IT導入補助金でベンダー登録する際のポイントとは?
IT導入支援事業者とは、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に必要なサポートを実施する事業者のことです。IT導入支援事業者になるためには、ベンダー登録が必要になります。
本記事では、IT導入補助金でベンダー登録する際のポイントについて解説します。
IT導入支援事業者の役割
はじめに、IT導入支援事業者の役割について解説します。
IT導入支援事業者は、中小企業・小規模事業者の生産性向上に資するITツールを事務局に登録する役割を担います。また、補助事業者に対して適切なITツールの提案から導入、アフターサポートまでを一貫して行い、問い合わせ対応や事務局との連絡調整も担当します。さらに、補助金の不正受給を防止するための管理・監督も実施します。
導入したITツールによって補助事業者が最大限の効果を得られるように、継続的なサポートを提供し、生産性向上と事業目的の達成を支援することも重要な仕事です。
IT導入支援事業者の登録形態
IT導入支援事業者の登録形態は「法人(単独)」「コンソーシアム」の2つの登録方法があります。それぞれの概要と登録要件を説明します。
法人(単独)
ITツールの登録から事業実施効果報告までを1つの法人が単独で行う形態です。法人(単独)で登録するには、下記の「IT導入支援事業者登録要領」に記載された21項目の要件を全て満たす必要があります。
コンソーシアム
コンソーシアムは、幹事社1社+構成員という形態です。単独でIT導入支援事業者としての要件を満たすことができない法人、または個人事業主等は、要件を満たしていれば構成員として参画できます。コンソーシアム形態での登録は、幹事社と構成員がそれぞれ要件を満たす必要があります。要件については「IT導入支援事業者登録要領」を参考にしてください。
ベンダー登録の流れ
ベンダー登録は、下記のステップで進めていくのが一般的です。
①登録要件を確認する
②必要書類を準備する
③先行登録申請するITツールの情報を準備する
④登録申請をおこなう
⑤審査・承認
それぞれの内容を解説します。
①登録要件を確認する
先述したとおり、登録要件を確認します。主な登録要件は下記のとおりです。
●法人であること
●財務状況が健全であること
●ITツールの提供実績があること
●確定申告を1度以上行っていること
②必要書類を準備する
続いて、登録に必要な情報や書類を準備しましょう。「IT導入支援事業者登録の手引き」の「2-2 登録申請に必要な情報」に入力項目や添付する書類一覧が記載されています。こちらを参考にしてください。
③先行登録申請するITツールの情報を準備する
続いて、登録申請するITツールの情報を準備しましょう。たとえば、ITツールの説明資料や、ITツールの紹介Webサイトなどの準備が必要です。「ITツール 登録要領」と「ITツール登録の手引き」の2つを参考に準備を進めていきましょう。
④登録申請をおこなう
必要な書類を揃えたら、IT導入補助金の公式サイトから申請フォームにから登録申請を行います。「IT導入支援事業者登録の手引き」と「ITツール登録の手引き」を参考にしながら必要事項を入力しましょう 。企業情報や提供するITツールの詳細を正確に記載することが重要です。
⑤審査・承認
事務局による審査が行われ、審査を通過したら正式にベンダー登録が承認されます。審査期間中に追加資料の提出を求められたら速やかに対応しましょう。
ベンダー登録でよくある質問
ベンダー登録でよくある質問と回答をまとめましたのでご覧ください。
Q:ベンダー登録とは?
ベンダー登録とは、IT導入支援事業者として公式に認定されることです。認定されたベンダーは、顧客からの信頼を得やすくなり、ビジネスチャンスの拡大につながります。
Q:ベンダー登録の費用はいくらですか?
ベンダー登録の際は費用はかかりません。しかし、登録に必要な書類の準備や審査の対応などで時間と労力がかかります。
Q:ベンダー登録でかかる時間は?
ベンダー登録にかかる時間は、申請書類の準備や審査期間を含めて1〜2か月程度です。申請書類の準備に時間がかかった場合、それ以上の期間が必要になるケースもあります。
Q:登録されているベンダーやツールを確認するには?
「IT導入支援事業者一覧(法人)」からベンダー登録済の企業名を確認できます。登録されているツールについては「ITツールの検索」から確認することが可能です。
まとめ
今回は、IT導入補助金でベンダー登録する際のポイントについて解説しました。IT導入支援事業者の登録形態は「法人(単独)」「コンソーシアム」の2つの登録方法があります。主な登録要件は下記のとおりです。
●法人であること
●財務状況が健全であること
●ITツールの提供実績があること
●確定申告を1度以上行っていること
認定されたベンダーは、顧客からの信頼を得やすくなること、ビジネスチャンスを拡大できることなど多くのメリットを享受できます。メリットや登録の手間を考慮した上で検討してみてください。
なお、ITツールベンダーの企業様向けに弊社で、IT導入補助金部分のサポートを行っております。
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