新耐震基準を満たしていても、今後の大型台風には耐えられない?!
先日、台風10号は過去最大級。風速は瞬間最高風速で80Mになったと報じられました。今後もそういった大型台風が来ることが想定されますよね。気になるのは、建築基準法の新耐震基準を満たしていた場合、どの程度の風に耐えられるのでしょうか?
風速ごとの建物への影響
瞬間最大風速67メートルでは、鉄骨造、木造は耐えられないんですね。。。
耐震等級、耐風等級とは?
参考記事➡耐震等級・耐風等級・窓にはシャッター/SUR都市建築事務所
耐震等級は3段階に分けられまして、等級1が、新耐震基準に該当します。そして、この耐震等級1は、耐風等級1に該当します。
そして、耐風等級1は「伊勢湾台風の風速でも倒壊しない」基準になっています。
調べてみたところ、伊勢湾台風の最大瞬間風速は55.3mでした。
つまり、新耐震基準レベルで作られた建物は、先日の台風10号で報道されたような風速80mは耐えられないという事が分かります。
とはいえ、こちらは、木造等を想定したものと思いますので、鉄筋コンクリート(RC造)だったらどうなるのかが気になりますね。
そもそも、重さがRC造と木造では全然違いますので。
ということでもう少し調べると、以下の資料を見つけました。
(気象庁より「日本版改良藤田スケールに関するガイドライン」)
これは建築基準法ではなく、気象庁の資料です。JEFという階級があり、先日の台風10号による風速80mというのは、JEF3に該当します。
JEF3では、鉄筋コンクリート造の集合住宅で、ベランダ等の手すりが比較的広い範囲で変形するということになっています。
ということで、倒壊はなさそうですが、影響が出る可能性があるということのようです。
また、上記の表を見ると、鉄骨造についての記載がいくつか見受けられますが、鉄筋コンクリート造よりも弱いのは間違いなさそうです。
鉄骨系プレハブ住宅とは、軽量鉄骨の事を指しているのかなとは思いますが、
今後の物件選びでは、なるべくRC造、SRC造を選びたいですね。
株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
IT導入補助金を使って、50社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。
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