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AppSheet vs PowerApps!比較して徹底解説

ノーコードツール イメージ画像

ノーコードツールが普及している昨今において、多くの企業で使われているのが「AppSheet 」と「PowerApps」です。どちらも業務で使えるアプリを簡単に開発できますが、どのような違いがあるのか分からない方もいるのではないでしょうか?

本記事では、AppSheetとPowerAppsを比較解説します

AppSheetとは

AppSheet(アップシート)とは、Googleが提供しているノーコードツールのことです。AppSheetでは、業務効率化につながるアプリケーションを簡単に開発できます。

AppSheetの特徴は、Google関連のサービスと容易に連携できる点です。たとえば、GoogleスプレッドシートやGmailなど普段業務で使っているデータを使用してデータベースを構築できます。

AppSheetでは、備品発注管理アプリや勤怠管理アプリなども簡単に作成できます。下記の記事で詳しく解説してますので、ぜひ参考にしてください。

Appsheetの基本情報
1.Googleサービスとの連携
2.豊富な標準機能
3.豊富なVIEW(ビュー)
4.豊富な自動処理機能

 

 

 

AppSheetの料金は、以下の表の通りです。

Free Starter Core Enterprise Standard Enterprise Plus
料金 無料 $5/ユーザー/月 $10/ユーザー/月 問い合わせが必要 問い合わせが必要
機能 基本機能を利用できる

外部公開不可

基本的なアプリ開発

自動化

NFCの利用やセキュリティ管理

メールでのサポート

機械学習

外部API の利用

ガバナンスポリシーの策定

Google AIなど高度なデータ接続も可能

Appsheetは無料で利用できますが、アプリの共有は最大10ユーザーまでとなります。また、外部への公開もできません。

外部公開する場合は、StarterやCore、Enterprise Standard、Enterprise Plusなどのプランを選定する必要があります。

PowerAppsとは

PowerAppsとは、Microsoft社が提供しているローコードでアプリケーションを開発できるプラットフォームのことです。

Power Appsには豊富なテンプレートが搭載されており、様々な種類のアプリケーションを作成できます

PowerAppsは「Microsoft Power Platform」のサービスの一つです。Power Platformは以下の4つのサービスで構成されています。

  • Power Apps(ローコードでのアプリ開発)
  • Power Automate( ワークフローの自動化)
  • Power BI(データベースのデータ分析・可視化)
  • Power Virtual Agent(チャットボットの作成)

Power Appsの料金は、下記のとおりです。

Power Apps の開発者向けプラン Power Apps Premium Power Apps Premium
料金 無料 1ユーザー2,998円(税抜) 1ユーザー¥1,799(税抜)
カスタムアプリの構築
カスタムWebサイトの実行
データに接続する
データの保存と管理
Microsoft Dataverse8 の使用 250MBのデータベース容量 250MBのデータベース容量 250MBのデータベース容量
ワークフローの実行 1か月あたり750フロー 無制限 無制限
マネージド環境 ×
AI Builder サービス クレジット ×

参考:Power Apps の価格

AppSheetとPowerAppsを比較!

AppSheetとPowerAppsの主な違いをまとめましたので、ご覧ください。

AppSheet PowerApps
開発手法 ノーコード ノーコード&⁠ローコード
難易度 簡単 やや難しい
機能の拡張性・カスタマイズ性 普通 高い

それぞれの項目を解説します。

①開発手法

開発手法ですが、AppSheetはノーコード、PowerAppsは基本的にローコードかノーコードという違いがあります。ノーコードでは、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でアプリを構築することが可能です。PowerAppsはノーコードだけでなく、ローコードでのカスタマイズも可能です。

混同しやすいローコードとノーコードの違いについて、下記の記事で解説していますので参考にしてください。

 

 

②難易度

AppSheetはノーコードツールとなっている分、簡単な操作で開発を進められます。専門知識がなくてもアプリを開発できるのがメリットです。

PowerAppsの場合、基本的なアプリはノーコードで作成できますが、カスタマイズする際にコードの知識が必要となるケースがあります。PowerAppsは、IT部門や開発者向けのツールとして使われるケースも多く見られます。

③機能の拡張性・カスタマイズ性

AppSheetの機能は限定的となっていますが、Googleサービスと連携することで機能を拡張できます。PowerAppsは拡張性・カスタマイズ性が高く、様々なデータソースやサービスと統合することが可能です。

 

企業でのApp Sheetの活用事例

appsheet活用事例

LIXILは、App Sheetを全社に展開し、わずか9カ月で全社員5万5000人のうち3963人が1万7007個のアプリケーションを開発し、そのうち680個のアプリケーションを実際の業務で運用したといいます。たとえば、アルミサッシの型材の個数を画像認識で数えるアプリや、見積もりの管理・分析ができるアプリなどを開発。

また、AppSheetの導入を検討するうえで、LIXILではアプリ開発に必要なスキルをどのくらいの期間で習得できるかの実験を実施しました。実験結果によると、YouTubeで視聴できるノーコード開発の教材1~2日視聴するだけで簡単なアプリを作れることがわかり、AppSheetを全社員に展開することになったそうです。

もともとLIXILでは、ツールが乱立するリスクを考慮し、現場社員のアプリケーション開発を禁止していました。AppSheetを導入して、現場社員が業務上の課題を解決するために主体的にアプリケーションを開発できるようになりました。

 

まとめ

今回はAppSheetとPowerAppsを比較解説しました。AppSheetはノーコード、PowerAppsは基本的にローコード(ノーコードの開発も可能)となっています。

AppSheetの機能は限定的ですが、Googleサービスと連携することで機能を拡張できます。PowerAppsは拡張性・カスタマイズ性が高く、様々なデータソースやサービスと統合することが可能です。

それぞれの特徴を考慮した上で自社に適したツールを選定しましょう。


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