既存番号変えずそのままインターネットFAX化する方法5選
そもそもインターネットFAX(クラウドFAX)とは?
簡単に言うと、FAXをメールソフトやソフトウェアを使って、データで送受信をするサービスを言います。そのため、紙でFAXが複合機から出てくることはなく、PDFファイルで届きます。送信も複合機からではなく、メールソフトやソフトウェアをつかって、自分のPCからFAX送信を行います。
そのため、自宅にいても、外出先でもFAXの送受信ができるので、テレワークに最適です。
インターネットFAXがどんなもので料金がいくらくらいかかるかはこちらの記事をご覧ください!↓
FAX番号を変えたくないので、今の番号そのままナンバーポータビリティできるのか?
2025年1月より双方向性ポータビリティが始まります。これにより、NTT光電話発番の番号やNTT以外のソフトバンク等で発番した番号でもポータビリティが可能となります。
ただし、そもそもポータビリティに対応しているインターネットFAXサービスを選ぶ必要があります。
そして、いまお持ちの番号によってできる、できないが異なります。NTTでアナログ回線・ISDN回線、光電話やほかにソフトバンク等NTT以外で取得した番号でかつポータビリティできる局番ならポータビリティできる可能性が高いです。
以下ポータビリティできる番号の局番リストになります。
対象電話番号
- 現在、アナログ、ISDN回線を利用中、もしくは新規発番時にアナログ・ISDN回線だった以下の局番の番号であればポータビリティが可能です。
- フリーダイヤル0120、0800
- 北海道011
- 宮城県022
- 埼玉県04、042、048、049
- 千葉県04、043、047、0476
- 東京都03、04、042、0422、0428、044
- 神奈川県042、044、045、046、0463、0466、0467
- 山梨県0428、愛知県052、0561、566、0568、0586
- 岐阜県0586、京都府075、大阪府06、072、0725
- 兵庫県06、072、078、079、0797、0798
- 広島県082
- 福岡県092、093
複雑なので整理すると以下の3つの条件を満たせばポータビリティが可能です。
①ポータビリティに対応しているインターネットFAXサービスを契約する
②今使っているFAX番号が、NTTやソフトバンク等で、双方向性番号ポータビリティに対応している
③上記局番リストに載っている局番
なおポータビリティするメリットとして、引っ越し時にNTTだと番号が変わってしまうといわれた場合でも、番号を継続して利用が可能です。
詳細はこちらの記事をご覧ください↓
インターネットFAX活用事例
(不動産業)
弊社は本業で不動産業を行っており、物件の申込書や買い付け申込書が、到着順なところがあり、いち早くFAXを送る必要があります。インターネットFAXを契約しているため、喫茶店等でお客様に書いてもらった申込書をスマホで撮影し、そのままスマホでFAX送信などが行えるようになりました。いままでは、会社に戻ってFAXするとか、繁忙期はコンビニでFAXしていたので、かなり楽に、かつ迅速にFAXができるようになりました。
また、急にお客様が物件を見たいといわれたときに、名刺をFAXして、鍵の場所を教えてもらうという不動産業のルールがあるのですが、これもその場でスマホでFAXを送って、鍵手配ができるようになったので、仕事がよりスムーズになっています。
(商社)
大量に注文がFAXで届くのを、1枚1枚紙で処理をして、FAXで返信を行っていましたが、インターネットFAXにすることで、データで受信。順番に対応した人がデータ上で注文内容をシステムに入力し、そのまま受注した旨の返信FAXを送信するようになりました。
紙の印刷コストが大幅になくなり、かつ1回1回複合機までの移動を毎日何十回としていたものがなくなり、業務効率化につながった事例もあります。
FAX番号を変えずにそのままインターネットFAXにする方法4選
1 複合機の機能とリモートデスクトップで実現する
最近の複合機は着信したFAXをメール転送したり、指定のフォルダに蓄積することができるようになっています。これにより、着信したFAXをメールに転送すれば、インターネットFAXと同じようになります。また、フォルダ蓄積はFAXの受信が多い場合に、便利になります。
ただし、FAXの送信が基本的にはできません。FAX送信を例えば、自宅から行いたい場合には、リモートデスクトップで会社のPCにアクセスして、会社のPCから複合機のネットFAX機能を使って送信するなどの対応が必要です。ある程度ITに詳しい人向きな方法ですね。
また、インターネットFAXサービスと異なり、履歴は残りませんので、大事なFAXのやり取りをする場合などは、社内の運用ルールも考える必要があります。
2 インターネットFAXに転送する
現在の電話契約に転送オプションをつけ、着信したFAXをNTT等の電話会社側で転送してもらい、インターネットFAXで契約したFAX番号に転送することで、現在のFAX番号に来たものをインターネットFAXで受信ができるようになります。非常にお手軽に行える方法です。ただし、FAXの送信は新しい番号になってしまいます。また、現在の電話契約に転送オプションをつける必要がありますし、FAX受信ごとに転送をしますので、現在の電話会社に転送時の通話料が今までよりも多くかかってしまいます。
受信枚数が多いと、コストが多くかかる方法です。
3 ポータビリティ可能なインターネットFAXを利用する
上でご紹介した番号ポータビリティができる番号をお持ちの場合、ポータビリティがおすすめです。いまお持ちの番号でFAXの送受信がインターネットで可能となります。
こちらがポータビリティできるインターネットFAXサービスです。
4 専用ソフトを購入する
インターコム社が提供する「まいとーく」というソフトがあります。こちらをPCにインストールして、モデムとPCをつなぐと、FAXの送受信がPCで行えるようになります。外出中にFAXの送受信をするにはこのPCにリモートデスクトップでアクセスするという方法になります。
まいと~くですが、小規模企業向けだと、「まいとーくFAX9 Pro 簡易USBモデムパック」がこちらの金額で販売されています。
まいとーくFAX9 Pro 簡易USBモデムパック/amazon⇒
2台目以降のPCには以下のソフトを購入しましょう。
まいとーくFAX9 Pro/amazon⇒
1台のモデムで最大10台までPCを接続することが可能です。
また、テレワークで自宅でもFAXの送受信がしたい場合には、「まいと~くcloud」という上位商品があります。
こちらは月額29,000円(送受信月間1000枚)~からとなっています。
5.FNX e-受信FAXサービスの導入
GWという機械をISDN回線や光電話のモデムやHGWの後ろにもう一つGWを設置する方法です。
詳細は以下を御覧ください↓
月額は3万円からになりますので、FAXの受信が多い企業様向けです。
機能比較
項目 | 複合機の機能 | インターネットFAXに転送する | ポータビリティ可能なインターネットFAXを利用 | 専用ソフトを購入する |
オフィス外での受信 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オフィス外での送信 | × | △(別番号で送信可) | 〇 | × |
停電時の利用 | × | 〇 | 〇 | × |
スマートフォンでの利用 | 受信のみ | 送受信可 | 送受信可 | 受信のみ |
送信料金 | 現在の電話会社料金がかかる | 10円/1枚が多い | 4.6円/90秒などNTTよりも安い | 現在の電話会社料金がかかる |
受信料金 | 無料 | 現在の電話会社に転送料金がかかる | 無料 | 無料 |
料金比較
3人で使う場合(月250枚送信、250枚受信)
項目 | 複合機の機能 | インターネットFAXに転送する | ポータビリティ可能なインターネットFAXを利用 | 専用ソフトを購入する |
初期費用 | なし | 3,000円 | 24,000円 | 24,519円 |
基本料月額 | なし | 1,800円 | 4,000円 | なし |
送信料金 | 8円/3分 | 10円/1枚 | 4.6円/90秒 | 8円/3分 |
受信料金 | 無料 | 8円/3分 | 無料 | 無料 |
月額合計目安 | 1,000円 | 4,800円 | 4,575円 | 1,000円 |
少人数の場合は、コストを考えると、複合機でメール転送してしまうのが一番いい気がしますね。
料金比較10人で使う場合(月1000枚送信、1000枚受信)
項目 | 複合機の機能 | インターネットFAXに転送する | ポータビリティ可能なインターネットFAXを利用 | 専用ソフトを購入する |
初期費用 | なし | 3,000円 | 24,000円 | なし |
基本料月額 | なし | 1,800円 | 4,000円 | 29,000円 |
送信料金 | 8円/3分 | 10円/1枚 | 4.6円/90秒 | 8円/3分 |
受信料金 | 無料 | 8円/3分 | 無料 | 無料 |
月額合計目安 | 4,000円 | 22,800円 | 6,300円 | 33,000円 |
送受信枚数が増えてくると、転送を使うことで、コストがかなり増えてしまいます。1日20枚(月間400枚程度)送信するなら、受信無料、送信料金も安いので、ポータビリティできるインターネットFAXがおすすめです。
まとめ
番号そのままにインターネットFAX化して、テレワーク等でFAXの送受信をする方法はいくつかありますが、最適な方法は、FAXの使い方と送受信枚数で変わってきます。また、現在の電話回線によっても、対応が異なります。
アーデントでは、インターネットFAXをポータビリティできるもの2商品、できないもの2商品、まいと~くなども取り扱っておりますし、光ファイバーでフレッツ光等も対応しておりますので、御社の環境やFAXの使いい方に応じて最適な方法をご提案可能です。
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株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
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