AppSheetとPower Appsを比較して解説!
専門的なプログラミングの知識がなくてもアプリケーションをスピーディーに開発できる「ローコード」。
代表的なローコードツールとして有名なのが、Google Cloud のサービスの1つとして提供されている「AppSheet」、マイクロソフトが提供している「PowerApps」の2つです。
本記事では、AppSheetとPower Appsの特徴、料金などを比較しながら詳しく解説していきます。どのローコードツールを導入するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
AppSheetとは
はじめに、AppSheetについて改めて説明します。
AppSheet とは、Google Cloud のサービスの1つとして提供されている「ノーコードでアプリケーションを開発できるプラットフォーム」です。AppSheetでは、画面上での設定や関数の記載により現場で使えるアプリケーションをすぐに構築できます。
また、GoogleスプレッドシートやGmailなど普段業務で使っているデータを使用してアプリ開発ができるため、データベースなどの環境構築の手間はありません。AppSheetは「Google Workspace」の各サービスと連携できる点も特徴です。
※Google Workspaceについては、以下の記事で詳しく解説しています。
例えば、Gmailの画面上にAppSheetで作成したアプリを表示して、Gmail上で操作したり、AppSheetで顧客情報を一元管理したりといった作業を実施できます。
AppSheetの料金
AppSheetの料金は、以下の表の通りです。
Free | Starter | Core | Enterprise Standard | Enterprise Plus | |
料金 | 無料 | $5/ユーザー/月 | $10/ユーザー/月 | 問い合わせが必要 | 問い合わせが必要 |
利用できる機能 | ・一通り基本機能を利用できる
・外部公開不可 |
・基本的なアプリ開発
・自動化 |
・NFCの利用やセキュリティ管理
・メールでのサポート |
・機械学習
・外部API の利用 |
・ガバナンスポリシーの策定
・Google AIなど高度なデータ接続も可能 |
Appsheetは作成したアプリを外部へ公開しない限り、無料で利用できます。最大10ユーザーまでは無料で共有することが可能です。
外部公開や10ユーザー以上で利用する場合は、Starter、Core、Enterprise Standard、Enterprise Plusから選ぶことになります。Enterprise Standard、Enterprise Plusの料金に関しては、問い合わせが必要です。
Power Appsとは
続いて、Power Appsについて説明します。
Power Appsとは、Microsoft社が提供しているローコード・ノーコードでアプリケーションを開発できるプラットフォームのことです。
Power Appsは豊富なテンプレートを利用して、PCにインストールするタイプやスマホアプリなど、様々な種類のアプリケーションを作成することが可能です。分かりやすい管理画面も特徴であり、直感的な操作によって開発作業を効率的に実施できます。
また、PowerAppsは「Microsoft Power Platform」のサービスの一つとなっています。Power Platformは以下の4つのサービスで構成されています。
- Power Apps(ローコードでのアプリ開発)
- Power Automate( ワークフローの自動化)
- Power BI(データベースのデータ分析・可視化)
- Power Virtual Agent(チャットボットの作成)
これらを組み合わせて利用することで、幅広い業務に対応できます。
Power Appsの料金について
Power Appsは、「サブスクリプション」と「従量課金プラン」の2つの料金プランがあります。
サブスクリプションは、1ユーザーが1アプリを利用できる「アプリごとのプラン」と、1ユーザーが複数アプリを利用できる「ユーザーごとのプラン」があります。
従量課金プランは、ユーザーが利用した分だけ料金が増加する仕組みです。
プラン名 | サブスクリプション プラン | 従量課金プラン | |
アプリごとのプラン | ユーザーごとのプラン | アプリごとのプラン | |
料金 | ¥625 ユーザー/アプリ/月 | ¥2,500 ユーザー/月 | ¥1,250 毎月 1 つのアプリ 1人のアクティブ ユーザーあたり |
カスタム アプリの構築と実行 | 1 つのアプリまたは 1 つのポータル | 無制限 | 1 アプリ |
Microsoft Dataverse の使用 | ・50 MB のデータベース容量
・400 MB のファイル容量 |
・250 MB のデータベース容量
・2 GB のファイル容量 |
・1GB のデータベース容量
・1GB のファイル容量 |
主な機能 | ・既成およびカスタム コネクタの使用
・オンプレミスのコネクタおよびゲートウェイの使用 ・カスタム エンティティの作成とアクセス ・プレミアム コネクタを含む Power Automate の使用権 ・非同期およびカスタムのリアルタイム ワークフロー |
また、Microsoft 365をすでに利用している場合、その中に「Power Apps for Microsoft 365」というライセンスが含まれているため追加料金を払わなくても利用できます。
Microsoft 365については、以下の記事で詳しく解説しています。
以下のプランから「Power Apps for Microsoft 365」を利用することが可能です。
● Office 365 E1
● Office 365 E3
● Office 365 E5
● Microsoft 365 Business Basic
● Microsoft 365 Business Standard
● Microsoft 365 Business Premium
● Microsoft 365 E3
● Microsoft 365 E5
● Microsoft 365 F3
Google Workspaceを利用している・外部公開しない企業はAppSheetがおすすめ!
普段の業務でGoogle Workspaceを利用している、またアプリケーションを外部に公開しないという企業にはAppSheetがおすすめです。
前述した通り、AppSheetはGoogle Workspaceのサービスと連携しやすい点が魅力です。また、アプリケーションを外部に公開せず、10ユーザー以下で利用する場合、無料で利用できるAppSheetが良いでしょう。
Microsoft 365をすでに利用している企業はPowerAppsがおすすめ!
Microsoft 365を利用している企業の場合、「Power Apps for Microsoft 365」を追加料金を払わず利用できるため、PowerAppsがおすすめです。
ただし、Power Apps for Microsoft 365は、以下の3つの制限がある点には注意する必要があります。
● Dataverse を使うことができない。
● モデル駆動型アプリの構築はできない。
● プレミアムコネクタを使うことができない。
現状、Google Workspaceを利用している企業はAppSheet、Microsoft 365を利用している企業はPowerAppsを導入するのが多くのメリットを得られますが、どちらも優れたローコードツールであるのは間違いありません。
どちらも無料で始められるため、まずは無料で操作感を確かめつつ、どちらが使いやすいかを比較すると良いでしょう。
まとめ
今回は、AppSheetとPower Appsを比較しながら解説しました。
どちらも利用料金や作成できるアプリケーションの種類はそこまで差はありませんが、Google Workspaceを利用している企業はAppSheetを、Microsoft 365を利用している企業はPowerAppsを導入した方が、それぞれ得られるメリットは大きくなります。
どちらも無料プランも実施していますので、操作感などを比較したうえで導入を検討してみてください。
なお、弊社ではMicrosoft365に加えて、PowerAppsも販売しており、構築のサポートも可能です。それとIT導入補助金の支援事業者も行っておりますので、ライセンス料金を補助金を使って半額でご提供もできます。
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