CLINICSカルテとは?メリット・デメリットを徹底解説

近年、クリニックの業務効率化やオンライン診療の普及に伴い、クラウド型電子カルテの導入が進んでいます。さまざまな種類のクラウド型電子カルテが登場していますが、中小規模のクリニックや医院で特に多く導入されているのが「CLINICSカルテ(クリニクスカルテ)」です。
本記事では、CLINICSカルテの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
CLINICSカルテとは
画像引用元:CLINICSカルテ
CLINICSカルテ(クリニクスカルテ)とは、株式会社メドレーが提供しているクラウド型の電子カルテシステムのことです。オンライン診療や予約管理、レセプト業務などを一元管理でき、中小規模のクリニックや医院などで導入されています。
CLINICSカルテの料金
CLINICSカルテの初期導入費用は0円となっていますが、下記のオプション内容によって料金が変動します。
●導入支援オプション
●電子カルテオプション(レセプトチェック・医療機器連携・データ移行)
●CLINICSオプション(CLINICSオンライン診療・CLINICS問診・CLINICS予約)
問い合わせによってお客様に適した組み合わせを提案してもらえます。
CLINICSカルテの搭載機能
CLINICSカルテの主な搭載機能は下記のとおりです。
CLINICSカルテの主な搭載機能 | |
受付管理 | 当日の来院患者、診療ステータスなどの受付状況を一覧で確認できる |
患者登録 | 患者の氏名や性別、生年月日などの基本情報を登録する |
スケジュール | スケジュール画面で週 ・月ごとの医師別の予約状況を確認する |
メモ機能 | 来院患者に対してメモ書きを残す |
ラベル機能 | 受付画面にて診察ごとにラベルを指定する |
テンプレート・セット登録 | 頻繁に使う処置行為や処方、主訴・所見テンプレートなどをセット登録する |
診察時間設定 | 曜日別、担当者別に診察時間を設定する |
シェーマ | シェーマ(基本的な身体部位のイラスト)画像への書き込み |
ほかにも、医院専用のWeb予約ページを作成する機能や、オンライン診療を実施できる機能(ビデオ通話機能や画面共有機能、キャッシュレス決済など)も搭載されています。
機能の詳細は下記のページをご覧ください。
CLINICSカルテのメリット
CLINICSカルテの主なメリットは下記の3つです。
インターネット環境があれば場所を問わずに利用できる
CLINICSカルテはクラウド型の電子カルテとなっているため、インターネット環境があれば院外からでもカルテの閲覧・記入が可能です。在宅勤務や外部の医師と連携する際などにおいてスムーズに情報を共有できます。これにより、柔軟な働き方や業務効率化を実現できます。
UI(画面設計)が直感的で使いやすい
CLINICSカルテは、視認性の高いデザインと操作のしやすさも特徴です。マウスやタブレットでも直感的に操作できるため、ITに不慣れな医師やスタッフでもスムーズに利用できます。
法改正や診療報酬改定への対応がスピーディーに実施される
CLINICSカルテはクラウド型のため、診療報酬改定や法令変更に対するアップデートが迅速に実施されます。ユーザー側での更新作業が不要なため、常に最新の制度に準拠した形で利用でき、医療現場での対応漏れや手間の削減につながります。
CLINICSカルテのデメリット
CLINICSカルテを利用する際は、下記のデメリットがあることも認識しておきましょう。主なデメリットは下記の3つです。
オフラインでは利用できない
CLINICSカルテでは、万が一通信障害やインターネットの不具合が発生すると、カルテの閲覧や入力ができなくなります。その結果、業務に支障をきたすリスクがあるため注意が必要です。導入前に通信環境を念入りに確認しておきましょう。
ランニングコストがかかる
CLINICSカルテはオプション内容によって料金が変動しますが、使い続ける限りランニングコストが継続的にかかる点は認識しておきましょう。長期的に見ると、オンプレミス型よりもトータルコストが高くなる可能性があるため、事前に費用対効果を十分に検討することをおすすめします。
カスタマイズに制限がある
CLINICSカルテは標準機能が豊富に用意されていますが、システムの大幅なカスタマイズは難しい場合があります。たとえば、特定の診療科に特化した業務フローや、独自の帳票出力に対応したい場合、他の電子カルテと比較して柔軟性に欠ける可能性があります。導入前に自院の運用に合ったカスタマイズが可能かどうかを確認しておきましょう。
まとめ
今回は、CLINICSカルテの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。
CLINICSカルテは、クラウド型ならではの柔軟性と操作性の高さが魅力であり、中小規模のクリニックや在宅診療を行う医療機関にとって特に有効な選択肢といえます。自院の運用に適しているか、費用対効果が見合っているかどうかを考慮した上で導入を検討してください。
