企業でのAppSheetの活用事例3選!利用するメリットも解説
DX推進が求められているなか、「ノーコード開発」が注目されています。ノーコード開発とは、プログラミングの知識・スキルがなくても、アプリケーション・Webサービスを開発できる開発手法のことです。
Googleが提供している「AppSheet」は、ノーコード開発を実現することができます。日本国内でもAppSheetを導入し、業務効率化や生産性向上を実現した事例が多く見られます。
本記事では、国内のApp Sheetの活用事例を3つ紹介します。App Sheetの導入をこれから検討したい企業や、どのように活用するべきか悩んでいる企業は、ぜひこれから紹介する事例を参考にしてみてください!
そもそもAppsheetとは?
Appsheetがどんなものかについては以下の記事で詳しく解説しています↓
事例①【株式会社LIXIL】現場で働く社員自ら業務効率化に繋がるアプリを開発
株式会社LIXIL(リクシル)は、建築材料・住宅設備機器の業界最大手企業として知られています。
LIXILはApp Sheetを導入し、現場で働いている社員自らが業務を効率化するアプリケーションを開発しました。
App Sheetを全社に展開し、わずか9カ月で全社員5万5000人のうち3963人が1万7007個のアプリケーションを開発し、そのうち680個のアプリケーションを実際の業務で運用したといいます。たとえば、アルミサッシの型材の個数を画像認識で数えるアプリや、見積もりの管理・分析ができるアプリなどを開発しました。
また、AppSheetの導入を検討するうえで、LIXILではアプリ開発に必要なスキルをどのくらいの期間で習得できるかの実験を実施しました。実験結果によると、YouTubeで視聴できるノーコード開発の教材1~2日視聴するだけで簡単なアプリを作れることがわかり、AppSheetを全社員に展開することになったそうです。
もともとLIXILでは、ツールが乱立するリスクを考慮し、現場社員のアプリケーション開発を禁止していました。AppSheetを導入して、現場社員が業務上の課題を解決するために主体的にアプリケーションを開発できるようになりました。
参考:LIXIL、現場社員3963人がノーコード開発で1万7007個のアプリケーションを開発
事例②【Zion株式会社】Google WorkspaceとAppSheetを活用し、業務効率化を実現
Zion株式会社は、生産設備の制御・監視で稼働するパソコンのリプレイスや、IoTセンサーによる工場の見える化などを行っています。
Excelでの記録や口頭での情報伝達などを行っていましたが、更新頻度の遅れ・漏れが発生しやすい状況でした。
同社では、2021年11月から「Google Workspace」の試験運用を開始。ダッシュボードツールの「データポータル」や、ノーコード開発が可能なAppSheetを活用することで、効率的な進捗管理と情報共有を実現することができました。現在は、特約店・代理店など社外との連携も積極的に進めています。
参考:Zion株式会社様のGoogle Workspace導入およびAppSheetの活用による業務効率化事例
Google Workspaceの機能や料金などについては、以下の記事をご覧ください。
事例③【株式会社マイティーテクノ】紙の申請書を減らし、業務負担を大きく軽減
株式会社マイティーテクノは、自動制御装置の設計や組立、施工などを行っている会社です。
AppSheetを導入する前は、紙の事務処理の負担が大きく、情報の連携や集約、集計、分析などの作業を効率的に進められませんでした。AppSheetを導入することで、外出先からでも社内と同じ事務作業が可能に。迅速な情報連携で意思決定のスピードが早くなり、情報分析の作業も行えるようになりました。
さらに、紙の申請書が減った分、事務処理の作業もスムーズになりました。
参考:株式会社マイティーテクノ様「PCでもモバイルでも、紙の事務処理を一元化」
App Sheetのメリット
App Sheetでアプリ開発を行うことで、様々なメリットを得られます。この章では、App Sheetのメリットについて解説していきます。
開発費用を抑えられる
App Sheetは、プログラミングなどの専門知識は不要で1人で最初から最後まで開発作業を行うことが可能です。開発作業に関わるメンバーが少ない分、人件費を削減できます。
また、コーティング作業が発生しない分、最小限の工数で開発できるメリットもあります。
エラーが発生しにくく、スムーズに開発作業を進められる
AppSheetは、Googleの優秀なエンジニアによって開発されました。事前に制限が設けてあることで、エラーが発生しにくくなっており、スムーズに開発作業を進められます。
全自動での集計
AppSheetは、スプレッドシートをデータベースにでき、入力したデータはスプレッドシートに自動で蓄積される仕組みとなっています。リアルタイムで自動集計できるため、CSV出力などの手間をなくすことができるでしょう。
まとめ
今回は、国内のApp Sheetの活用事例を3つ紹介しました。
App Sheetを導入すれば、開発作業を効率的に進められるようになります。業務効率化にもつながりますので、ぜひ導入をご検討ください。
また、App Sheetの料金などについて下記の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
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