レインズの限界。不動産屋によって出てくる物件が違う理由
不動産会社が使っている物件流通サイト「レインズ」というものが
あるのですが、
このサイトについて今日はご説明をさせて頂きたいと思います。
こちらのサイトは、
公益社団法人東日本不動産流通機構
が運営しており、
(東日本の場合)
基本無料で使えるため、
多くの不動産会社がこちらのサイトに物件を掲載して、
借主を探していきます。
■ただし、不動産会社ごとにやり方は様々で、
このサイトに掲載をせず、
アットホームやスーモといったサイトで募集を行っている
不動産会社もあり、
すべての物件が掲載されているわけではありません。
個人的な実感値ですが、
東京都心のオフィスの場合、
だいたい7割くらいが掲載されているのではないでしょうか。
※アットホームだと、4割くらいでしょうか。
■なぜ、レインズに掲載しないのかというと、
オフィスの場合以下の理由があります。
・賃料が契約した時期によって大きく異なり、
現在のテナントに募集賃料を知られたくない。
しかし、レインズに掲載するには賃料を公開する必要があるので、
掲載したくない。
・オフィスの場合、法人オーナーが多く、
信用できない不動産会社からの紹介は受けたくないので、
情報が拡散してしまうレインズには掲載せず、
信用できるところにのみ、直接メールを送っている。
■また、レインズは、少し検索がしづらいシステムになっており、
使う側のスキルが必要となります。
例えば、以下のような事例があります。
・賃料と管理費の一括検索ができません。
⇒30万円までのご依頼の場合で、
賃料を25~30万円で検索をしてしまうと、
賃料21万円、管理費9万円のような物件は、
ひっかからなくなってしまいます。
・こだわり条件がしっかりと入力されていない
⇒駐車場ありで検索をしたとしても、
駐車場が本当はあるのに、掲載時に駐車場ありとして
掲載していないものがあり、その場合検索にひっかからず、
提案漏れにつながりやすい。
■同じ依頼をしても、不動産会社によって、
提案が異なるのは、以上のような理由がありまして、
営業マンのスキルによって、
出てくる物件は異なってしまいます。
■また、医者と同じで、
不動産会社も専門分野ごとに分かれており、
大きくは売買と賃貸。
また、賃貸の中でも、住宅とオフィスと倉庫、店舗のように、
物件種別ごとに専門が分かれております。
例えば、
弊社の場合、
レインズに掲載のないオフィスビルのデータベースを保有しており、
その物件数は約27000件になります。
これは、住宅の不動産会社に依頼しても、
まず出てこない情報になります。
倉庫や、住宅、店舗でも同じようなことがあると思います。
物件探しは、その専門分野の不動産会社に依頼をするのが、
いいと思います。
株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
IT導入補助金を使って、50社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。
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