バーチャルオフィスの電話番号、電話対応とは?
バーチャルオフィスとは
バーチャルオフィスとは、基本的には、住所のみを借りるサービスを言います。つまり実態としてのオフィスを構えず、例えば、渋谷とか、銀座とかの名前のいい住所をレンタルして、HPや登記に利用します。
サービスによっては、荷物を受け取って転送してくれたり、電話番号、FAX番号を発行し、転送で電話を受けられるところもあります。
また、会議室が完備してあって、その住所で来客対応までできるところもあります。
バーチャルオフィスサービスの電話番号、電話対応方式
1.電話転送
外部業者発行の電話番号を付与してもらい、そこにかかってきた電話を転送で携帯に着信させるサービスです。
このケースでは、着信ごとに転送通話料が発生するため、着信時にも通話料負担がかかるケースが多いです。
また、発信はできない。もしくはできてもかなり高額な通話料金設定(30秒/20円等)の場合が多いです。
2.クラウドPBX提供
バーチャルオフィス事業者がクラウドPBXサービスと提携して提供しているケースがこちらに該当します。この場合、専用のアプリをスマホに入れることで、電話の発信、着信ともに行うことが可能です。
通話料はサービス次第ですが、着信では、通話料負担はかからず、比較的おすすめの電話方式といえるでしょう。
3.電話秘書、電話代行方式
バーチャルオフィス事業者が、電話秘書代行業をおこなって、代わりに電話を、御社の社名で出て、伝言をメールしてくれるサービスです。
このケースでは、自分で電話に出ることはできないケースがほとんどです。代わりに電話を自分で受ける必要がないので、そこが便利といえるでしょう。
バーチャルオフィス提供の電話は、今後利用できなくなる可能性大
2021年11月に総務省で以下の答申案が発表されています。
今後、バーチャルオフィス提供の電話番号は継続して利用ができなくなる可能性が高くなっています。
以下、総務省HP掲載資料の抜粋です。
【バーチャルオフィスへの対応について】
答申案/総務省 情報通信審議会 電気通信事業政策部会 電気通信番号政策委員会(第32回)配付資料・議事録より⇒
どういうことか?
例えば、大阪の人が、東京のバーチャルオフィスを契約すれば、実態はないのに、東京の住所を持ち、さらに03番号を所持して、大阪にいながら、03の電話を受けることができるわけです。
これが、総務省としては、03番号は東京23区内の相手にかかるというルールから逸脱しているのと、犯罪で使われたケースが多々発生したため、規制しようという動きがありました。
その方向性の会議で、これを「厳格に」適用しようという方向性の答申となっています。
といういことで、現状だめではないが、近い将来、バーチャルオフィス経由で契約した電話番号は使えなくなる恐れが高いということです。
2022年6月末で、株式会社Karigoというバーチャルオフィス事業者が提供するtoonesという電話サービスがサービスを停止する事態となりました。これは、2021年11月の総務省答申を見て、事業継続が難しいという判断をしたからのようです。
弊社には、現在の番号を継続できないかという相談が多数あり、いくつかの企業様には、番号そのままに、別のサービスに移行していただきました。
解決策は独立系クラウドPBX
バーチャルオフィス提供のクラウドPBXを契約し、バーチャルオフィスの住所をもとにもらった電話番号は、継続できない可能性がありますし、そもそも、将来オフィスをきちんと構えて、電話機を接続して使いたいとなっても、利用ができません。
それであれば、クラウドPBX事業者と直接契約し、03や06を取得した方が、将来オフィスを移転してもずっとその固定電話番号を利用できますし、電話機を設置してオフィスで利用することも可能、はるかにメリットが高いです。
クラウドPBXについては以下の記事で詳しく解説しています↓
まとめ
バーチャルオフィスの選び方のポイントとして、今回固定電話番号にフォーカスして説明をさせて頂きました。いくつかの方式があるので、どの方式になるかを確認しておくべきでしょう。
また、できるなら、バーチャルオフィス経由ではなく、クラウドPBXを直接契約する方をお勧めいたします。
それと、5大バーチャルオフィス事業者を比較した記事がこちらになります↓
以下は、上記リンクで比較している事業者の電話提供方式です。
サービス名 | 電話提供方式 |
レゾナンス | 電話秘書代行サービスのみ |
karigo | 電話転送方式 or 電話秘書代行サービス |
ユナイテッドオフィス | 電話転送方式 or クラウドPBX提供 |
ワンストップビジネスセンター | 電話転送方式。 |
リージャス | 電話転送方式 or 電話秘書代行サービス |
各社でそれぞれ違うようですね。このうちkarigoでは、クラウドPBXとしてtoonesを提供していたのですが、これを廃止したようです。
バーチャルオフィス提供の電話は、今後どうなるかわからない部分もありますので、
まずは独立系のクラウドPBXを検討しましょう。
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株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
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