固定資産税と聞くと、
通常、不動産を所有している人が払うものだと思いがちです。
ところが、固定資産税は別に、不動産に限った税金ではないのです。
例えば、パソコン、椅子、机、ロッカー、厨房機器、陳列ケースなども
固定資産税の対象になります。
これらの資産を「償却資産」と呼びます。
「償却資産」は減価償却を行います。
コピー機を150万円で4月に購入した場合の固定資産税を計算
してみましょう。
「コピー機」の耐用年数は、5年になります。
また、固定資産税の税額は、
課税標準額×1.4%で計算されます。
課税標準額は、評価額と理論帳簿価格を比べて、
高いほうの金額のことです。
「評価額の計算」
何月に買ったかは関係なく、半年で評価する方法
固定資産税は初年度と次年度以降の計算方法が異なります。
?初年度
取得価額 減価率 評価額
150万円×(1?0・369×0.5)=1,223,250円
?2年目以降
1,223,250 ×(1?0.369)= 771,870円
初年度のみ減価率に0.5をかけます。
「理論帳簿価格」
何月に買ったかを考えて、月ごとに償却する方法
?初年度の固定資産税は、
取得価額 減価率 評価額
150万円×(1?0・369×8÷12)=1,131,000円
評価額
1,131,000 は前述の取得価額の計算で出した 1,223,250円と比べると
低いので、
1,223,250円が課税標準額になります。
1,223,250円 × 1.4% = 17,125円
ということで、初年度の固定資産税は、17,125円となります。
ただし、このケースのように課税標準額が、
同一市区町村内で150万円未満の場合は、固定資産税は課税されません。