サイバー保険とは?加入するメリットを詳しく解説
近年、企業や個人がサイバー攻撃を受ける被害が増えています。サイバー攻撃とは、インターネットを経由して不正に個人情報を盗んだり、システムを破壊したりなど、企業や個人を狙った悪質な攻撃のことを指します。
サイバー攻撃を受けた場合、損害賠償やシステム復元費用など、経済的損失が非常に高額になるケースもあります。このようなサイバー攻撃による損害に対して有効なのが「サイバー保険」です。
本記事では、サイバー保険とはどのような内容なのか、加入することでどのようなメリットがあるのかを詳しく解説します。
サイバー保険とは
サイバー保険とは、サイバー攻撃による損害を保障する保険です。加入しておくことでサイバー攻撃を受けた際の損失を補償してもらい、金銭的な損害を最小限に抑えることが可能です。
補償される損害の一例としては、情報漏えいによる損害賠償、システムやデータの復元費用、サイバー攻撃への対策費用、事業中断による損失への補償などが挙げられます。
サイバー攻撃は、企業だけが対象と思われがちですが、個人を対象とした被害も起こっています。そのため、サイバー保険は企業向け・個人向けの両方が存在します。
サイバー保険と一般的な保険の違いについて
一般的な保険の多くは、火災や自動車事故などの損害を補償する内容となっています。そのため、サイバー攻撃による損害は補償対象から外されています。理由は、サイバー攻撃による被害額が高額に及ぶケースが多く、一般的な保険の内容では対応できないからです。
サイバー保険は、一般的な保険よりも保険料が割高になりますが、サイバー攻撃による損害を補償する役割を果たします。特に企業であれば、事業拡大やシステムの拡張に合わせ、攻撃を受けるリスクや被害の損失も大きくなります。サイバー保険は一般的な保険よりも専門性の高い保険になるため、補償内容や保険金の支払条件などは、加入前にしっかり確認しておきましょう。
サイバー保険の保険料の相場は?
サイバー保険の保険料は、様々な要素によって決められますが、年間数万円~数十万円程度が相場となっています。
費用を決める主な要素は、以下の5つです。
企業規模
年間の売上金額や従業員数など、企業規模が大きくなるほど保険料が高くなります。
業種
金融機関や医療機関など、個人情報漏えいが起きた際にリスクが高いとされる業種は保険料が高くなります。
補償内容
補償内容が充実しているほど、保険料も高くなります。
過去にサイバー攻撃の被害を受けたことがあるか
過去にサイバー攻撃の被害を受けている場合においても、保険料が高くなります。
サイバーセキュリティ対策の現状
サイバーセキュリティ対策がすでに施されている企業の場合は、保険料が安くなるケースがあります。
上記の要素をもとに保険料が決定されるため、加入される企業や個人によって保険料は変わってきます。詳細な費用を知りたい場合は、サイバー保険を扱う保険会社にお見積りを依頼するのがおすすめです。
サイバー攻撃の実例
サイバー保険の加入を検討する前に、まずは現実的にどのようなサイバー攻撃が起きているのかを知る必要があります。ここでは、実際に起こっているサイバー攻撃の実例を3つご紹介します。
➀不正アクセスによる攻撃
不正アクセスは、何らかの手口でIDやパスワードを入手し、不正に企業のサーバーやシステムにアクセスして個人情報を盗み取る攻撃です。不正アクセスにより個人情報が流出した場合、企業の信用失墜や被害者への損害賠償など多大な被害につながります。
➁フィッシングによる攻撃
フィッシングとは、企業や官公庁などになりすましてメールやSMSを送り、偽のWebサイトへ個人情報を入力させて搾取するサイバー攻撃のことです。氏名やサービスへのログイン情報、クレジットカード番号など、悪用されると危険な個人情報は多くあります。フィッシング攻撃を受けてしまうと、クレジットカードの不正利用やインターネットバンキングに係る不正送金などにの被害につながります。フィッシング被害の報告件数は年々増加しており、危険なサイバー攻撃の一つといえるでしょう。
③ランサムウェアによる攻撃
ランサムウェアとは、身代金要求型ウイルスとも呼ばれるコンピューターウイルスの1つです。感染するとPC内のデータが暗号化され、使用できなくなるリスクがあります。さらに、暗号化したデータを復元する対価として、金銭や暗号資産を要求される被害も多く見られます。
ランサムウェアについては、以下の記事で詳しく解説しています。詳しい内容を知りたい方は、こちらも参考にしてください。
サイバー保険に加入するメリット
ここでは、サイバー保険に加入するメリットについて詳しく説明します。
➀サイバー攻撃による経済的損害を補償してもらえる
サイバー保険に加入する最大のメリットは、経済的な負担を軽減できることです。サイバー攻撃による損害は、賠償責任、システム・データ復元費用などの多額な費用がかかるケースがほとんどです。サイバー保険に加入しておくことで、これらの費用を補償してもらえるため、経済的負担を大きく軽減できるでしょう。
また、補償内容によっては、事故対応費用や調査費用、セキュリティ対策費用、Webサイト停止中の履歴損害など、様々な内容の補償を受けられるメリットもあります。
➁サイバーセキュリティ対策を強化できる
サイバー保険に加入することで、サイバーセキュリティ対策を強化できるメリットもあります。サイバー保険に加入する際には、専門の担当者によるリスク診断や、セキュリティ対策のアドバイスなどを受けられるケースがあります。これらのサービスを受けることで、現在のサイバーセキュリティ対策が適切なのか、対策ができていないポイントはどこなのかを客観的に把握できるでしょう。
③サイバー攻撃を受けた時に専門家のサポートを受けられる
サイバー保険は、加入した後に専門家のサポートが受けられることもメリットです。万が一サイバー攻撃を受けて損害が発生した際、迅速かつ専門的な対応が必要になります。
サイバー保険には、被害を受けた後の対応をサポートする体制が整っているため、被害者自らが全て対応する必要がありません。適切な対応をしてもらうことで、スピーディーな解決が期待できるでしょう。また、サイバー攻撃を受けた場合、取引先に影響が出ることもあります。取引先との関係性を良好に保つためにも、サイバー保険を活用し、スピーディーに対応・解決することが重要です。
④別途無料で標的型メール訓練が受けられる
通常費用がかかる標的型メール訓練ですが、保険加入すると無料で受けられる保険もあります。
まとめ
今回は、サイバー保険の内容やメリットについて解説しました。
サイバー保険は、一般的な保険に比べれば、まだまだ加入率は高くありません。しかし、今後デジタル化が加速する中で、サイバー攻撃を受けるリスクはますます高くなります。サイバー攻撃による経済的損害をできるだけ軽減したい場合、サイバー保険の加入を検討すると良いでしょう。
法人向けセキュリティソフトの
料金自動一括比較サイトを新しくオープンしました!
c-compe.com⇒
株式会社アーデントは、IT導入補助金の支援事業者を行っております!
アーデントからIT導入補助金を使ってクラウドツールを導入するメリットは以下の通りです。
メリット①対象ツールを2年間、半額、もしくは1/4で利用可!
メリット②会計、経費精算、請求書処理、受発注ツール導入なら、PCやタブレットの購入も補助が受けられ半額!
メリット③補助期間終了後は、公式価格よりお値引き!
メリット④各種IT活用、DX、保守サポートでより貴社のIT化を促進、生産性を向上します!
【弊社取り扱いクラウドツール】
GoogleWorkspace※、Microsoft365、kintone、サイボウズオフィス、chatwork、LINEWORKS、マネーフォワード、freee、楽楽精算、楽楽販売、楽楽勤怠、freeeサイン、クラウドサイン、勤革時、OASIS、zoho、GMOトラストログイン、バクラクシリーズ、カスペルスキー、ESET、ウイルスバスタークラウド、NotePM、RoboTANGO、Adobe Acorbat、leaf、ロジザードZERO、DX-Suite、LANSCOPE、iTutor、INNOVERAPBX、MOTTEL※、yoom※など
※こちらのツールは補助期間終了後の値引不可
また、上記以外のツールも取り扱いできるものが多々ありますので、一度ご相談ください。
IT導入補助金2024の詳細、お問合せはお電話頂くか、以下の記事を御覧ください↓
IT導入補助金お問合せ:03-5468-6097
以下の動画では、採択のポイントや申請にあたっての注意点などを詳しく解説していますので、
あわせてご覧ください!