光ファイバーの速度にこだわるならマンションオフィスはやめておこう!
光ファイバーの速度にこだわってオフィスを探すなら、マンションは要注意です。特に分譲マンションは高速な専用光ファイバーの引き込みが不可能に近いので、物件探しの際は注意しましょう。
光ファイバーのインターネット速度が遅いと仕事でもイライラしてきますし、
そもそも作業の生産性が落ちてしまいます。
それを解決するには、スピードの速いネット回線を契約することです。
最新のギガ回線と以前の100Mの回線ではスピードは段違いで、
作業効率アップ、イライラ解消につながること間違いありません。
光ファイバーの回線速度比較
ここで、1つお伝えしておきたいのが、マンションの場合にはマンションタイプという種類の光ファイバーになってしまい、基本的には他は選べません。また、引き込む光ファイバーの会社もマンション全体で契約をしますので、借りる方が選ぶことはできません。
今一番多くのマンションで採用されているが、「NTTの光ファイバーマンションタイプ」です。さらに最新の光配線方式ではないタイプが一番多いのですが、こちらですと最高速度は100Mになってしまいます。逆にNUROアクセスだと最高速度は2Gも出ますから、約20倍もの速度差があるわけです。
スピードを重視するならば、最低でも1Gは速度がでる光ファイバーを選びましょう。
共用回線と専用回線、スピード重視なら専用回線を選びましょう!
光ファイバーには、専用回線と共用回線がありまして、以下のような特徴があります。
専用回線・・・NTTの局から部屋まで完全に1社が専有する回線。他社の影響を受けることはない。
共用回線・・・同じ建物や近隣と1つの光ファイバーを共有する回線。ほかの会社が重いデータをやりとりするとその影響を受けて、スピードが下がることがある。
光ファイバーは道路をイメージしてもらうと理解しやすいのですが、専用回線は、自分たちしか使わない道路で、混むことは基本的にはありませんが、共用回線はほかの車も走っていて、たまに渋滞する道路なんです。
金額は多少高くはなりますが、専用回線を選べば渋滞することはありません。
具体的にはNTTならフレッツ光ビジネスタイプ、UCOM(スタンダードギガビットアクセス)、NUROアクセスのスタンダードが専用回線を選びましょう。
専用光ファイバーをひけない物件がある?!
専用線を引き込む光ファイバーをひけない物件が実はあります。
それはズバリ 「マンション」です。
実は一棟の建物で100戸、200戸も存在するマンションでは、物理的に配管スペースに100本、200本の光ファイバーを引き込むことはできないため、専用の光ファイバーは引けません。
そのため、マンションの光ファイバーはマンションタイプと言って、共用回線で引き込むことになります。また、マンション全体の設備としての導入となるため、1部屋ずつ違う会社の光ファイバーを引くことは基本的にはできません。
もし、速度1G以上の専用光ファイバーを引きたいのならば、事務所探しの際は、オフィスビルを選ぶようにしましょう!
例外として、専用光ファイバーを引き込めるマンションもある
ただし、例外的に専用光ファイバーを引き込めるマンションも存在します。
例えば、一棟まるごと同じオーナーさんのマンションで、そのオーナーから許可がもらえる場合や1~3階程度の低層階で、電柱から直接エアコンのダクト穴等を通して光ファイバーを引き込めるケースです。
どうしても、マンションなのに、光ファイバーの速度にこだわりたい場合には、3階以下の低層のお部屋で物件を探しましょう!!
分譲マンションは要注意!
低層のマンションであったり、オーナーさんから許可がもらえたとしても、それが分譲マンションならば、要注意です。
分譲マンションでは、電柱から直接引き込む場合、共用部を通っていきますから、基本的には管理組合の許可が必要となります。 また、1部屋のオーナーが許可をしても、管理組合の許可がなければ、基本的には引き込むことはできません。
その管理組合の許可をもらうには、管理組合の総会に議案を提出してもらって許可を取り付けることになります。総会は通常年に1~2回開催されているので、タイミングよく開催されればいいのですが、最大1年は待つことになり、
さらに総会での話し合いの結果否決される可能性もあります。
ですから、光ファイバー専用回線を引き込みたいなら、分譲マンションをオフィスにするのは避けるべきです。
マンションで専用の光ファイバーを引き込める物件を探すのは難しい
不動産屋に光ファイバーの専用線を引き込めるか質問したところ、例えばこんな風にオーナーに聞いているかもしれません。
不動産屋「オーナーさん、新しい申し込みのあったテナントさんが光ファイバーを引きたいらしいですがよろしいですか?」
オーナー「たしかもうマンションに入っていたと思うよ」
不動産屋「あ、そうですか。じゃあ大丈夫そうですね。」⇒「お客様、光ファイバーはもう来ているそうですから引いていただいて大丈夫ですよ」
これは、光ファイバーの知識が不動産屋もオーナーもないために、光ファイバーには専用回線と共用回線があることを理解できていないため、光ファイバーを引くことは大丈夫だという回答になるのですが、実は専用回線を引き込む許可はとっていません。
あとで実際工事する段階になって、ルートは外壁をはわせて引き込むことがわかり、やっぱり許可を出せないと契約後に言われることもありますので、注意が必要です。
しかし、マンション所有者も、不動産屋も光ファイバーは専門外ですから、こうなってしまうところを仕方のないことともいえるでしょう。
弊社であれば、各社の光ファイバーの違い、共用回線、専用回線の違いも教育研修を徹底して行っており、お問い合わせの際には1件、1件光ファイバー専用回線が引き込めるかどうかを確認の上、物件を提案させて頂きます。お気軽にまずは一度ご相談くださいませ!
株式会社アーデント 代表取締役。2006年にオフィス専門不動産会社アーデントを創業。その後、オフィス賃貸仲介、ワークプレイス作りに10年以上携わり、合計500社以上のオフィス移転をサポート。2018年よりクラウドPBXを中心にネットワーク、通信分野を専門に400社以上の電話、ネット環境づくりをサポート。2022年より100以上のクラウドサービスの販売を開始。
IT導入補助金を使って、50社以上にクラウドツールを提供。IT活用による業務改善のDXコンサルを提供。
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