オフィス移転・引越しで物件探しは何ヶ月前から始めるのがベスト?
事務所移転において、物件を探し始める時期を知ることで、現オフィスと移転先オフィスでの賃料を両方払う期間を短くすることができます。最適なタイミングを学んで無駄なコストを減らしましょう。
物件を探しを始める時期を間違えると、損をする?
そもそも物件探しの時期を間違えると、実はけっこう時間とお金が無駄になってしまうんです。
1.現オフィスと移転先オフィスの賃料を2重で払う期間がでてきてしまう。
2.早すぎると、自分が借りたい時期まで待ってもらえないので、再度探しなおすことになる。せっかく時間をかけてみても、意味がなかった!
というようなことになってしまうんです。
現オフィスと移転先オフィスの家賃を両方払う期間とは?
オフィス移転の際に、現在のオフィスと移転先のオフィスでの契約を一定期間かぶらせる必要があります。
そもそも引越しの日は、現在のオフィスと移転先オフィスの2つ両方を使うことになりますし、
内装工事をするなら、一定の工事期間を確保する必要があります。
また、現オフィスの原状回復は契約期間中に行うことが一般的ですので、
最低でも2週間、余裕を見て3週間程度は契約期間を被らせる必要があります。
解約予告期間をまずは調べよう!
最適な物件探しのタイミングを知るために、まずは現オフィスの解約予告期間を調べましょう。
解約予告期間は、必ず賃貸借契約書に記載されております。契約書の頭書部分か、もしくは中途解約条項が約款の中にあるはずです。
一般的な解約予告期間は面積によって異なります
- 30坪以上のオフィス 6ヶ月前予告
- 10~30坪のオフィス 3ヶ月前予告
- 10坪以下のオフィス 2~3ヶ月前予告
- マンション、戸建て 1~2ヶ月前予告
もちろん個々の契約ごとに異なりますので、必ず契約書にて確認しましょう。
オフィス移転のスケジュール概要
新しいオフィスを探すときのスケジュールとして、
不動産の賃貸契約の流れをまずはおさらいしてみましょう!
(1)不動産会社に問い合わせ
↓
(2)物件情報を送ってもらう・・・だいたい1~3日程度で提案があると思います
↓
(3)内見・・・予定をあわせて内見にいきます。
↓
(4)申し込み・・・競合がなければ、即日押さえられます。
↓
(5)審査・・・だいたい3~10営業日で結果がでます。
↓
(6)契約・・・たいていは審査完了後引っ張れて2週間程度。30坪以上のオフィスなら、2ヶ月くらいまで伸ばせるケースもあります。
↓
(7)賃料発生日以降に入居
という順序になります。
基本的には、物件を見て申し込みをする日から、1か月後には
家賃が発生し始めると思ってください。
※マンションオフィスだと、1ヶ月先にはできないケースもありますし、逆に、大型のオフィスでもっと先延ばしできるケースもあります。
逆に、店舗で特に立地にはこだわりたいのであれば、
とにかく今すぐ探して、いいものがあれば、
借りてしまう方がいいかもしれません。
ですから物件探しの時期の
目安として、
1ヶ月と10日より少し早めの
<<<「1ヶ月半前」>>>とお考えください。
ですから、3月1日なら、1月15日に探し始めることになりますね。
そこから、
多少場所にこだわりたい、何度か物件を見に行って、
いいものに申し込みを入れたい、多少賃料発生日が、
希望より早くなってもよい。
ということであれば、2ヶ月前とか、3ヶ月前から探すのも
よいでしょう。
逆に、賃料にはこだわりたい、物件は多少妥協できる。
だからなるべく希望の日に借りたい。
ということであれば、1ヶ月前から探してもいいと思います。
ここで、ご注意いただきたいのは、
審査で落ちたり、希望条件にあう物件がなかった場合に、
何度が見に行く必要があるということです。
つまり、想定外に時間がかかる場合もあるということですね。
特に、弊社の場合、お客さまがこれから起業されるとか、起業したばかりという方が多いのですが、審査に落ちるケースも当然ございます。
本当に難しそうな場合は、あからじめ、第2候補を検討いただいたりもしております。
株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
IT導入補助金を使って、50社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。
Google Workspace、法人向けサイバーセキュリティの書籍も執筆、販売中。➡アマゾンリンク