そもそもVPNとは?リモートアクセスVPNと拠点間VPNの違いを解説

「VPNって最近よく聞くけど何のこと?」「リモアクVPNと拠点間VPNの違いは?」とお悩みの方向けに、本記事では VPN(Virtual Private Network)の基本・リモートアクセスVPNと拠点間VPNの違い・導入方法を解説します。
結論を3行で言うと、VPNは インターネット経由で暗号化された安全な通信路を確立する技術。リモートアクセスVPN(テレワーク用)と拠点間VPN(複数拠点通信用)の2種類があり、用途で使い分け。中小企業もテレワーク導入で必須のインフラになっています。
VPNとは?基本的な仕組み
VPN は 「Virtual Private Network(仮想専用回線)」の略で、インターネット上に「仮想的な専用回線」を作って、安全な通信を実現する技術です。 通信内容を暗号化することで、第三者による盗聴・改ざんを防ぎます。
VPNとは、中小企業の業務効率化と経営成長に貢献する重要なテーマです。本記事では、VPNの基本・活用方法・実務的なポイントを、当社の支援事例をふまえて分かりやすく解説します。
従来は物理的な専用線(数十〜数百万円)が必要だった拠点間の安全通信を、インターネット経由で低コストに実現できるのが大きなメリットです。
VPNの2種類:リモートアクセスVPN vs 拠点間VPN
VPNには大きく分けて 2種類あります。用途で使い分けが必要です。
| 種類 | 用途 | 接続元 |
|---|---|---|
| リモートアクセスVPN | テレワーク・出張先業務 | 個人のPC・スマホ |
| 拠点間VPN | 本社・支社・店舗間の通信 | 各拠点のルーター |
リモートアクセスVPNの特徴は?
リモートアクセスVPNは、個人のPC・スマホから会社のネットワークに安全接続する仕組み。テレワーク・在宅勤務・出張先での業務に必須です。
主な特徴:
- 個別接続:社員1人1人がVPNクライアントから接続
- 暗号化通信:自宅Wi-Fi・公衆Wi-Fi経由でも安全
- 社内リソースへのアクセス:会社のサーバー・ファイル・業務システムが利用可能
- 認証強化が可能:多要素認証・証明書認証で安全性向上
拠点間VPNの特徴は?
拠点間VPNは、複数のオフィス・店舗・拠点を1つの仮想ネットワークで結ぶ仕組み。物理的な専用線を引かずに、安全な拠点間通信を低コストで実現します。
主な特徴:
- 常時接続:拠点間で常時VPNが接続されている
- 透過的:社員は意識せず拠点間ファイル共有・印刷
- 暗号化通信:インターネット経由でも安全
- 専用線比で大幅コスト削減:月額数千〜数万円で実現
VPNの導入方法・選択肢
VPN導入には複数の選択肢があります。
- VPN対応ルーター:YAMAHA NVR510等。数万〜10万円。自社運用
- UTM の VPN 機能:UTMに統合されたVPN機能。月額3〜10万円
- VPNサービス:プロバイダー提供のVPN。月数千円〜数万円
- クラウドVPN:Cloudflare等のクラウドVPN。月額無料〜数百円/ユーザー
VPN利用時のセキュリティ注意点は?
VPN は安全な通信を確立しますが、設定・運用ミスで脆弱性になります。以下の注意点を押さえましょう。

- VPNソフトの脆弱性パッチ適用:旧版VPNは攻撃対象
- 強固なパスワード+多要素認証:ID/パスワード漏洩対策
- 古いプロトコル(PPTP)を避ける:解読されやすい
- 退職者のVPNアカウント削除:迅速に対応
VPN以外のリモートアクセス手段は?
近年は、VPN 以外のリモートアクセス手段も普及しています。ゼロトラスト型のリモートアクセス(ZTNA)・SaaS の活用などが代表例。VPNは万能ではないため、用途に応じて最適な手段を選びましょう。
テレワーク時代のセキュリティリスクについては、以下の関連記事もご参考ください。


クラウドサービス活用でVPN依存を減らす
従来の自社サーバー+VPN運用より、クラウドサービス活用の方がテレワーク主体の運用には適しているケースも。クラウドPBX・電子サイン・クラウドストレージ等を活用することで、VPN を介さなくても多くの業務がクラウドで完結します。
VPNの将来:ゼロトラスト型へ移行
従来のVPN中心の運用から、ゼロトラスト型ネットワーク(ZTNA)への移行が大企業を中心に進んでいます。ZTNAは「社内ネットワーク内なら信頼」という前提を捨て、すべての通信を都度認証・検証する考え方。 中小企業ではまだVPNが主流ですが、長期的にはゼロトラスト型への移行を視野に入れた設計が推奨されます。
VPNに関するよくある質問は?
本テーマでよく寄せられる質問をまとめました。
Q. VPNとは何ですか?
A. 「Virtual Private Network(仮想専用回線)」の略で、インターネット経由で暗号化された安全な通信路を確立する技術です。テレワーク・拠点間通信などで広く使われています。
Q. リモートアクセスVPNと拠点間VPNの違いは?
A. リモートアクセスVPN:個人のPCから会社ネットワークへの安全接続(テレワーク用途)。拠点間VPN:本社・支社など複数拠点間の安全通信(拠点間通信用途)。 用途が異なります。
Q. リモートアクセスVPNが向いている企業は?
A. テレワーク・在宅勤務・出張先業務がある企業に最適。社員が外部から会社のサーバー・ファイルにアクセスする際の必須インフラです。
Q. 拠点間VPNが向いている企業は?
A. 本社+支社・複数の店舗・営業所などを抱える企業向け。物理回線(専用線)を引かなくても、インターネット経由で安全な拠点間通信を低コストで実現できます。
Q. VPN導入の費用感は?
A. 「VPN対応ルーター(数万〜10万円)」「VPNサービス利用料(月数千円〜数万円)」「クラウドVPN(月額無料〜数百円/ユーザー)」のレンジ。要件で選択肢が変わります。
VPN導入後の運用効果を最大化するには?
VPNを導入したあと、効果を最大化するには 「① 接続ログの定期監視」「② 接続帯域の継続モニタリング」「③ 端末認証の多要素化」「④ 接続元IP制限の活用」「⑤ ユーザーアカウントの定期棚卸し」の5つの運用ポイントが重要です。 特に 退職者のVPNアカウントが残ったままというケースは多くの中小企業で発生しており、情報漏洩リスクとなります。3か月に1度のアカウント棚卸しを習慣化しましょう。 当社ではVPN運用代行・月次レポート提供サービスも展開しており、中小企業の情シス機能を補完する伴走支援を行っています。
まとめ:自社に最適なVPNを選ぼう
VPN には 「リモートアクセスVPN(テレワーク用)」と「拠点間VPN(複数拠点通信用)」の2種類があります。テレワーク導入企業ならリモートアクセスVPN、複数拠点企業なら拠点間VPN、両方ともなら統合的なUTM活用がおすすめ。 当社では中小企業向けVPN・UTM導入支援を行っています。
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