法人の通信費、電話料金削減で通話の課金秒数変更による削減事例
法人の通信費、電話料金は、基本料よりも通話料がかかっている?
電話料金は、基本的には、以下の2つで構成されています。
最近はIP電話を使っている企業が多いと思いますので、実は基本料金はかなり安いです。
一例ですが、以下のような料金になります。
(社員数 15人程度の企業:電話、FAX2番号で、4人同時通話を確保する場合)
項目 | 料金 |
ひかり電話オフィスエース(基本料:1番号、1ch含む) | 1,100円 |
追加番号 1番号 | 100円 |
追加ch 3 | 1,000円 |
合計 | 2,200円 |
昔からのNTTのISDN回線やソフトバンクおとくラインを使っている場合は、基本料の削減余地がありますが、
IP電話の場合、ほとんど通信費の削減余地はありません。
それよりも、通話料の方が削減が可能です。通話料は、業種にも依ると思うのですが、多く発信する企業の場合、毎月3万円とか、10万円とかかっていると思います。ここを削減することが可能です!
その方法が、課金秒数の変更です。
通話料を削減する課金秒数の変更とは?
通話料は、実際に通話した時間で、課金されるわけではなく、課金秒数ごとに、区切って課金されます。
例えば、NTTの場合固定電話宛は、180秒(3分)課金ですが、実際には30秒しか通話しないケースもあると思います。この場合も、180秒分の課金になります。
特に発信がメインのコールセンターや、飲食店等でお客様に予約の確認をするのが多いなど、短時間通話が多い場合、課金秒数を短くした方がお得になります。
弊社では、クラウドPBXやKDDIへの切り替えで、90秒課金、1秒課金なども提供しております。
NTT | クラウドPBX P社 | KDDI | |
固定電話宛通話料 | 8円/3分 | 4.6円/90秒 | 0.08円/1秒 |
携帯電話宛通話料 | 17円前後/1分 | 8円/30秒 | 0.3円/1秒 |
通信費、電話料金が課金秒数でどう変わるのか?
固定電話へ発信する場合
通話時間 | NTT | クラウドPBX P社 | KDDI 秒課金 |
1秒 | 8円 | 4.6円(42.5%削減) | 0.08円(99%削減) |
30秒 | 8円 | 4.6円(42.5%削減) | 2.4円(70%削減) |
60秒 | 8円 | 4.6円(42.5%削減) | 4.8円(40%削減) |
90秒 | 8円 | 4.6円(42.5%削減) | 7.2円(10%削減) |
120秒 | 8円 | 9.2円(15%増加) | 9.6円(20%増加) |
150秒 | 8円 | 9.2円(15%増加) | 12円(50%増加) |
180秒 | 8円 | 9.2円(15%増加) | 14.4円(80%増加) |
210秒 | 16円 | 13.8円(13.8%削減) | 16.8円(5%増加) |
こうしてみると、どのくらいの通話時間が多いかで、最適な課金秒数が変わってきます。秒課金プランは、60秒程度までの通話が多い場合はすごくいいのですが、120秒を超えたあたりから、NTTよりも高くなってきてしまいます。
こうしてみると、何秒通話するかで、お得度がかなりかわってくることがわかりますね。
携帯電話へ発信する場合
通話時間 | NTT | クラウドPBX P社 | KDDI 秒課金 |
1秒 | 17円 | 8円(53%削減) | 0.3円(99%削減) |
30秒 | 17円 | 8円(53%削減) | 9円(48%削減) |
60秒 | 17円 | 16円(6%削減) | 18円(5%増加) |
90秒 | 34円 | 24円(30%削減) | 27円(21%削減) |
120秒 | 34円 | 32円(6%削減) | 36円(5%増加) |
150秒 | 51円 | 40円(22%削減) | 45円(12%削減) |
180秒 | 51円 | 48円(6%削減) | 54円(5%増加) |
210秒 | 68円 | 56円(18%削減) | 63円(8%削減) |
携帯電話の場合、KDDIの秒課金よりも、クラウドPBX P社の方が20秒くらいの超短時間通話を除けば、どの秒数かけても、通話料は多く削減できそうです!
しかし、実際の発信通話時間によって、最終的な通信コストは変わってきます。
実際のコスト削減シュミレーション事例
ということで、実際の通話データから、シュミレーションをしてみました。多かったのは、30秒以上60秒未満の通話時間が多い企業さんの事例です。
(固定電話)
通話秒数 | 件数 | NTT | クラウドPBX P社 | KDDI |
30秒未満 | 946 | 7,568円 | 4,356円(43%削減) | 1,672円(78%削減) |
30秒以上60秒未満 | 1628 | 13,024円 | 7,480円(43%削減) | 5,412円(59%削減) |
60秒以上180秒未満 | 990 | 7,920円 | 6,842円(14%削減) | 7,612円(4%削減) |
180秒以上 | 154 | 2,464円 | 2,838円(15%増加) | 3,762円(52%増加) |
固定電話宛通話料合計 | 30,976円 | 21,516円(31%削減) | 18,458円(41%削減) |
KDDIさんにすると、約4割削減という結果に。
(携帯電話)
通話秒数 | 件数 | NTT | クラウドPBX P社 | KDDI |
30秒未満 | 220 | 3,740円 | 1,760円(53%削減) | 1,166円(69%削減) |
30秒以上60秒未満 | 154 | 2,618円 | 2,464円(6%削減) | 2,266円(14%削減) |
60秒以上90秒未満 | 88 | 2,992円 | 2,112円(30%削減) | 1,870円(48%削減) |
90秒以上120秒未満 | 110 | 3,740円 | 3,520円(6%削減) | 3,322円(12%削減) |
120秒以上 | 154 | 10,472円 | 9,856円(6%削減) | 10,230円(3%削減) |
携帯電話宛通話料合計 | 23,562円 | 19,712円(17%削減) | 18,854円(20%削減) |
携帯発信は、30秒未満が一番多かったです。そういった短い通話には、秒課金が威力を発揮して、69%も削減にかります。最終的にこちらも、KDDIさんの方がお得になるという結果になりました。
なお、これは比較的短い通話時間が多いコールセンター部門のある企業様だったので、こういう結果になりました。どのくらいの通話時間かで、結果は変わってきますので、ご注意ください。
まとめ
法人の通信費、電話代金を削減するには、IP電話だと基本料がそもそも安いので、通話料がポイントになってきています。その時に大事になるのは、課金秒数です。しかし、常に1秒課金がいいわけではなく、どの課金秒数がいいかは、実際自社でよくかかっている発信時の通話時間次第で変わってきます。
NTTにいえば、通話明細を貰えますので、そちらを見てみましょう!
なお、課金秒数の変更は、KDDIさん等直接電話会社に相談しても変更はできません。弊社のような代理店を通していただく必要がありますので、まずはご相談下さいませ
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株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
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