Google Workspace for Educationの料金をわかりやすく解説
Google Workspace for Educationは、Googleが教育機関向けに提供しているクラウド型のオンライン学習ツール群です。幼稚園・小学校・中学校・高校・大学など、幅広い教育機関を対象としており、生産性向上や学習環境のデジタル化を支援することを目的としています。
本記事では、Google Workspace for Educationの料金について解説します。
Google Workspace for Educationの料金
Google Workspace for Educationでは、以下の3つのプランが用意されています。
●Education Fundamentals
●Education Standard
●Education Plus
Education Fundamentalsは、無料で利用できるプランです。一方、Education StandardとEducation Plusは有料プランとなっており、料金については問い合わせが必要です。
Google Workspace for Educationの料金詳細
| 項目 | Education Standard | Education Plus | Teaching and Learning Upgrade |
| 年額 | 360円/1ユーザー | 600円/1ユーザー | 5,760円/1ユーザー |
| 内容 | より安全な学習環境を提供する 高度なセキュリティとアナリティクスツール |
高度なセキュリティとアナリティクス、 教育・学習機能などを備えた 包括的なソリューション |
ビデオ コミュニケーション、 クラス エクスペリエンス、 学問的誠実性を実現する教育者向け拡張ツール |
| ライセンス補足 | ※生徒用ライセンス4件につき 教職員用ライセンス1件を無料付与 |
※生徒用ライセンス4件につき 教職員用ライセンス1件を無料付与 |
|
| コメント | まず検討すべきプラン | すべて含まれたプラン | standardでできないmeetの録画やQ&Aをやるとき、必要な先生の数分追加するオプションプラン |
Google Workspace for Educationのプラン
続いて、Google Workspace for Educationで利用できる3つのプランの特徴を紹介します。
Education Fundamentals
Education Fundamentalsは、Google Workspace for Educationの中で唯一無料で利用できるプランです。Google ドキュメント、Classroom、Meet、Gmailなど、生産性向上やクラス管理に欠かせない主要アプリを利用できます。
利用資格を満たす教育機関であれば追加費用なく導入できるため、オンライン学習環境をまずは手軽に整えたい学校におすすめです。
Education Standard
Education Standardは、Fundamentalsをベースに高度なセキュリティ機能と分析ツールを追加した有料プランです。外部からの脅威対策やログ分析、デバイス管理などが強化されており、より高いセキュリティレベルを求める教育機関に適しています。
Education Plus
Education Plusは、Google Workspace for Educationの中で最上位となる包括的なプランです。FundamentalsとStandardのすべての機能に加えて、オンライン授業の質を向上させる高度な学習支援ツール、強力なセキュリティ機能、分析ツールなどが利用できます。
ICT教育を本格的に推進したい学校や、授業の質をさらに向上させたい教育機関におすすめです。
Google Workspace for Educationプラン比較表
| コラボレーション | Education Fundamentals |
Education Standard |
Teaching and Learning Upgrade |
Education Plus |
|---|---|---|---|---|
| Google ドキュメント | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google スプレッドシート™ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google スライド | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google フォーム | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google Classroom | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 演習セット | × | × | ○ | ○ |
| サードパーティ製アプリのアドオン | × | × | ○ | ○ |
| 独自性レポート | クラスごとに 5 本のレポート | クラスごとに 5 本のレポート | 類似レポートの比較を含め無制限のレポート | 類似レポートの比較を含め無制限のレポート |
| 採点期間 | × | × | ○ | ○ |
| 採点スケール | × | × | ○ | ○ |
| 成績のエクスポート | × | × | ○ | ○ |
| アサインメント | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 独自性レポートの Microsoft Word サポート | × | × | ○ | ○ |
| 独自性レポートの対応言語拡大 | × | × | ○ | ○ |
| 独自性レポート | クラスごとに 5 本のレポート | クラスごとに 5 本のレポート | 類似レポートの比較を含め無制限のレポート | 類似レポートの比較を含め無制限のレポート |
| Google サイト™ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google グループ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ドキュメントの承認 | × | × | × | ○ |
| ToDo リスト | ○ | ○ | ○ | ○ |
| AppSheet™ | × | × | × | ○ |
| 交流 | Education Fundamentals |
Education Standard |
Teaching and Learning Upgrade |
Education Plus |
|---|---|---|---|---|
| Gmail | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google カレンダー | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Google Meet | 100 人の参加者 | 100 人の参加者 | 250 人の参加者 | 500 人の参加者 |
| 通話の音声文字変換 近日提供予定 | × | × | ○ | ○ |
| YouTube ライブ配信 近日提供予定 | × | × | ○ | ○ |
| ライブ配信中の Q&A やアンケート機能 近日提供予定 | × | × | ○ | ○ |
| 視聴者が有効にできる字幕 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ドメイン内のライブ ストリーミング | × | × | 最大 10,000 人 | 最大 100,000 人 |
| 録画をドライブに保存 | × | × | ○ | ○ |
| 管理用コントロール | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 挙手 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| デジタル ホワイトボード | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 背景のカスタマイズ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| アンケートと Q&A | × | × | ○ | ○ |
| ブレイクアウト セッション | × | × | ○ | ○ |
| 出欠状況の確認 | × | × | ○ | ○ |
| ノイズ キャンセル | × | × | ○ | ○ |
| アクセス | Education Fundamentals |
Education Standard |
Teaching and Learning Upgrade |
Education Plus |
|---|---|---|---|---|
| Cloud Search™ | × | × | × | ○ |
| ストレージ フォト、ドライブ、Gmail 用の安全なストレージ | プールされたクラウド ストレージ 100 TB | プールされたクラウド ストレージ 100 TB | 共有ストレージ 100 TB + ライセンスあたり 100 GB | 共有ストレージ 100 TB + ライセンスあたり 20 GB |
| サポート 電話、メール、チャットによるサポート | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 管理 | Education Fundamentals |
Education Standard |
Teaching and Learning Upgrade |
Education Plus |
|---|---|---|---|---|
| セキュリティ センター 脅威を未然に防ぎ、監視を自動化 | × | ○ | × | ○ |
| セキュリティ調査ツール フィッシング、スパムなどを解決 | × | ○ | × | ○ |
| 電子情報開示 メール、チャット、ファイルが対象 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Gmail と Google Meet の保持とアーカイブ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 監査レポートでユーザーのアクティビティを確認 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 管理者 セキュリティと管理機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| エンドポイント管理とモバイル デバイス管理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Gmail とドライブのデータ損失防止(DLP) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ドライブのラベルと分類 | × | ○ | × | ○ |
| Gmail のホスト型 S/MIME | ○ | ○ | ○ | ○ |
| セキュア LDAP | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 高度な保護機能プログラム(ベータ版) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 高度なモバイル デバイス管理 | × | ○ | × | ○ |
| Cloud Identity Premium | × | ○ | × | ○ |
| コンテキストアウェア アクセス | × | ○ | × | ○ |
| BigQuery での Gmail ログと Classroom ログの分析 | × | ○ | × | ○ |
| 対応しているサードパーティ製アーカイブ ツールと Gmail を統合 | × | ○ | × | ○ |
| セキュリティ ダッシュボードのレポート | × | ○ | × | ○ |
| セキュリティの状況ページ | × | ○ | × | ○ |
| 対象グループ | × | ○ | × | ○ |
| セキュリティ サンドボックス | × | ○ | × | ○ |
| Google Workspace Migration(ベータ版) | × | ○ | × | ○ |
| グループ メンバーシップの自動化(ベータ版) | × | ○ | × | ○ |
Google Workspace for Educationで利用できるツール解説
ここでは、Google Workspace for Educationで利用できる主なツールを紹介します。
Classroom
Classroomは、生徒とのコミュニケーションやクラス運営などを一元的に行えるツールです。教師と生徒のやり取りがスムーズになり、協働的な学習を促進できます。
パソコンやタブレットで操作しやすく、スクリーンリーダーにも対応しています。
Google Meet
Google Meetは、オンライン授業や保護者面談、教職員会議などに活用できるビデオ会議ツールです。安定した接続とシンプルな操作性が特徴です。
Google スライド
Google スライドでは、プレゼンテーションの作成・編集・共同編集が可能です。スクリーンリーダーや点字ディスプレイ、自動字幕起こしにも対応しており、生徒が自分のスタイルに合わせて学習できる環境を整備できます。
Google ドキュメント
Google ドキュメントは複数人での同時編集が可能であり、レポート作成や共同作業に最適です。スクリーンリーダーや点字ディスプレイにも対応しており、リアルタイムでのコメント・修正などもできます。
Google Workspace for Educationを導入する際の注意点
Google Workspace for Educationは多くのメリットがありますが、導入する際にはいくつか注意しておくべき点があります。
Google Workspace for Educationはクラウドサービスとなっているため、安定したインターネット環境が必須です。通信速度が不安定な地域や、古い回線・Wi-Fi環境では、授業中の映像遅延やツールの操作遅延が発生し、学習の妨げとなる可能性があります。そのため、導入前に校内ネットワークや回線の見直しを行うことが重要です。
また、Google Workspace for Education は基本的なプランであれば無料で利用できますが、生徒・教職員が利用する端末の準備や、アカウント管理の体制づくりは学校側の負担となります。
まとめ
今回は、Google Workspace for Educationの料金について解説しました。
基本プランであるEducation Fundamentalsは、無料で利用できるプランです。一方、Education StandardとEducation Plusは有料プランとなっており、料金については問い合わせが必要です。
オンライン学習の基盤を整えたい、ICT教育を推進したいと考えている教育機関は、ぜひGoogle Workspace for Educationの導入を検討してください。
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