レンタルオフィスの完全個室とは?
働き方改革の影響で、近年レンタルオフィスやコワーキングスペース、シェアオフィスなど、さまざまな労働環境が増加しました。その中でもレンタルオフィスは、パーテーションで区切られた半個室タイプから完全個室まで、複数の種類があります。
「騒音が気になる」「電波状況が悪い」など、働く環境が整っていないと、仕事に支障をきたすこともあるでしょう。働く環境を整えるために、完全個室型のレンタルオフィスを利用してみてはいかがでしょうか。
この記事では、完全個室のレンタルオフィスについて解説をするので、利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。
完全個室とは
完全個室とは名前の通り、完全にほかの空間とは区切られた独立型のスペースを指します。すべて当てはまることは稀ですが、下記のような特徴があるオフィスの形態です。
・天井までしっかりと間仕切りされている。
・施錠できるドアが付いている
・防音性能が高く、通話しやすい
・収納スペースが用意される
・24時間出入り可能
・インターネット回線は、有線LANが引き込み可、もしくは引き込まれている。
それぞれのレンタルオフィスによって設備や環境、使える機能、料金に差があるものの、全体的に防音性やセキュリティの高さに優れています。完全個室は誰でも自由に使えるというわけではなく、個人や法人が契約して利用する点には注意が必要です。
自分の好きなように部屋のレイアウトを変えられる自由度も兼ね備えています。仕事に集中したい方に最適で、人気の高いオフィス形態のひとつです。
完全個室タイプとシェアオフィスタイプの違い
レンタルオフィスには、大きく分けて完全個室タイプとシェアオフィスタイプがあり、一長一短な特徴を持っています。
部屋タイプ | 完全個室タイプ | シェアオフィスタイプ |
写真イメージ | ||
メリット | ・セキュリティがしっかりしている ・部屋を自由にカスタマイズできる ・防音性能が高く、通話や会議をしやすい ・24時間出入りできる |
・完全個室と比べると、コストがかからず導入難易度が低い ・ほかのビジネスパーソンとの交流ができる |
デメリット | ・シェアタイプと比べると高価 ・ほかの利用者とのコミュニケーションは取りづらい |
・会話が丸聞こえなので通話がしづらい ・複数人利用はしづらい ・空間が繋がっていることで制限が多い |
とくにコストと機能性に大きな違いがあり、完全個室タイプは利用料が高い代わりにさまざまな機能が付いています。一方でシェアタイプは、制限が多い代わりに安価で導入しやすいのが特徴です。
完全個室タイプはこんな人におすすめ
上記で解説したように、完全個室タイプとシェアタイプは相反するメリット・デメリットを有しています。結論からいうと、下記4点のいずれかに当てはまる場合は、完全個室タイプがおすすめです。
・プライバシーが確保された空間を求めている
・セキュリティが気になる
・複数人での利用を検討している
・同じ場所で利用したい
プライバシーが確保された空間を求めている人
周りに人がいない方がよい、周りに声を聞かれたくない人は、完全個室がおすすめです。外で仕事をしている際にどうしても気になるのが情報漏洩のリスクです。とくにシェアタイプは後ろからPCの画面を覗きこまれないか、通話内容をほかの人に聞かれていないか、常に意識しなければなりません。
これらの悩みは、防音性能に優れた完全個室のレンタルオフィスを利用することで解決します。機密情報の取り扱い方を誤ると、取引先や顧客からの信用を失ってしまうため、意識しましょう。
セキュリティが気になる人
完全個室のレンタルオフィスには、24時間立ち入れる利便性と、鍵をかけられるセキュリティの高さをあわせ持っています。個人情報の詰まったファイル、USBメモリー、PCを持ち歩きたくない場合は、鍵付きの完全個室に収納して保管可能です。
また、同じインターネット回線を利用することでサイバー攻撃の発生リスクが高まりますが、個室ごとに独立したインターネット回線が引かれているオフィスもあるため、セキュリティに重きを置く場合は完全個室がおすすめです。
複数人での利用を検討している人
シェアタイプのレンタルオフィスでは、ほかの利用者がいることから声を発しづらい、席数が限られるため近くに座れるかわからないといった懸念点が挙げられます。
完全個室のレンタルオフィスの場合、出せる声量に限度はありますが、防音性が高いためほかの利用者を気にしすぎずにミーティングができます。 また、完全個室であれば必要に応じて近くに座ることも可能です。 オフィスによっては広めの会議室をレンタルできる場合もあるので、利用する際は問い合わせてみましょう。
同じ場所で利用したい人
シェアタイプのレンタルオフィスはさまざまな利用者が出入りするため、毎回違う席になる、混雑時に利用できないといった欠点があります。
とくに環境の変化に敏感な方は、作業効率を上げるための環境整備は必須です。固定された席で落ち着きたい、いつもと同じ場所で混雑具合を気にすることなくレンタルオフィスを利用したい場合は、完全個室の方がおすすめです。
電話が多い仕事
シェアオフィスでは、電話は電話ブース内でしかできないようにルールを決めているところが多いです。つまり頻繁に電話でやりとりをする業種だと、かなり仕事がやりづらくなってしまいます。完全個室のレンタルオフィスであれば、個室内できがねなく電話ができますので、個室タイプが向いています。
まとめ
完全個室のレンタルオフィスは、鍵付きのドアで区切られた独立型のオフィスです。鍵をかけられることからプライバシーが確保され、セキュリティ面での安心感も高まります。 防音性も高く、通話やミーティングもこなせます。
・プライバシーが確保された空間を求めている
・セキュリティが気になる
・複数人での利用を検討している
・同じ場所で利用したい
上記のいずれかに当てはまる場合は、ぜひ利用を検討してみましょう。
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株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
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