に合わせた承認フローを構築できます。まずは小規模な業務から導入し、徐々に運用範囲を広げていくのがおすすめです。ぜひ活用してみてください。
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