移転時のレイアウトはこの4点も考えておかないと失敗する?!
オフィス移転の際に、計画的にすすめないと、本当に大変なことになってしまう気を付けるポイントをまとめてみました。
オフィス移転先のレイアウトを考えるときには、机の配置だけでなく、以下の3点を考えておかないと失敗してしまいます。
1.電源をどこからとるのか?タップはいくつ必要か?
電源をどこからとるのかは非常に重要なポイントです。考えたいのは以下の3点です。
大きな電気容量の複合機等は専用の子ブレーカーでとれるかどうか?回路はどこでわかれているか?
大きな電気を使う複合機等の機械は、電気容量をオーバーしてブレーカーが落ちてしまう可能性があります。できれば大事なPCやサーバーとは別の分岐ブレーカー(子ブレーカー)にしておきましょう。
分岐ブレーカーとは、ブレーカーに複数設置される小さいブレーカーになります。分岐ブレーカーはブレーカー内部で、分岐ブレーカーごとに上限の電気容量が決まっていて、一気に全部のブレーカーが落ちるのを防いでくれるものです。通常子ブレーカーの上限電気容量は20Aです。
オフィス内には複数のコンセントが元から設置されていると思いますが、どのコンセントがどの子ブレーカーに接続されているのかを、事前に確認しておくと、複合機等の配置に活用できていいです。
一人あたりの電源の口は何口必要か?
電源コンセントから、配線ルートを考えてきたときに、一人当たり何口の電源タップが必要かも考えておきましょう。最近は、PCモニター、PC、携帯充電器に加えて、HUBや掃除機がけ等のために、一人3~4口は確保しておきたいところです。
必要な数の電源タップを事前に用意しておいて、家具が搬入する前に電源の配線をすませておくとと引越しがスムーズです。
電源の配線はどうするか?
電源コードの配線はどうするかも考えなければいけない問題です。
電源コードはLANケーブルや、電話線と異なり、太いのでタイルカーペットの下に隠すのが大変です。1本くらいなら、隠せなくはありませんが、やはり出っ張ってしまって不格好です。配線は主に(1)壁をはわせる (2)モールで床上を通す (3)床下を通すの3種類の方法があります。
電源コードをどう配線するのかしっかりと計画しておきましょう。
2.LAN配線を計画しておきましょう
LAN配線も考えておかないと大変なことになります。LAN配線もしっかりと計画しておきましょう。
まずは、ルーターの位置が重要です。オフィスのどこから光ファイバーがとりだせるのか、確認をしておきましょう。OAフロアがないオフィスの場合、光ファイバーの取り出し口は決まっていますので。そこから近い位置にルーターを設置することになります。
基本的には机の島ごとに、HUBの設置も必要となります。電源と一緒でルーターからHUBへの配線では壁にはわせるのか、モールで床上を通すのか、床下を通すのかの検討が必要です。
3.会議室の間仕切りを立てる場合、エアコンと火災報知器の配置に注意
もし、会議室を間仕切り工事をして作る予定の場合、
物件を見に行った時に、必ず確認したいのが、「エアコンと火災報知器の配置」です。
天井まで間仕切りを作って会議室を作った場合、中にエアコンがなければ、夏は暑いし、冬は寒いですよね。
ですので、必ずエアコンが必要です。
もし、会議室を作る予定の場所にエアコンがない場合には、エアコンを増設する必要があるのですが、オフィスビルの場合、家と異なり、ベランダがありませんので、エアコンの増設をしようとしても室外機が屋上にあるケースが多く、増設はかなり費用がかかります。
※もし、ベランダや外壁等の近い場所に室外機が置ければ、増設はしやすいです。
ですので、もし増設をする可能性があるなら、内見時には室外機置場もチェックしておきましょう!
さらに、天井まで間仕切りを立てた場合、
その区画に火災報知器を付ける必要があります。
こちらは数万円の負担で増設できますけれども、最初から会議室を作る予定の場所に、
火災報知器があれば、この費用は必要ありません。
内見時には、火災報知器の場所もチェックしておきましょう!
4.引越し先での家具配置を番号で照合できるレイアウト図を用意しよう
引っ越し屋さんにどの家具をどこに配置するかを書いたレイアウト図がないと、引越し屋さんもわかりませんので、どんどん適当に設置をしていくことになります。段ボールも中を開けないと何かわからない状態だと、オフィス内の移動は自分たちですることになり、本当に大変です。
引っ越しの梱包作業をするときに、段ボールに数字をマジックで書いて、それを移動先のオフィスのどこに配置するかをレイアウト図に書き込んでいきましょう。
今回ご紹介した3点を計画的にすすめないと引越しは本当に大変になってしまいます。配線関係の問題が後から発覚すると、家具を置いた後にまた、床をはがすことになり、本当に大変です。
事前にしっかりと計画をしてオフィス移転にのぞむようにしましょう!
株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
IT導入補助金を使って、50社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。
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