2023年のベストオフィススイート:Google Workspace vs Microsoft 365
昨今のテレワークの普及に伴い、社内やチーム内の情報共有を円滑にする「グループウェア」を導入する企業が増えています。グループウェアの代表格となっているのが「Google Workspace」と「Microsoft 365」の2つです。
どちらも知名度が高く、優れたグループウェアであることは間違いありませんが、「グループウェアをこれから導入したいけれど、 どっちを導入すれば良いの?」「どっちのグループウェアが自社に適している?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「Google Workspace」と「Microsoft 365」の機能や料金、特徴などを比較しながら解説していきます。どちらのグループウェアを導入するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Google Workspaceとは
はじめに、「Google Workspace」と「Microsoft 365」の概要について簡潔に説明します。
Google Workspaceとは、Google社が提供しているグループウェアのことです。Google Workspaceは「G Suite」という名称でしたが、2020年10月に「G Suite」から「Google Workspace」に名称が変更されました。
Google Workspaceでは、プライベートでの利用も多いGmailやGoogle カレンダーなども含まれているサービスとなっています。
Google Workspaceで使える機能や料金などについては、以下の記事をご覧ください。
Microsoft 365とは
続いて、Microsoft 365について解説します。Microsoft 365とは、Microsoft社が提供しているグループウェアです。Microsoft 365では、WordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションに加え、TeamsやOutlookなども利用できます。
Microsoft 365の機能や料金などについては、以下の記事をご覧ください。
①Google WorkspaceとMicrosoft 365の機能を比較!
Google WorkspaceとMicrosoft 365で利用できる機能を表にまとめましたので、ご覧ください。
機能 | Google Workspace | Microsoft 365 |
メール | Gmail | Exchange Online |
スケージュール管理 | Google カレンダー | Outlook |
チャット | Google チャット | Microsoft Teams |
ビデオ会議 | Google Meet(最大150人)
※Business Standard プランの場合 |
Microsoft Teams(最大250人)
※Business Standard プランの場合 |
社内サイト | Googleサイト | SharePoint |
文書作成 | Google ドキュメント | Word |
表計算 | Google スプレッドシート | Excel |
スライド作成 | Google スライド | PowerPoint |
メモ | Google keep | OneNote |
Google WorkspaceとMicrosoft 365は、文書作成などのオフィスツールをはじめ、ファイル共有やコミュニケーションを円滑にできる機能など、幅広い機能を提供しているのが分かります。
そのため、提供している機能・アプリケーションについては大きな差は見られませんでした。
②Google WorkspaceとMicrosoft 365の料金を比較!
続いて、Google WorkspaceとMicrosoft 365の料金を比較していきます。
Google Workspaceの料金 | ||
プラン名 | 料金(1ユーザー・月額)
※1年契約の場合 |
機能・特徴 |
Business Starter | ¥680(税抜) | ・100人まで参加可能なビデオ会議
・ユーザー1人あたり30GBのストレージ |
Business Standard | ¥1,360(税抜) | ・150人まで参加可能なビデオ会議(録画も可能)
・ユーザー1人あたり2TBのストレージ |
Business Plus | ¥2,040(税抜) | ・500人まで参加可能なビデオ会議(録画、出欠状況の確認も可能)
・ユーザー1人あたり5TBのストレージ ・高度なセキュリティと管理機能 |
参考:https://workspace.google.co.jp/intl/ja/pricing.html
Microsoft 365の料金 | ||
プラン名 | 料金(1ユーザー・月額)
※1年契約の場合 |
機能・特徴 |
Business Basic | ¥750(税抜) | ・Web版とモバイル版の Word、Excel、PowerPoint、Outlook のみ
・最大300人の会議 ・ユーザー1人あたり1TBのストレージ |
Business Standard | ¥1,560(税抜) | ・デスクトップ版の Word、Excel、PowerPoint、Outlook
・ウェビナーの開催 ・出席者登録とレポートのツール |
Business Premium | ¥2,750(税抜) | ・Business Standardに含まれているすべての機能
・高度なセキュリティ ・アクセスとデータの制御 ・サイバー攻撃に対する保護 |
参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/business/compare-all-microsoft-365-business-products
Business Standard プランを比較した場合、Google Workspaceは¥1,360(税抜)、Microsoft 365は¥1,560(税抜)となっており、Google Workspaceの方が若干安く利用できます。
結局、どちらがおすすめ?
ここまで解説した通り、Google WorkspaceとMicrosoft 365は、それぞれ搭載している機能や料金についてはほとんど差がないことが分かります。そのため、それぞれの強み・メリットを考慮し、自社に適した方を選ぶことをおすすめします。
Google Workspaceの強み・メリット
Google Workspaceは、GmailやGoogleカレンダー、Google Driveなど、プライベートでも気軽に使えるアプリケーションを多く提供しているのが強みです。Google Workspaceを導入する場合、慣れ親しんだサービスをそのまま使えるため、導入時からスムーズに使いこなせるでしょう。
また、Googleはそもそも検索サービス発祥の企業となっているため、Google Workspaceに関しても優れた検索機能を活かし、サービスを横断する検索が可能となっています。
Microsoft 365の強み・メリット
Microsoft 365は、業務で利用される機会が多いWordやExcel、PowerPointなどのOfficeシリーズとの互換性があるのが強みです。
今までOfficeシリーズを利用して資料を作成してきた企業の場合、Microsoft 365を導入してからも、これらを問題なく利用できるかどうかは重要なポイントとなるでしょう。
Google Workspaceがおすすめの企業
企業でマイクロソフトのOffice製品をほとんど使っていない状態で、GmailやGoogleカレンダーなどをプライベートで利用している社員が多い場合、Google Workspaceがおすすめです。
慣れ親しんだサービスを利用できるため操作に関するストレスが少なく、従業員満足度アップにつながるでしょう。
Microsoft 365がおすすめの企業
Office製品を既に会社で利用している場合、Microsoft 365の導入がおすすめです。Office製品のライセンス費用などを考慮すると、Microsoft 365を選ぶ方がお得になる可能性が高くなります。
まとめ
今回は、「Google Workspace」と「Microsoft 365」の機能や料金、特徴などを比較しながら解説しました。
GmailやGoogleカレンダーなどをプライベートで利用している社員が多い企業の場合、Google Workspaceがおすすめです。Office製品を既に利用している企業の場合、Microsoft 365を選んだ方が料金面でお得になる可能性が高くなります。
しかし、どちらのグループウェアも搭載機能や料金については大きな差がないため、まずは企業で求める要件や必要な機能を整理した上で、どちらを導入するか検討すると良いでしょう。
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