Google Workspaceで実現するメールセキュリティ対策について解説
Google Workspaceは、Googleが提供するビジネス向けのグループウェアです。メール、ドキュメント、ビデオ会議など、生産性向上に役立つ多くの機能を備えていますが、特に重要となるのが「メールセキュリティ」です。業務におけるメールの安全性は、情報漏えい・なりすまし・マルウェア感染といったリスクを回避するうえで欠かせません。
本記事では、Google Workspaceで実現できるメールセキュリティ対策の内容を紹介します。
メールセキュリティ対策が重要な理由
IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威 2025」では、2024年に社会的影響が大きかった情報セキュリティ事案がまとめられています。その中でも「ビジネスメール詐欺」は9位にランクイン(8年連続8回目の選出)しており、依然として深刻な脅威となっています。
![情報セキュリティ10大脅威 2025 [組織]](https://ardent.jp/rentoffice-consultation-center/wp-content/uploads/2025/12/スクリーンショット-2025-12-02-114452.png)
画像引用元:情報セキュリティ10大脅威 2025 [組織]
被害を受けた場合、情報漏えいや金銭的損失だけでなく、企業の信用低下・取引停止・サプライチェーン全体への影響など、ビジネス継続に関わる重大なリスクを招きます。
このような背景から、メールセキュリティを強化する重要性が高まっているのです。
Google Workspaceのメールセキュリティに関する機能と特徴
Google Workspaceは強力な暗号化技術を備えており、企業に高度なメールセキュリティ環境を提供しています。ここでは、Google Workspaceのメールセキュリティに関する機能と特徴を見ていきましょう。
①スパム・マルウェア対策
Gmailは、Google独自の機械学習技術を活用した高度なフィルタリングシステムを備えています。これにより、スパム・フィッシング・マルウェアメールを99.9%の精度で自動検出・遮断することが可能です。
②TLSによる通信暗号化
Google Workspaceには、TLS(Transport Layer Security)による通信暗号化が標準搭載されています。これにより、メール送受信時のデータ盗聴・改ざんリスクを低減することが可能です。
③添付ファイルのスキャン(サンドボックス機能)
GoogleWorkspace business standard以上のプランでは、受信前に添付ファイルを対象としたマルウェアスキャンを自動実行できます。仮想空間上で、安全だと確認がされた添付ファイルのみを受信トレイに配信します。OfficeドキュメントやPDFなど、さまざまな形式に対応しています。
④ドメイン全体の迷惑メールリスト、ホワイトリスト
通常のGmailでは、各ユーザー単位で、迷惑メールの申告をして、以後同じ相手からのメールを迷惑メール扱いにしたりしますが、GoogleWorkspaceでは、ドメイン全体で適用できる迷惑メールリストや、逆に必ず受信トレイに配信するホワイトリストの運用が可能です。
Google Workspaceのメールセキュリティの課題
Google Workspaceは強力な通信セキュリティやスパム対策を備えていますが、日本企業が求めるメールセキュリティ要件を満たすうえでは、標準機能だけでは不十分なケースがあります。特に課題となりやすいポイントを見ていきましょう。
メール誤送信防止機能が不足している
Google Workspaceは暗号化やマルウェア対策には優れていますが、日本企業で頻発する人的ミスを防ぐための機能は限定的です。たとえば、宛先や添付ファイルの間違い、BccとCcの混同、機密情報を含むファイルの誤送信を検知しにくい点など、人的ミスを防ぐ機能が不足しています。
標準機能だけでは不十分なケースがある
Google Workspaceには、スパム対策やウイルス対策、アーカイブなどの機能が揃っていますが、もともと海外製のサービスであるため、日本語・日本の業務要件に完全にフィットしているわけではありません。
日本のビジネスシーンで求められる「きめ細かいメールセキュリティ運用」に対応するためには、外部サービスを併用するのがおすすめです。
Google Workspaceを運用する際のポイント
ここでは、Google Workspaceを安全かつ効果的に運用するために押さえておきたいポイントを解説します。
レポート機能を活用して定期的なセキュリティ評価を実施する
Google Workspaceの管理コンソールには、組織内のセキュリティ状況を可視化するためのレポート機能が用意されています。異常なログインや外部共有の状況などを把握できるため、定期的に確認することで問題の早期発見につながります。
レポートの内容を踏まえて、必要に応じてセキュリティ設定の見直しや追加の対策を実施することが重要です。
従業員向けにメールセキュリティ意識向上を目的とした教育・トレーニングを実施する
以下のような取り組みも効果的です。
●メールの利用ルールや禁止事項を明確にし、従業員に周知する
●フィッシングメールの見分け方やパスワード管理など、基礎的なセキュリティ研修を実施する
●架空のフィッシングメールを送信して対応状況を確認するなど、実践的な訓練を実施する
講義形式の教育と模擬訓練を組み合わせることで、従業員のセキュリティ意識を高め、メールによる事故の発生を防止できます。
まとめ
今回は、Google Workspaceで実現できるメールセキュリティ対策の内容を紹介しました。
メールセキュリティは、企業の信頼を守るために欠かせない取り組みです。Google Workspaceの機能を最大限活用しつつ、自社のリスクや運用体制に合った対策を整備していきましょう。
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