GMOトラストログインのメリット・デメリットを解説
昨今のクラウドサービスの利用増加に伴い、企業内で利用するIDやパスワードの管理が煩雑になっています。そのため、クラウドサービスでシングルサインオンを提供する「IDaaS」製品の需要が高まっています。
IDaaS(アイディーアース、またはアイダース読みます)とは、「Identity as a Service」の略称であり、シングルサインオンやユーザーID管理、多要素認証など、様々なサービスのログインを集約・管理できるサービスのことです。
IDassSの詳細は以下の記事で解説しています↓
本記事では、IDaaS製品で、日本のサービスではトップのGMOトラストログインのメリット・デメリットについて解説します。
GMOトラストログインとは
画像引用元:IDaaS製品「GMOトラスト・ログイン」
GMOトラスト・ログインとは、GMOグローバルサイン社によって提供されるIDaaS製品のことです。
GMOトラスト・ログインを導入すれば、煩雑化しやすいクラウドサービスのログイン認証を統合・管理できます。また、従業員のパスワードの使いまわしなども回避でき、企業全体のセキュリティ向上や、従業員の利便性向上などの効果が期待できます。
さらに、セキュリティ管理者の負担軽減にも繋がるでしょう。
GMOトラストログインのプラン・料金
GMOトラストログインでは、「無料プラン」と「プロプラン」の2つのプランがあります。
それぞれのプランの料金、特徴などを表にまとめました。
プラン名 | 無料プラン | プロプラン |
料金(税抜) | 無料 | 1ユーザー月額300円 |
ユーザー数 | 1名〜 ※有償オプションご利用10名〜 |
無制限 ※30名〜 |
連携アプリ数 | 無制限 | 無制限 |
ログ保管期間 | 1年 | 5年 |
シングルサインオン認証方法 | SAML認証、フォームベース認証、 Basic認証 | SAML認証、フォームベース認証、 Basic認証 |
サポート | メール/チャット | メール/チャット+電話 |
各種連携 | – | ・Active Directory連携 ・Azure Active Directory連携 ・Microsoft 365連携 ・Google Workspace連携 など |
認証強化 | – | ・パスワードレス(プッシュ通知認証) ・ワンタイムパスワード(OTP) ・クライアント認証(デバイス制限) ・IPアドレス制限 など |
GMOトラストログインは、企業の人数やセキュリティ上の課題に合わせて柔軟に導入することが可能です。
GMOトラストログインの特徴
GMOトラストログインの特徴は下記の通りです。
①クラウドサービスへの認証を強化できる豊富な機能
GMOトラストログインでは、アドレス制限やデバイス制限、ワンタイムパスワードなど、様々な方法でアクセスを制限できます。
②社内のWebシステムもシングルサインオン連携が可能
GMOトラスト・ログインのカスタムサービス登録機能によって、社内のWebシステムに対してシングルサインオンの連携が可能です。
国内の約5,000サービスとシングルサインオン連携が可能であり、様々な国産のアプリケーションをスムーズに連携できます。
③強固なセキュリティ機能
GMOトラスト・ログインサービスでは、SSLサーバ証明書やクライント証明書などの強固なセキュリティ機能を提供しています。
信頼性が高いセキュリティ機能によって、安心してセキュリティ対策を進められます。
GMOトラストログインのメリット
GMOトラストログインの主なメリットは下記のとおりです。
メリット①コストパフォーマンスの高さ
一つ目のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。
GMOトラストログインは、アプリの連携数に制限が無く、基本機能は無料で利用できます。30名以下の中小企業であれば、無料プランであってもセキュリティレベル向上や業務効率化を実現できるでしょう。
また、有料のプロプランであっても、他の企業よりも低価格の料金設定となっているため、資金に余裕があまりない企業でも導入しやすいでしょう。
メリット②煩雑な手続きがないためスムーズに運用できる
二つ目のメリットは、既存システムの修正や新しい機能の導入といった煩雑な手続きがないため、スムーズに運用できる点です。
無料プランからスタートした場合であっても、必要だと感じた機能を後からでも追加できるので、無駄なコストが掛かりません。IPアドレスの制限や、クライアント認証などのオプションも利用できるため、コストを抑えつつセキュリティを強化したいと考える企業に特におすすめです。
GMOトラストログインのデメリット
GMOトラストログインのデメリットは、下記の2点です。
デメリット①レポート機能が物足りない
GMOトラストログインの利用者の中には、レポート機能が物足りないといった声があります。
ユーザーごとの利用状況や、アプリケーションの利用人数なども把握できるようになれば、より高度なセキュリティ対策を立案できるようになるでしょう。
デメリット②通信環境が不安定だと利用しにくい
GMOトラストログインは、ブラウザベースの認証となっています。そのため、通信環境が不安定だと利用しにくい点がデメリットです。
アプリケーションベースでの認証も実現できれば、より安心して利用できるでしょう。
まとめ
今回は、GMOトラストログインのメリット・デメリットについて解説しました。
GMOトラストログインのメリット・デメリットは下記のとおりです。
【メリット】
・コストパフォーマンスの高さ
・煩雑な手続きがないためスムーズに運用できる
【デメリット】
・レポート機能が物足りない
・通信環境が不安定だと利用しにくい
GMOトラストログインは、無料で基本機能を利用でき、特に30名以下の中小企業であれば、無料プランでもセキュリティレベルを高めることが可能です。ぜひ導入を検討してみてください。
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