無料の脆弱性診断ツール「OWASP ZAP」とは?
Webアプリケーションは、検索エンジンやブラウザ版のSNS、ECサイトなどのWebサイトを構成する上で特に欠かせないものとなっています。仮にWebアプリケーションに脆弱性があれば、悪意のある攻撃者に狙われる可能性が高くなります。
実際に悪意のある攻撃を受けてしまうと、Webサイトを改ざんされたり、Webサイト内の個人情報が漏洩したりなど、重大なセキュリティ事故につながるでしょう。
Webアプリケーションの脆弱性を定期的にチャックしたいと考える企業におすすめなのが、無料で利用できる「OWASP ZAP」という脆弱性診断ツールです。本記事では、無料の脆弱性診断ツール「OWASP ZAP」について詳しく解説します。
OWASP ZAPとは
はじめに、OWASP ZAPの概要を説明します。
OWASP ZAPとは、非営利団体である「OWASP(The Open Web Application Security Project)」が開発した脆弱性診断ツールです。OWASP(オワスプ)は、2001年にアメリカで設立されたOSSコミュニティであり、ソフトウェアやWebアプリケーションのセキュリティ向上を目的に様々な活動を行っています。
OWASP ZAPでは、指定したWebアプリケーションに脆弱性がないかどうかを無料でチェックすることが可能です。また、OSS(オープンソースソフトウェア)であるため、手間が掛かる手続きは不要で誰でもすぐに利用できます。
OWASP ZAPのインストール方法について
OWASP ZAPを利用するためには、以下の流れで行う必要があります。
①Javaのインストール(https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/)
②OWASP ZAPのダウンロード(https://www.zaproxy.org/download/)
③OWASP ZAPをPCにインストールする
OWASP ZAPの診断項目
OWASP ZAPには、簡易スキャン・静的スキャン・動的スキャンという3つの診断項目があります。それぞれの診断項目の内容について詳しく解説します。
①簡易スキャン
簡易スキャンとは、プロキシを設定せずに実行するスキャンのことです。対象のWebサイトのURLを入力し、攻撃ボタンを押すだけで脆弱性診断がスタートします。ただし、簡易スキャンはプロテクトモードになっている時は利用できません。
②静的スキャン
静的スキャンとは、プロキシを設定した後にWebサイトを手動で検査する方法のことです。ユーザーがブラウザで操作を行い、操作に対してどのようなレスポンスが返ってきたのかを確認することで脆弱性を評価できます。静的スキャンの流れは以下の通りです。
①対象のWebサイトのURLを入力する
②検証したいブラウザを選択する
③「Launch Browser」を押す
④脆弱性診断がスタート
③動的スキャン
動的スキャンとは、プロキシを設定した後に対象のWebサイトを自動で検査する方法のことです。対象のWebアプリケーションに自動でリクエストを送ることによって、静的スキャンよりも高精度な検査を行えます。
OWASP ZAPの診断結果を確認する方法
OWASP ZAPによる診断を行った後、発見された脆弱性はアラートタブに追加される仕組みとなっています。脆弱性のリスクレベルは「High」「Medium」「Low」の3つです。
また、OWASP ZAPでは診断結果をレポートとしてまとめることもできます。画面上部にある「レポート」というタブから「HTML形式」か「XML形式」を選択すれば、診断結果が載っているレポートが自動生成されます。
脆弱性診断を的確に実施するためのポイント
アプリケーションの脆弱性診断は、企業のセキュリティを維持するために必須です。ここでは、脆弱性診断を的確に実施するためのポイントを解説します。
脆弱性診断は1回やって終わりではなく、定期的に実施することが大切です。特に機能の改修等を行った際には必ず脆弱性診断を行いましょう。
どのくらいのペースで脆弱性診断を行うのか、どのような改修を実施したときに診断を行う必要があるのかは企業によって異なります。脆弱性診断をこれから行っていきたいと考えている企業の場合、事前に診断を行うペース等のルールを策定しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、無料の脆弱性診断ツール「OWASP ZAP」について解説しました。
OWASP ZAPでは、指定したWebアプリケーションに脆弱性がないかどうかを無料でチェックできます。OWASP ZAPはOSS(オープンソースソフトウェア)となっているため、手間が掛かる手続きは不要ですぐに利用することが可能です。OWASP ZAPは、簡易スキャン・静的スキャン・動的スキャンという3つの項目で診断を行えます。
仮にWebアプリケーションの脆弱性を放置しておくと、Webサイトを改ざんされたり、Webサイト内の個人情報が漏洩したりなど、重大なセキュリティ事故につながります。
セキュリティ事故を未然に防ぐためにも、ぜひ無料で使える「OWASP ZAP」の導入を検討してみてください!
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