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デジタル化・AI導入補助金2026の使い方|中小企業がクラウドPBX・会計・セキュリティに使う具体例

補助金活用

補助金活用

『2026年から制度名が変わったらしいけど、自社の補助金活用にどう影響する?』『AI搭載ツールも対象になったと聞いたが、どこまで補助されるのか?』――2026年度から従来の「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更され、申請枠と要件にも変更が加わりました。

本記事では、2026年5月時点の制度概要・申請枠ごとの補助率・スケジュール・対象ITツール・中小企業の現場での具体的な活用シナリオ・申請でよくある失敗パターンを、従業員10〜100名規模の中小企業のIT担当者・経営者向けに整理して解説します。

デジタル化・AI導入補助金の基本ガイドはこちら ➡

 

目次

デジタル化・AI導入補助金2026とは?IT導入補助金からの改称背景

デジタル化・AI導入補助金2026は、中小企業・小規模事業者が業務の効率化や生産性向上を目的にクラウドサービスやAI搭載ツールを導入する費用の一部を国が補助する制度です。経済産業省・中小企業庁が所管し、独立行政法人 中小企業基盤整備機構(SMRJ)が事務局を担っています。

名称変更の経緯と政策意図

2017年度に開始された「IT導入補助金」は2025年度をもって名称が終わり、2026年度から正式に「デジタル化・AI導入補助金」へ改称されました。

背景には『中小企業が単に既存業務をクラウド化するだけでは生産性向上が頭打ちになっており、AIによる業務自動化・データ活用にもう一歩踏み込む段階に来ている』という政策側の課題意識があります。改称によりAI搭載ツールの導入が明確に補助対象として位置づけられ、申請の加点要素も「成長加速」「省力化」へとシフトしました。

中小企業庁・SMRJの役割分担

制度設計・予算配分は経済産業省・中小企業庁が担当し、補助対象事業者の審査・ITツール登録・採択結果の通知は独立行政法人 中小企業基盤整備機構(SMRJ)の事務局が実施します。中小企業の問い合わせ窓口は専用ポータルサイト it-shien.smrj.go.jp に一本化されており、ITツールの登録状況・公募要領・申請マイページもすべてここに集約されています。

2026年度の主な変更点は?押さえておきたい5つの要点

旧IT導入補助金(2024〜2025年度)と比較した2026年度の主要な変更点は、次の5つに整理できます。

① AI搭載ツールが補助対象として明文化

最大の変更点は、AI搭載ツールが補助対象として明確に位置づけられたことです。事務局はAI搭載ツールを「機械学習・自然言語処理・画像認識などの技術を活用し、データ分析・予測・業務の自動化や効率化に寄与する機能を持つソフトウェア」と定義しています。

ただし、生成AIサービスを使えば何でも対象になるわけではなく、事務局の審査を通過してポータルに登録されたITツールであることが前提です。Microsoft 365 Copilot や Gemini for Workspace のような汎用AIアシスタントは、IT導入支援事業者が事務局に登録申請して初めて補助対象になります。

② 再申請時の賃上げ要件が厳格化(通常枠150万円以上のみ)

過去にIT導入補助金を受給した事業者が通常枠で150万円以上の補助を受けて再度申請する場合、実現可能な賃上げ計画の提出が必須となり、目標未達時は補助金の一部返還を求められる可能性があります。該当ケースでは、従業員への賃上げ表明を記録に残る形式(書面・社内掲示・全社メール等)で実施する必要があります。150万円未満の補助額や他の申請枠での再申請は、この厳格化要件の対象外です。

③ 加点項目に「成長加速マッチング」「省力化ナビ」が追加

採択審査の加点項目に、中小企業庁の成長加速マッチングサービス登録省力化ナビの活用が新たに加わりました。同じ補助率・補助額を狙うなら、これらに事前登録しておくことで採択率が高まります。

④ 申請枠の整理と統合

複雑だった旧制度の申請枠が、2026年度から通常枠/インボイス対応類型/インボイス電子取引類型/セキュリティ対策推進枠/複数者連携デジタル化・AI導入枠の5系統に整理されました。中小企業がまず検討すべきは通常枠とインボイス枠の2つで、業種・課題に応じて使い分けます。

⑤ ハードウェア対象範囲の明確化

通常枠ではハードウェア単体購入は引き続き対象外です。一方、インボイス対応類型では会計ソフト等の導入とセットでPC・タブレット・レジ・券売機などのハードウェアも補助対象になります。ハード単体での申請はできないため、ソフトウェアとの組み合わせを前提に申請設計してください。

申請枠ごとの補助額・補助率と対象ツールの一覧

補助率の比較

2026年度の主要5枠と、補助額・補助率・対象ツール例を一覧で整理します。自社の課題がどの枠に該当するかを最初に確認してください。

申請枠 補助上限額 補助率 主な対象ツール例
通常枠 5万〜450万円
(〜150万/150万〜の2区分)
1/2以内 クラウドPBX、CRM/SFA、RPA、データ連携、勤怠管理、グループウェア、AI搭載業務ツール
インボイス対応類型 〜350万円 50万以下:3/4〜4/5以内
50万超〜350万:2/3以内
会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、電子帳簿保存対応ツール、PC・タブレット・レジ・券売機(ソフトとセット)
インボイス電子取引類型 〜350万円 中小企業:2/3以内
小規模事業者:4/5以内
受発注・電子取引のEDI/クラウド型受発注プラットフォーム
セキュリティ対策推進枠 5万〜150万円 中小企業:1/2以内
小規模事業者:2/3以内
EDR、メールセキュリティ、UTM、IDaaS、SASE、サイバー保険連携ツール
複数者連携デジタル化・AI導入枠 最大3,000万円
(参加者数に応じ加算)
2/3〜4/5以内 サプライチェーン連携、業種横断のデータ共有・AIプラットフォーム

中小企業が単独で申請するなら、現実的な選択肢は通常枠・インボイス対応類型・セキュリティ対策推進枠の3つです。複数者連携枠は商工会議所主導の業種共同申請など、グループでの取り組みに向きます。

補助対象になるITツールは、すべて事務局ポータルに登録済みのものに限ります。「使いたいツールが登録されているか」は it-shien.smrj.go.jp の検索画面で必ず事前確認してください。

2026年度の申請スケジュールは?逆算した準備の進め方

2026年度のスケジュールは複数回の締切で構成されており、自社の準備状況に合わせて回次を選べます。

  • 1次締切:2026年5月12日(既に締切済み)
  • 2次〜4次締切:通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠の確定スケジュール
  • 複数者連携枠:2次までの実施が確定
  • 5〜8次:予算消化状況に応じて追加実施を予定

スケジュールから逆算した準備の流れは次のとおりです。

3か月前:IT導入支援事業者を選定し、導入したいITツールと申請枠を確定する。
2か月前:gBizID プライムを取得(持っていない場合)、SECURITY ACTION の自己宣言、賃上げ計画の社内承認を進める。
1か月前:申請マイページで事業計画書・必要書類(決算書・登記簿謄本等)をアップロード。
締切1週間前:内容を最終確認し送信。締切日当日はアクセス集中で遅延が起きやすいため避ける。

最新の締切日と公募要領は、中小企業デジタル化・AI導入支援事業 ポータルサイト で必ず確認してください。

補助対象になる中小企業向けクラウドサービスの具体例

クラウド導入

『結局、自社で何を入れられるのか?』を具体的にイメージしやすいよう、申請枠ごとに中小企業の現場でよく選ばれるツールカテゴリを整理します。

通常枠で導入できる代表例:クラウドPBX・CRM・グループウェア

通常枠は業務効率化・コスト削減を目的としたクラウドツール全般が対象です。中小企業の活用シナリオとして多いのは次のパターンです。

  • クラウドPBX:固定電話・FAX・テレワーク時の代表電話取次をクラウド化。月額固定費と工事費削減を同時に達成
  • CRM/SFA・案件管理:楽楽販売、kintone 等。営業情報の属人化解消と週次レポート自動化
  • グループウェア:Google Workspace、Microsoft 365 等のメール・カレンダー・共有ドライブ統合
  • 勤怠管理:法改正対応(年5日有休取得義務化など)と労務効率化をまとめて実現

 

インボイス枠で導入できる代表例:クラウド会計・電子帳簿保存

インボイス対応類型は2023年からのインボイス制度と2024年の電子帳簿保存法完全義務化に対応するクラウドツールが中心です。

  • クラウド会計:freee、マネーフォワード クラウド会計などの会計ソフト
  • 請求・受発注ソフト:バクラク請求書、楽楽明細、マネーフォワード請求書など
  • 電子帳簿保存対応ツール:バクラク電子帳簿保存、JIIMA認証取得済みの文書管理サービス
  • ハードウェア(ソフトとセット):受発注用PC、レジ、券売機、タブレット

 

セキュリティ対策推進枠で導入できる代表例:EDR・IDaaS・メールセキュリティ

セキュリティ対策推進枠は、IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」に沿ったセキュリティ強化に使えます。

  • EDR(Endpoint Detection and Response):CrowdStrike Falcon、SentinelOne、Defender for Business 等
  • IDaaS/多要素認証:GMOトラストログイン、Okta、Microsoft Entra ID
  • メールセキュリティ:標的型攻撃・ビジネスメール詐欺(BEC)対策の専用ゲートウェイ
  • UTM/SASE:オフィスゲートウェイ/クラウド型ネットワークセキュリティ

 

AI搭載ツール:通常枠の追加対象として活用

2026年度から明確化されたAI搭載ツールも、通常枠の中で申請できます。事務局に登録済みのAI搭載ツールであれば、AI議事録ツール、AI-OCR、生成AIアシスタント、AIチャットボット、需要予測SaaS 等が対象になります。市販のChatGPT個人プラン等は対象外で、法人向けに事務局登録された製品を選ぶ必要があります。

申請でよくある失敗パターンと回避策

申請の落とし穴

毎年、申請後に不採択になったり、補助金の交付決定が取り消されたりするケースが一定数あります。中小企業の現場でよくある失敗パターンを整理しました。

失敗①:使いたいITツールが事務局に未登録だった

最も多い失敗が、導入したいツールが事務局ポータルに登録されておらず、申請の入り口で対象外と判定されるパターンです。

特に新興SaaSや海外サービスは、IT導入支援事業者が事務局登録の手続きを取っていないことがあります。回避策は、必ず it-shien.smrj.go.jp の検索画面でツール名を確認し、未登録の場合はベンダーや支援事業者に登録予定を問い合わせることです。

失敗②:IT導入支援事業者が固まらないまま申請を始めた

補助金は事業者単独では申請できず、IT導入支援事業者(販売・導入を担うパートナー企業)との共同申請が必須です。

支援事業者の選定が後手に回ると、事業計画書の作成・採択後の交付申請・実績報告のサポートが受けられず、自社だけで処理しきれずに頓挫するケースがあります。回避策は、申請3か月前までに支援事業者を確定し、事業計画書の素案作りから一緒に進めることです。

失敗③:通常枠150万円以上の再申請で、賃上げ計画の根拠が薄く不採択

2026年度は通常枠で150万円以上の補助額を狙う再申請に限り賃上げ要件が厳格化されており、「とりあえず毎年1%ずつ」のような曖昧な計画では採択が難しくなりました。

回避策は、売上計画と人件費計画を整合させた根拠付き賃上げ計画を作成することです。「補助金導入で年間○○時間の業務削減 → ○○円の人件費効率化 → そのうち○○円を賃上げに充当」というロジックを支援事業者と一緒に組み立てます。なお、150万円未満の補助額・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠での再申請は、この厳格化要件の対象外です。

失敗④:PC単体で申請してインボイス枠を弾かれた

インボイス対応類型ではPC・タブレット・レジ等のハード単体購入は補助対象になりません。会計ソフトや受発注ソフトの導入とセットであることが前提です。

回避策は、申請設計時に「どのソフトを何ライセンス導入し、それを動かすためにどのハードが何台必要か」をセットで組み立てることです。

失敗⑤:交付決定前にツールを契約・購入してしまった

補助金の対象になるのは、原則として交付決定通知の日以降に契約・支払いを行った費用のみです。採択発表前にツールを契約・購入すると補助対象外になります。

回避策は、採択結果と交付決定通知が出るまで契約を待つこと。導入を急ぐ場合は、支援事業者と「採択前提でいつから稼働開始できるか」を事前に擦り合わせます。

デジタル化・AI導入補助金2026のよくある質問(FAQ)

本記事のテーマでよく寄せられる質問をまとめました。

Q. デジタル化・AI導入補助金2026は、いつまで申請できますか?

A. 2026年度は1次〜4次(通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠)、複数者連携デジタル化・AI導入枠は2次までが確定スケジュールで、1次締切は2026年5月12日です。以降は予算消化状況に応じて5〜8次の追加実施が予定されており、年内いっぱい申請機会があると見込まれます。早めに支援事業者を確保しておくと安心です。

Q. AI搭載ツールならどれでも補助対象になりますか?

A. いいえ、対象になるのは事務局の審査を通過しポータルに公開された「登録ITツール」だけです。市販の生成AIサービスでも、IT導入支援事業者が事務局に申請して登録されていなければ補助対象になりません。利用したいツールが登録済みかは公式ポータル(it-shien.smrj.go.jp)の検索で必ず事前確認してください。

Q. パソコンやタブレットの購入も補助対象ですか?

A. 通常枠ではハードウェア単体購入は対象外ですが、インボイス対応類型(電子取引類型を除く)ではPC・タブレット・レジ・券売機などのハードウェアも補助対象になります。ただし会計ソフト等のソフトウェア導入と組み合わせて申請する形が前提で、PC単体での申請はできません。「ソフト導入+必要なハード」が補助対象の正しい解釈です。

Q. 過去にIT導入補助金を受けた事業者でも申請できますか?

A. 申請自体は可能です。ただし、2026年度は通常枠で150万円以上の補助を受ける場合のみ、再申請時の賃上げ要件が厳格化されています。該当する場合は実現可能な賃上げ計画の提出が必須で、目標未達の場合は補助金の一部返還を求められる可能性があります。賃上げ計画の根拠(売上計画・人件費計画)を支援事業者と事前にすり合わせておくことが重要です。150万円未満の補助額や他の申請枠での再申請は、この厳格化要件の対象外です。

まとめ — 自社に合う申請枠の選び方と次の一手

デジタル化・AI導入補助金2026は、中小企業がクラウドサービス・AI搭載ツールを導入する際の最大450万円(複数者連携枠は最大3,000万円)の費用補助を受けられる、2026年度の最重要支援制度です。

本記事の要点を改めて整理すると次のとおりです。

  1. 名称が「IT導入補助金」から「デジタル化・AI導入補助金」へ変わり、AI搭載ツールが正式に補助対象に
  2. 通常枠(業務効率化)/インボイス枠(会計・受発注)/セキュリティ対策推進枠が中小企業の主な選択肢
  3. 補助率は通常枠1/2、インボイス枠最大4/5、セキュリティ枠最大2/3(小規模事業者)
  4. 再申請時の賃上げ要件厳格化は通常枠150万円以上のみ。該当する場合は売上・人件費計画と整合した根拠を支援事業者と整理する
  5. 対象ITツールは事務局登録済みのものに限定。導入したいツールが登録されているか必ず事前確認

クラウドPBX・クラウド会計・IDaaS・EDR・AI搭載ツールなど、ICTオフィス相談室/アーデントが取り扱う多くのクラウドサービスが補助対象として活用できます。自社の課題(通信費削減・電子帳簿保存対応・セキュリティ強化・AI業務効率化など)と申請枠の対応を整理し、3か月前から支援事業者と一緒に準備するのが採択への近道です。

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▼ アーデント取扱いサービス

aclouds— 中小企業向けクラウドサービス一覧

補助金対象になる主要クラウドサービス(クラウドPBX・グループウェア・会計・セキュリティ等)を中小企業向けに集約した取扱い一覧です。

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デジタル化・AI導入補助金お問合せ:03-5468-6097






以下の動画では、採択のポイントや申請にあたっての注意点などを詳しく解説していますので、
あわせてご覧ください!




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