テレワークとリモートワークの違いをわかりやすく解説!
新型コロナウイルス感染症の影響で働き方が改めて見直されたこともあり、テレワーク、リモートワークという言葉をよく耳にするようになりましたね。
このテレワークとリモートワークという言葉、似たような意味ということもあり、混同してしまっている方も実は多いのではないでしょうか?
本記事では、テレワークとリモートワークの違いについて、分かりやすく解説していきます。
最後まで読むことで、テレワークとリモートワークの違いが明確に理解できます。相手の立場やその場の雰囲気に合わせて、うまく使い分けることができるようになりますよ!
テレワークとリモートワークに明確な違いはない
結論からいいますと、テレワークとリモートワークに明確な違いはありません。
テレワークはtele(離れた)+work(働く)、リモートワークはremote(遠隔・遠い)+work(働く)という造語です。どちらもオフィスから離れた(遠い)場所で働くという意味になります。このように単語の意味自体に違いがないこともあり、この2つの言葉は混同されてしまうことが多いです。
しかし厳密に言うと、テレワークとリモートワークは全く同じというわけではありません。
どこが違うのか、これから解説していきます!
テレワークとリモートワークの違いは定義の有無
テレワークとリモートワークの違いは、下記の1点になります。
テレワーク=言葉の定義がある。 リモートワーク=言葉の定義がない。
テレワークは、厚生労働省や一般社団法人日本テレワーク協会によって、このように定義されています。
「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」
引用元:テレワーク総合ポータルサイト
またテレワークの導入・運用ガイドブック、テレワークモデル就業規則などもこちらのサイトから閲覧できます。
テレワークは基本的に、在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務の3つの勤務形態があると明確に定められています。
一方、リモートワークは近年になって、自然発生的に使われるようになった言葉です。特定の働き方を指す明確な定義はありませんので、遠い場所で働くこと全般をリモートワークと総称して呼ぶことができます。どちらかといえば、リモートワークの方が、カジュアルな場で気軽に使いやすい傾向が強いです。
テレワークにおける3つの勤務形態。それぞれの特徴を解説!
社会、企業、働く人それぞれにメリットが大きいといわれているテレワーク。
ここではテレワークの3つの勤務形態である在宅勤務・モバイルワーク・サテライトオフィス勤務について、それぞれの特徴を解説していきます。
在宅勤務
在宅勤務とはその名のとおり、自宅で仕事をする勤務形態のことです。
自宅で働くことによって、通勤や移動などのストレスや精神的な負荷を軽減することができ、その分社員の生産性アップにつながり、売上アップが期待できます。ただオフィスでの作業に慣れてしまっている人にとっては、仕事とプライベートの区別が難しいというデメリットもあります。
モバイルワーク
モバイルワークとは、ノートパソコン、スマホ、タブレットなどのモバイル端末を利用して、オフィス、自宅、施設など特定の場所にとらわれず、どこでも自由に仕事をする勤務形態のことです。
働く場所の例として、コアワーキングスペース、カフェ、移動中の電車内などが挙げられます。モバイルワークは移動や出張が多い営業職に特に適しています。移動中の電車内でも仕事をすることで、業務の効率化が期待できます。
デメリットは、モバイル端末の紛失や盗難、無線LAN利用時の不正アクセスなど、セキュリティリスクが高いことです。
サテライトオフィス勤務
サテライトオフィス勤務とは、本拠地のオフィスから離れた場所に設けたシェアオフィス、コアワーキングスペースなどで仕事をする勤務形態のことです。遠隔地でも本拠地のオフィスと近い環境、設備で仕事ができるのが最大のメリットです。
デメリットは、本社とは離れて仕事をする分、詳細な業務指示や細かいニュアンスなどが伝えにくいという点です。また社員の勤怠管理を行うことが難しくなることもデメリットの一つとして挙げられます。
オフィスをテレワークで活用しやすいレンタルオフィス・シェアオフィスに移転するのも1つの手です。コスト削減にもつながります。
リモートワークでの多様な働き方を一挙ご紹介!
続いてリモートワークの代表的な勤務形態を紹介していきます。
ハイブリッド・リモートワーク
ハイブリット・リモートワークとは、オフィス勤務とリモート勤務を柔軟に組み合わせた勤務形態のことを指します。
自宅での勤務、オフィスでの勤務、それぞれでメリットやデメリットもあれば、個人個人の好みも勿論あります。例えば、出社しないとできない仕事がある、または会議がある場合はオフィス勤務、育児や介護などを優先したいときは自宅でのリモート勤務を選択するなど、各々に合わせた柔軟な働き方を実現することができます。
フルタイム・リモートワーク(フルリモート)
フルタイムリモートワークとは、勤務時間内は完全に社外で働く勤務形態になります。
オフィスで対面した状態で行われてきた会議や打ち合わせなども、現在ではZoom、Teams、スカイプなどを利用して十分に対応できるようになりました。ここで挙げた3つ以外にも、様々なコミュニケーションツールが世の中に存在します。これらのコミュニケーションツールの登場によって、以前よりもフルリモートでの勤務体制を構築しやすくなりました。
リモート・アウトソース
リモート・アウトソースとは、リモートでの仕事というのはこれまで紹介してきた勤務形態と同様ですが、正規雇用ではなく外部契約として働く勤務形態のことです。
一般的には、企業と業務委託契約を結んで働きます。高単価で契約できるというメリットもありますが、成果を出せなかった場合は契約を更新してもらえなくなるといった厳しい面もあります。
テンポラリー・リモートワーク
テンポラリー・リモートワークとは、temporary(一時的、臨時的)+remote‐work(遠隔勤務)という言葉の意味の通り、一時的に遠隔で勤務する働き方です。
これまで紹介してきた働き方と大きく違う点は勤務時間が固定されていないということです。非正規雇用者に対して一時的な業務を依頼するというパターンが多いです。
1つの会社の組織の中で、ハイブリット・リモートワークで働く人、フルリモートで働く人もいれば、リモートアウトソースやテンポラリー・リモートワークといった契約で仕事をしている人が混在しているという状況が、近年増えてきました。
家庭状況や経済状況、希望によって、働く場所や勤務形態、契約を選択できるようになったことで、以前よりも働きやすい社会になってきました。
テレワークとリモートワーク。組織によって使われ方が異なる
テレワークとリモートワーク、組織の種類によって使われ方が違います。
テレワークとリモートワークが、どのような組織で使われる傾向にあるのか覚えておくことで、使い分けもしやすくなります。
それぞれ解説していきます!
テレワークは政府、公的機関、大企業で使われる傾向
テレワークは元々政府が推し進めてきた働き方改革の施策の一つでもあったことから、政府、公的機関、大企業などで使われる傾向があります。新型コロナウイルスの対策としてニュース番組などで、「テレワークをできるだけ導入してください。」という言葉を何度も耳にした方も多いでしょう。
厚生労働省のホームページでもテレワークのガイドラインが掲載されており、仕事の場ではテレワーク、もしくは在宅勤務と呼ぶケースが多いです。
リモートワークはIT企業やクリエイティブ職で使われることが多い
一方のリモートワークは、エンジニアやデザイナーといったIT関連の仕事をしている人や、Webデザイナーなどのクリエイティブな仕事をしている人の中で使われることが多いです。
このような職種では、チーム単位でのプロジェクト型の仕事が多く、一つの仕事を複数人で担当します。リモートワークは「チーム単位で協力して仕事をする」といった意味合いもあるため、このような業務のスタイルにマッチすることから、多く使われています。
カジュアルな会話であればリモートワークが多く使われる
テレワークが政府、公的機関、大企業などで使われていて堅いイメージがあるので、仕事以外のプライベートの場では、リモートワークの方を使う人が多いです。
ただテレワークのことをリモートワークと言っても、逆にリモートワークのことをテレワークと言っても、意味としては通じてしまうのが現状です。そもそもそれぞれの単語の意味、使い方を細かく気にしている人の方が少数でしょう。
テレワークとリモートワークはどう違う?
「テレワーク」と「リモートワーク」はほぼ同義で使われますが、文脈による使い分けを理解しておくと、制度設計や情報収集で混乱しません。整理すると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味の重なり | どちらも『離れた場所で働く』ことを指し、日常会話では同義で使われる |
| テレワークの文脈 | 行政・制度・助成金など公的文脈ではテレワークが広く使われる |
| 働き方の分類 | 在宅勤務・モバイルワーク・サテライト勤務などはテレワークの一形態 |
| リモートワークの語感 | IT業界などで口語的に使われることが多い |
ポイントは、言葉の違いそのものより「自社が何を指してその言葉を使うか」を定義することが重要だという点です。用語にこだわるより、対象者・対象業務・働く場所の範囲を明確にしておくことが、制度設計の混乱を防ぐ出発点になります。特に規程や助成金など公的文脈では、
用語の整合が手続き上の意味を持ちます。
中小企業は制度設計で何を重視すべき?
用語の整理より実務で重要なのは、自社の制度として何をどう定義するかです。中小企業が押さえる観点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象の定義 | 誰が(職種・雇用形態)どの業務で利用できるかを明確にする |
| 場所の範囲 | 在宅のみか、サテライト・モバイルも含むか、利用できる場所を定める |
| 運用ルール | 勤怠管理・情報セキュリティ・通信費等の扱いを規程に明文化する |
| 公的文脈との整合 | 助成金・規程では公的に通用する用語(テレワーク等)に合わせる |
最大のつまずきは、言葉の定義が曖昧なまま運用し、対象や範囲の認識が人によってずれることです。制度は言葉でなく定義と運用ルールで機能します。当社は中小企業のテレワーク制度設計を、対象・範囲の定義から規程整備・運用定着まで伴走支援しています。用語論より、
自社にとっての定義を明確にすることが実務の要点です。
用語・制度整理チェック

テレワークとリモートワークの違いとは、テレワークとリモートワークは、どちらも離れた場所で働くことを指しほぼ同義で使われる言葉のことです。
日常会話では同義ですが、行政・制度・助成金など公的文脈ではテレワークが広く使われ、在宅勤務・モバイルワーク・サテライト勤務などはテレワークの一形態に位置づけられます。
リモートワークはIT業界などで口語的に使われることが多い語です。
重要なのは言葉の違いそのものより、自社が何を指してその言葉を使うかを定義することで、対象者・対象業務・働く場所の範囲を明確にしておくことが制度設計の混乱を防ぎます。
特に規程や助成金など公的文脈では用語の整合が手続き上の意味を持ちます。
制度は言葉でなく定義と運用ルールで機能するため、自社にとっての定義を明確にすることが実務の要点となります。
以下に、押さえるべき要点とその内容を整理します。
| 項目 | ポイント | 解説 |
|---|---|---|
| 意味 | ほぼ同義 | どちらも離れて働くことを指す |
| 公的文脈 | テレワークを使用 | 行政・助成金で広く用いられる |
| 分類 | 在宅等は一形態 | モバイル・サテライトも含む |
| 定義 | 対象と範囲を明確化 | 誰が・どの業務・どこで利用か |
| 実務 | 定義と運用で機能 | 用語論より規程整備が重要 |
より詳しい一次情報は公式の解説もあわせてご確認ください。
この記事のよくある質問(FAQ)
本記事に関して、よく寄せられる質問をまとめました。
Q. テレワークとリモートワークは違いますか?
A. ほぼ同義で使われますが、文脈で範囲が異なる場合があります。用語の差より、自社でどの働き方を指すかを定義することが実務上重要です。
Q. 在宅勤務との関係は?
A. 在宅勤務はテレワークの一形態です。ほかにサテライトオフィスやモバイルワークも含まれ、自社が対象とする形態を明確にすることが重要です。
Q. 用語の違いは実務に影響しますか?
A. 用語自体より、対象範囲・対象者・ルールの定義が曖昧だと制度運用に支障します。呼称を統一し、適用範囲を明確にすることが重要です。
Q. 中小企業は何を重視すべきですか?
A. 用語論より、対象業務・IT環境・セキュリティ・労務ルールの整備を重視します。自社に合う形を定義し、環境を整えて運用することが重要です。
関連情報・お問い合わせ
まとめ:テレワーク=リモートワークの認識で問題ない

混同されがちなテレワークとリモートワークは定義の有無に違いがあるだけで、基本的には同じような意味合いと考えて問題ないです。
それぞれの単語の意味、使い方を細かく気にしている人の方が少ないですし、どっちの言葉を会話の中で使用しても同じ意味として十分伝わってしまうのが現状です。
ただテレワークは「企業単位での取り組み」という堅いイメージで使うことが多く、リモートワークはエンジニアやデザイナーといったIT関連の仕事をしている人の間で使われることが多いです。またプライベートなどカジュアルな場ではリモートワークの方が気軽に使われやすいです。その使い方に関しても、明確なルールが決められているわけではありません。
しかし、言葉の違いや定義を知っておくことで、シーンに合わせてどちらがより相応しいのかを判断できます。テレワークとリモートワークの使い分けは、相手の立場やその場の雰囲気に合わせて行いましょう!
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