端末管理はなぜ必要?実施しない場合のリスク5つを解説

端末管理とは、従業員が利用するPCやスマートフォン、タブレットなどのIT機器を企業が一元的に管理することです。端末管理を適切に実施しなかった場合、具体的にどのようなリスクが生じるのでしょうか?
本記事では、端末管理の必要性や、実施しないことで起こり得るリスクについて詳しく解説します。
端末管理の必要性
端末管理は、企業にとってセキュリティ対策の強化と業務効率化の推進の両面において欠かせない取り組みとなっています。
従業員が利用しているPCやスマートフォン、タブレットなどの端末を適切に管理しないと、企業の機密情報や業務システムに容易にアクセスされ、情報漏えいや不正アクセスといったリスクが高まるでしょう。
さらに、近年はリモートワークやBYOD(Bring Your Own Device=私物端末の業務利用)の普及により、社外から自社システムへ接続する機会が増え、業務で利用する端末も多様化しています。その結果、端末ごとのセキュリティレベルにばらつきが生じやすく、管理が不十分な端末は攻撃者の標的となっているのです。こうした背景から、端末管理は企業の安全性と信頼性を維持するために非常に重要な取り組みといえます。
端末管理で管理すべき項目
端末管理を効果的に実施するためには、下記の項目を網羅的に把握・統制することが重要です。
項目 | 具体例 |
ハードウェア情報 | ・PCやスマートフォンの機種、OS、シリアル番号
・利用者の氏名や所属部署 |
ソフトウェア情報 | ・インストールされているアプリやソフトウェアの一覧
・ライセンスの利用状況や有効期限 |
セキュリティ設定 | ・パスワードポリシーや認証方法の適用状況
・データ暗号化やウイルス対策ソフトの導入状況 ・OSやアプリのアップデートの有無 |
ネットワークの利用状況 | ・社内外ネットワークへの接続ログ
・アクセス先や通信履歴の把握 |
利用状況・操作ログ | ・業務時間外の利用状況
・外部ストレージやクラウドサービスへのデータ持ち出し ・不審な操作やアプリ利用の履歴 |
端末管理を怠ることで想定される5つのリスク
ここでは、端末管理を怠ることで想定されるリスクを5つ紹介します。
①情報漏えいのリスクが高まる
社員が使っているPCやスマホをなくしたり、盗まれたりすると、中に保存されている顧客情報や社内のデータが外部に流出する可能性が高まります。一度でも情報漏えいが発生すると、企業の信用失墜や損害賠償につながるため注意が必要です。
②不正アクセス・マルウェア感染などを受けやすくなる
OSやアプリを最新の状態に更新していない端末は、セキュリティの脆弱性が残りやすく、攻撃者に狙われやすくなります。その結果、不正アクセスやマルウェア感染などを受けるリスクが高まるため注意が必要です。
③法律違反につながる可能性がある
顧客情報や個人データを含む端末を適切に管理していない場合、個人情報保護法や業界ごとの規制などの違反につながる恐れがあります。違反が発覚すれば、罰金や行政処分を受けるだけでなく、取引先や顧客からの信頼を大きく損なうことになるでしょう。
④IT資産を有効活用できなくなる
「どの社員が、どの端末を、どのように使っているか」を把握できないと、不要な端末の維持費がかかったり、ライセンスが違法に使われてしまったりするリスクがあります。その結果、管理コストが増加し、せっかく導入したIT資産を有効に活用できなくなるでしょう。
⑤セキュリティ事故が起きた際の原因特定や復旧に時間がかかる
端末情報を適切に管理していないと、セキュリティ事故が発生しても「どの端末で何が起きたのか」を把握するのに時間がかかります。その結果、原因特定や復旧対応が遅れ、被害が拡大するでしょう。
端末管理を実施する際のポイント
ここでは、端末管理を実施する上で押さえておきたいポイントを解説します。
①管理ポリシーを策定・徹底する
まずは 「どのように端末を利用するか」 を明文化することが重要です。パスワードの強度や更新ルール、端末を社外へ持ち出す際のルールなどを明確にし、従業員へ周知徹底することで、セキュリティ事故を未然に防げます。
②MDMを活用する
複数のPCやスマートフォンを個別に管理するのは非効率であり、抜け漏れの原因にもなります。そこでおすすめなのが「MDM(Mobile Device Management)」の活用です。
MDMとは、モバイル端末を遠隔から一括管理する仕組み・ツールのことを指します。たとえば、下記のような対策を実行できます。
●端末を紛失した際にリモートでロックしたり、データを消去したりする
●業務に必要なアプリをまとめて配布・更新する
●セキュリティ設定(暗号化やパスワードポリシー)をまとめて適用する
MDMの特徴やメリットについて下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ
今回は、端末管理の必要性や実施しない場合のリスクについて詳しく解説しました。
端末管理を適切に実施することで、情報漏えいや不正アクセスといったセキュリティリスクを防止できます。リモートワークやBYODが普及する現代において、端末管理は企業にとって欠かせない取り組みといえるでしょう。
端末管理のルールを整備し、MDMなどを有効に活用しながら安心・安全なIT環境を実現しましょう。
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