TP-LinkのL2スイッチ、TL-SG108PEがこの価格で、この機能はすごい
今回、社内でVLANを構築したいと思い、あまり費用をかけずにできるスイッチを探していたところ、
TP-Link社のTL-SG108PEがアマゾンで8000円で見つけたので、使ってみましたので、その模様をレポートしたいと思います
そもそも、スイッチとは?ハブとの違いは?
スイッチって、ハブとは違うの?という方は、以下の記事をご覧ください! ↓↓
簡単にいうと、スイッチは、ハブの上位商品で細かい設定ができるものになっています。そのスイッチの中でもグレードで分かれるのですが、
今回のTL-SG108PEは、L3スイッチの中のアンマネージプラススイッチというグレードになります。TP-Link社では、以下のイージースマートスイッチという名前になっているようです。
種類 | 特徴 | 主な利用規模 |
フルマネージスイッチ | コマンドやブラウザで設定が行える。高機能ですが、その分高価。 | データセンターやミリ秒単位での通信が要求されるところ向け |
スマートスイッチ | ウェブブラウザで設定が行える。機能も豊富で、フルマネージスイッチよりは安価。 | 数人~数十人程度のネットワーク向け |
イージースマートスイッチ(アンマネージスイッチ) | アンマネージスイッチに、VLANやQOSなど、よく使われる機能だけをプラスしたスイッチ。 | SOHO小規模ネットワークで、価格を抑えてVLANやQOSを使いたい企業向け |
アンマネージスイッチ | 設定は基本何もできない分、最も安い。 | 家庭やSOHO等小規模ネットワークで、かつ設定が不要な場合向け |
型番の違いについて
なお、TL-SG108PEには、TL-SG108Eという商品もあります。こちらはPOEがないスイッチになりますので、POEが不要なのであれば、108Eの方でもいいと思います。
また、型番のTL-SG1の後ろに続く番号は、ポート数になっています。なので、TL-SG108PEは、8ポートのハブになります。もし、16ポートがよければ、TL-SG116E(POEなし)、もしくはTL-SG1016PE(POEあり)を選ぶと、16ポートの商品になります。
TL-SG108PEの機能
主な機能は以下の通りです。
QOS、IGMPスヌーピング、リンクアグリケーション(LAG)、ポートミラーリング、ケーブル診断、ループ予防、VLAN。
機能の詳細は、再度こちらのページをご覧ください!
設定は管理ソフトで簡単!
基本英語にはなってしまうのですが、設定管理ソフトから簡単に設定ができました。
設定管理ソフトはTP-Link社のHPからダウンロードができます。「Easy Smart Configuration Utility」というソフトウェアになります。
なお、各スイッチごとにこちらの設定ソフトのページがありますので、詳細はHPで確認しましょう。
以下、設定ソフトをインストールすると以下の画面が出てきます。
自動的に、認識して、商品が出てきています。
ログインボタンからログインをするのですが、ここでID,パスワードが分からず困りました。よくよく調べてみると、最初はadmin、adminで入れました。
設定管理ソフトの解説
ログインすると以下の画面になります。基本的な設定は、画面上部に横に並んでいるメニューから行います。
ポートセッティング画面
各ポートごとに、設定ができます。Statusをdisableに変更すると、そのポートは使えなくなります。Speed/Duplexの欄で、全二重通信か半二重通信かなどを選べます。基本ここは何もしなくてもいいと思いますが。。
IGMPスヌーピング設定画面
ここで、IGMP SnoopingをEnableにすれば、IGMPスヌーピングが設定されたことになります。上記画面では、VLAN ID3のデータ送受信で、ポート3に対してIGMPスヌーピングを設定しております。通常はVLANごとに、該当するポートを全部いれると思います。
リンクアグリケーションの設定画面
こちらも設定は簡単でした。設定するLAGIDの左側チェックボックスにチェックを入れて、上記のポート番号をマウスでクリックして、applyを押せば設定完了です。
上記画面では、ポートの7と8をリンクアグリケーション設定をした状態です。
Monitoring内のPort Statisticsを選ぶと、利用状態が見れます。
ポートミラーリング設定画面
ミラーリングしたい場合は、まずStatusをEnableに変更しましょう。その後、ミラーリングしたいポートを選び、Mirrored Port内から、ミラーさせる元ポートを選んで、applyを押せば完了です。参考までに、Ingressは、入ってくるデータをミラーリング。Egressは、出ていくデータをミラーリングします。
ケーブルテスト画面
ケーブルテストは、該当ポート右側の「Test」ボタンか、一番下のTest Allを選べば、テストが始まります。テスト結果で、Normalと出ていれば、大丈夫です。また、Cable Fault Distanceは、多分、障害が起きていたら、そこまでの距離になると思います。LANケーブルが原因の障害かどうか、これで分かるのは便利ですよね。
ループ防止設定
これは、StatusをEnableにするだけで完了です。これは設定しておきたいですね。
VLAN設定画面
いよいよ、お待ちかねのVLAN設定画面です。これも、簡単で、今回は802.1Q VLAN(タグVLAN)を設定します。まずは、左側のメニューで、「802.1Q VLAN」を選び、StatusをEnableに変更し、applyを押します。
今回は、ポートの1~2をルーターにつなぐポート。3~4を総務部が使い、5~8を営業部が使い、総務部と営業部ではお互いがデータのやり取りができないが、ルーターを通して、それぞれネットは使える状態に設定しました。
①営業部の設定
VLAN IDを入れます。私は、まず2を入れました。VLAN Nameは「eigyou」にしました。
その後、UNtagged Portsで、ポートの1~2、5~8を選択し、applyを押します。
②総務部の設定
VLAN IDに3を入れました。VLAN Nameは「soumu」にしました。
その後、UNtagged Portsで、ポートの1~4を選択し、applyを押します。
また、VLAN ID 1のdefalutがきちんとポート1~8が選択されているかも確認しておきましょう。
③次に左側のメニューで、802.1Q PVID Settingを選択します。
④各ポートのPVIDを先ほど作ったVLAN IDに揃えます。ですので、ポートの1と2は、ルーターとつないで、ネットにつながるdefaltの1を選択。
その後、ポートの3と4は総務部が使いますので、PVIDは、3を設定。最後にポートの5~8は、営業部が使いますので、PVIDで2を設定して、applyを押せば完了です!
こんな画面になっていると思います!けっこう簡単ですね!
QOSの設定画面
次にQOSの設定画面です。上部メニューからQOSを選び、左側のQos Basicを選びましょう。QOSのモードが幾つかあるのですが、今回は簡単なポートベースQOSにしてみました。
各ポートごとに優先度を4段階で設定ができます。上記の例では、ポートの1と2を最優先の4にし、それ以外のポートを優先度1(Lowest)にしてみました。ここは、各自設定してみてください。簡単ですよ!
帯域幅の設定
あまり重要ではない、端末に対して、制限をかける事ができます。Ingressは、入ってくるデータをミラーリング。Egressは、出ていくデータになります。
ストームコントロール設定画面
設定したいポートを選び、Bc limit、Mc Limit、UL Limitごとに設定をします。BCはブロードキャスト、MCはマルチキャストだと思います。ULは何でしょうねえ。
また、Rateのところで、上限速度を設定して、applyを押せば完了です!
ここまでで、基本的な設定は全部になります。けっこう色々と設定ができますよね!
また、systemメニューから、他にも設定をバックアップして置く事も出来ました。けっこう細かい設定をしている場合は、保存しておくと安心ですね。
こんなにいろいろできるスイッチで、POE付ですが、それほど高くないです!
POEが要らない場合はぐっと安くなります!この価格だと、設定が何もできないスイッチングハブと変わらないのでは??
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