McAfee MVISIONとは?特徴や搭載機能を詳しく解説

近年の働き方改革やテレワークの普及などによって、パソコンだけではなくスマートフォンも業務で利用する企業が増えています。たとえば、オフィスで働いた後に帰宅後にスマートフォンで確認作業などをやるといった作業のやり方も可能になりました。
しかし、自宅での作業や公共Wi-Fiの利用はセキュリティリスクが伴うのも事実です。
本記事では、様々なデバイスへのセキュリティ対策が行えるMcAfee MVISIONの特徴、搭載機能について詳しく解説します。
目次
McAfee MVISIONとは
McAfee MVISIONとは、McAfee(マカフィー)が提供しているクラウドベースのセキュリティ製品です。
現在、McAfee MVISIONは「ePO」「Endpoint」「Mobile」「EDR」「Cloud」の5種類で構成されています。エンドポイントセキュリティの強化やモバイルの一元管理やセキュリティ対策など、自社の目的に合った製品を選択できる点が魅力です。
それぞれの製品の特徴について解説していきます。
①ePo
McAfee MVISION ePoは、対象のMcAfee製品をまとめて管理できます。
クラウドやオンプレミス、パブリッククラウドのどの環境にも構築でき、設定の情報やエラー情報を可視化して、円滑な管理・制御を可能にします。また、ePoはMcAfee製品以外にも「Windows Defender」との統合も行えるのも魅力です。
ePoでは多彩なレポート機能や管理者へのアラート通知など、運用・管理を円滑にできる機能を多く搭載しています。
②Endpoint
McAfee MVISION Endpointは、エンドポイントセキュリティ製品です。
近年エンドポイントのセキュリティの脆弱性を突いた攻撃が増加しています。McAfee MVISION Endpointでは、Windows Defenderをより強化・補完した機能を搭載しています。
エンドポイントセキュリティに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。


McAfee MVISION Endpointは、機械学習やロールバック機能等を搭載しており、Linuxやmacでのセキュリティ対策も可能です。
③Mobile
McAfee MVISION Mobileは、モバイル端末へのウイルス感染や乗っ取りなどの攻撃を防ぐことが可能です。
※対象OSは、IOS/Android
不正アクセスポイントへの接続防止やURLフィルタリング、アンチマルウェアなどの機能を搭載しています。
また、McAfee MVISION Mobileでは、ダッシュボードで管理しているモバイルの情報や保護状況などを可視化できるのが特徴です。これらの確認はモバイル画面からいつでも行えます。
④EDR
McAfee MVISION EDRは、最新のAI技術をフル活用した製品です。AIの分析機能を利用して、システムの継続的な監視を行います。
インシデントの収集から分析作業まで一括して行えるため、監視を担当するメンバーが経験が浅い状態であっても、分析作業を効率よく行えるメリットがあります。
McAfee MVISION EDRでは、常時データの収集を行っており、不審な動作や未知の攻撃に対して迅速に対応します。
⑤Cloud
McAfee MVISION Cloudは、社内で利用しているクラウドサービスの可視化や分析、制御などを行います。
導入の際のエージェントや手間がかかるネットワーク構成などは不要なため、導入コストを削減できます。クラウドサービスの現状把握から利用制御、一元管理まで全て対応できる点も魅力です。
McAfee MVISION Cloudでは、下記のような使い方ができます。
・サービスごとにアップロードしているデータ量やリスク分析を行う。併せて誰がどのクラウドサービスを利用しているかも把握する
・Office 365やDropbox、Google Driveなどに関する利用状況の把握、利用方法の制限やデータ保護などを行う
・パブリッククラウドのセキュリティ設定の監査、監視など
5つのラインナップを比較!
ここまでに紹介した5つのラインナップを表にまとめました。
ePO | Endpoint | Mobile | EDR | Cloud | |
目的 | 対象のMcAfee製品をまとめて管理する | エンドポイントのセキュリティ対策 | モバイル端末のセキュリティ対策 | AIの分析機能を利用したシステム監視 | 社内で利用しているクラウドサービスの可視化や分析、制御 |
主な搭載機能 | ・設定情報やエラー情報の可視化
・レポート機能 ・クラウドやオンプレミスなどどの環境にも構築可能 |
Windows Defenderをより強化・補完した機能
・機械学習 ・ロールバック機能 |
・不正アクセスポイントへの接続防止
・URLフィルタリング ・アンチマルウェア |
・AIによるインシデントの収集
・分析機能 |
・クラウドサービスの現状把握
・利用制御 ・クラウドサービスの一元管理 |
表のとおり製品ごとに目的や搭載機能が異なります。自社の目的に合わせて導入を検討してください。
McAfee MVISIONの強み
1.1IDで最大5台まで利用可
1IDで、最大5台までカバーすることができます。こういった法人向けセキュリティソフトのESET PROTECT entry クラウドやウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスは、1IDで、1台の端末しかカバーできません。
そのため、例えば、スマホとPCを使っている場合は、2ID分のコストがかかりますが、McAfee MVISIONは1IDですみます。さらに自宅のPCにもいれてもらってテレワークを促進する場合にも、追加費用はかかりません。
従業員の自宅PCだと、セキュリティソフトを入れずに使っているケースが多々ありますが、McAfee MVISIONなら、コストをかけずに最大5台までカバーが可能です。
個人向けのセキュリティソフトだと複数台使えるのが一般的ですが、法人向けではかなり珍しいと思います。
2.ランサムウェア対策でロールバック
これも、他にない珍しい機能ですが、ランサムウェアに感染し、大事な顧客データ等が暗号化されて、身代金を要求されてしまったようなケースで、そのデータをロールバック、つまり一定期間前の暗号化される前の状態に戻すことができます。
ランサムウェアに感染しないようにという対策が多いですが、感染してしまった場合のカバーができているのがMcAfee MVISIONの強みです。
3.管理画面で、端末の管理状況を把握
法人向けセキュリティソフトとしては、よくある機能ではありますが、McAfee MVISIONにも当然ついています。すべての端末でのセキュリティ監視状況が管理画面から一元的に把握できます。
これは、使ってみるとわかりますが、本当に便利ですし、安心です。セキュリティソフトを従業員が期限が切れたまま使っていることがないように把握できますし、具体的にどのPCにどんな脅威があったのかも把握できます。
4.1IDから購入可能
実は、法人向けセキュリティソフトは5台とか10台とかの最低購入数が決まっています。例えば、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービスは最低10IDからの購入になりますので、従業員が9名以下の企業にとっては利用しづらいものになっています。
しかし、McAfee MVISIONは1IDから利用ができますので、少人数だが、セキュリティ対策をしっかり行いたい企業に最適です!
McAfee MVISION料金について
2つのプランで料金が異なります。
月額料金(税別) | カバー対応端末 | |
マカフィー MVISION Protect Standard | 500円 | PCを最大5台 |
マカフィー MVISION Protect Plus | 1,000円 | PC、スマホを含めて最大5台 |
こちらは、従業員全員が同じプランである必要はありませんので、スマートフォンも仕事で使う社員はMVISION Protect Plus。PCしか使わないメンバーは、マカフィー MVISION Protect Standardというように組み合わせもOKです。
まとめ
今回は、McAfee MVISIONの特徴や搭載機能について詳しく解説しました。
McAfee MVISIONは、「ePO」「Endpoint」「Mobile」「EDR」「Cloud」の5種類が網羅的にカバーされており、かつ1IDで最大5台カバーできるのが、何よりも魅力です。また、1台から導入できるのも、中小企業には嬉しいポイントです。
本記事を参考にして、ぜひ導入を検討してみてください!
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