IPV6とは?IPv4 over IPv6とv6プラス等の違いを詳しく解説!
IPV6とは?そもそもIPアドレスとは?
インターネットを使うには、自分のPCやスマホにIPアドレスを割り振って、ネット上の住所を決めて、通信を行う必要があります。これが無いと、データの送受信をすることはできません。HPをみたり、メールの送受信もできません。
このIPアドレスですが、今までは、IPV4と言いまして、「192.168.1.1」のような数字の住所を各PCに割り振っていました。これがPCだけでなく、スマホや自動車、冷蔵庫、炊飯器、スマートスピーカーに照明器具等ありとあらゆるものがIPアドレスを使う用になった結果、IPアドレスが足りなくなってしまいました。
IPV6とは、このIPアドレスが枯渇する問題に対処するべく、データ数を増やしたものを言います。具体的には「2408:10:2281:b00:6ee4:daff:fe50:95a8」のようなIPアドレスになります。
これによって、ほぼ無制限にIPアドレスを用意することができるようになりました。
このIPV6のIPアドレスでつなぐ接続方式をIPOE方式と言います。表にまとめると以下のようになります。
IPOE方式 | PPPOE方式 | |
IPアドレス | IPV6 | IPV4 |
特徴 | 混雑を回避するため、高速 | NTTの局を通る為、遅くなりがち |
なぜ、IPV6にすると速くなるのか?
IPV6のIPアドレスで接続する場合、トンネリングというのですが、アクセスが集中するNTTの局を通らずに、データのやり取りを行います。そのため、速度が向上するのです。
弊社で実験したのが以下のページなります↓
ただし、IPV4のアドレスに接続できなくなる?!
このIPV6方式ですが、当然、IPV4でできたHP等のアクセスが違う方式の為アクセスが出来なくなってしまいます。
現在、IPV6でできたHPと言えば、googleやyoutube等のgoogle系のサイトとfacebookなど一部になり、多くのHPはIPV4のアドレスでできています。そのため、多くのHPが見れなくなるという欠点があるんです。
それを解決したのが、「IPv4 over IPv6」サービス
このIPv4 over IPv6というサービスは、IPV4のIPアドレスのやり取りをする場合に、IPV4のアドレスを疑似的にIPV6のアドレスでカプセル化し、サーバーには、IPV6でやりとりをしているように見せる方式です。
このIPv4 over IPv6には、以下のようVNE(Virtual Network Enabler)事業者という事業者が提供するサービスを利用する必要があります。
VNE事業者 | サービス名 | 通信技術 |
---|---|---|
BBIX | IPv6 IPoE+IPv4 ハイブリッドサービス | 4rd/SAM |
mfeed(インターネットマルチフィード) | transixサービス | DS-Lite |
JPNE | v6プラス | MAP-E |
ビッグローブ | IPv6オプション | MAP-E |
NTTコミュニケーションズ | OCN v6アルファ | MAP-E |
FreeBit | ISPプレミアム(IPoE) | MAP-E |
光ファイバーには、ドコモ光やソフトバンク光、NURO、USEN、ビッグローブ光などなどかなりたくさんの種類がありますよね。この光ファイバーが上記6つのVNE事業者のどれかと契約して、IPv4 over IPv6サービスを提供しています。
また、ややこしいのですが、この6つのVNE事業者が使っている技術方式は「4rd/SAM」「DS-Lite」「MAP-E」の3つのどれかの方式になります。
4rd/SAM | DS-Lite | MAP-E | |
ルーター | ソフトバンク光で提供するBBユニットのみ対応 | 市販ルーターで対応可能 | 市販ルーターで対応可能 |
ポート開放 | 可能 | 不可 | 可能 |
法人だと、ソフトバンク光は契約がそもそもできません。そのため、使うとしたら「DS-Lite」「MAP-E」になると思われます。
また、ポート開放ができる「MAP-E」が個人的にはおすすめです。ゲームや特定のサービスで指定したポートでないと使えないものがある場合がありますので。
プロバイダーにIPv4 over IPv6のサービスは3つのうちどの技術方式を使っているかを確認しておきましょう!
まとめ
まとめになりますが、IPV6というのは、数が枯渇することが無いように大量に桁数を増やしたIPアドレスの事を言います。このIPV6アドレスを使った接続は、トンネリングという技術で、混雑を回避してアクセスができるため、高速化します。
ただ、IPV4で作られたHPの閲覧ができなくなるため、「IPv4 over IPv6」というサービスが提供されています。これを提供しているのは6つのVNE事業者で、技術方式は3つあります。
法人であれば、個人的にはMAPーE方式の方がポート開放もでき、ルーターも選べておすすめです!プロバイダーに、どの方式か確認してから切り替えましょう!
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株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
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